特許ウォッチ

公開番号2025105205
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023223589
出願日2023-12-28
発明の名称ショベル、ショベル用コネクタ
出願人住友建機株式会社
代理人個人,個人
主分類E02F 9/20 20060101AFI20250703BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】ショベルについて、オペレータがアクチュエータを操作するために用いられる操作部側に異常が生じた場合に対処することが可能な技術を提供する。
【解決手段】本開示の一実施形態に係るショベル100は、ブームシリンダ7及びバケットシリンダ9に対応する電気式の右レバー装置26Bと、走行油圧モータ1ML,1MRに対応する電気式のペダル装置26Cと、先端にコネクタ76Cが設けられ、右レバー装置26Bの操作信号を出力するハーネス76と、先端にコネクタ77Cが設けられ、ペダル装置26Cの操作信号を出力するハーネス77と、コネクタ76C,77Cのそれぞれが接続されるコネクタ72C,73Cと、を備え、コネクタ76Cがコネクタ72Cから取り外され、コネクタ73Cに繋ぎ変えられることにより、右レバー装置26Bを用いてオペレータが走行油圧モータ1ML,1MRを操作可能である。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
第１のアクチュエータと、
第２のアクチュエータと、
前記第１のアクチュエータをオペレータが操作するための電気式の第１の操作部と、
前記第２のアクチュエータをオペレータが操作するための電気式の第２の操作部と、
前記第１の操作部から延び出すように設けられる共に先端に第１の出力コネクタが設けられ、前記第１の操作部の操作状態に応じた電気信号を出力する第１の信号線と、
前記第２の操作部から延び出すように設けられると共に先端に第２の出力コネクタが設けられ、前記第２の操作部の操作状態に応じた電気信号を出力する第２の信号線と、
前記第１の出力コネクタが接続される第１の入力コネクタと、
前記第２の出力コネクタが接続される第２の入力コネクタと、を備え、
前記第１の出力コネクタが前記第１の入力コネクタから取り外され、前記第２の入力コネクタに繋ぎ変えられることにより、前記第１の操作部を用いてオペレータが前記第２のアクチュエータを操作可能である、
ショベル。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
前記第１の出力コネクタ及び前記第２の出力コネクタは、形状及びピンの配置が同じである、
請求項１に記載のショベル。
【請求項３】
前記第１の出力コネクタ及び前記第２の出力コネクタは、電気的な出力特性が所定の許容範囲内にある、
請求項１又は２に記載のショベル。
【請求項４】
オペレータからの入力を受け付ける入力部を備え、
前記第１の出力コネクタが前記第１の入力コネクタから取り外されると共に、前記第２の入力コネクタに繋ぎ変えられ、且つ、前記入力部を通じて所定の入力が受け付けられた場合に、前記第１の操作部を用いてオペレータが前記第２のアクチュエータを操作可能な状態に移行する、
請求項１又は２に記載のショベル。
【請求項５】
制御装置を備え、
前記制御装置は、前記第２の操作部又は前記第２の信号線に異常が生じた場合、前記第２のアクチュエータの動作を禁止し、前記入力部を通じて前記所定の入力が受け付けられた場合に、前記第２のアクチュエータの動作を許可する、
請求項４に記載のショベル。
【請求項６】
前記第１の操作部を用いてオペレータが前記第２のアクチュエータを操作可能な状態において、前記第２のアクチュエータの出力を制限する、
請求項１又は２に記載のショベル。
【請求項７】
第１のアクチュエータと、
第２のアクチュエータと、
前記第１のアクチュエータをオペレータが操作するための電気式の第１の操作部と、
前記第２のアクチュエータをオペレータが操作するための電気式の第２の操作部と、
制御装置と、を備え、
前記制御装置は、オペレータが前記第２の操作部を用いて前記第２のアクチュエータを操作可能な状態から前記第１の操作部を用いて前記第２のアクチュエータを操作可能な状態に切り替える、
ショベル。
【請求項８】
前記制御装置は、前記第２のアクチュエータを操作するための割り当てを前記第２の操作部から前記第１の操作部に変更することにより、オペレータが前記第２の操作部を用いて前記第２のアクチュエータを操作可能な状態から前記第１の操作部を用いて前記第２のアクチュエータを操作可能な状態に切り替える、
請求項７に記載のショベル。
【請求項９】
前記制御装置は、前記第１の操作部を用いてオペレータが前記第２のアクチュエータを操作可能な状態において、前記第１のアクチュエータの動作を禁止する、
請求項７又は８に記載のショベル。
【請求項１０】
前記制御装置は、前記第２の操作部又は前記第２の操作部から出力される電気信号を伝達する信号線に異常が生じた場合、オペレータが前記第２の操作部を用いて前記第２のアクチュエータを操作可能な状態から前記第１の操作部を用いて前記第２のアクチュエータを操作可能な状態に切り替える、
請求項７又は８に記載のショベル。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、ショベル等に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、ショベルについて、アクチュエータの操作系の装置に異常が発生した場合に対処する技術が知られている（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
特許文献１では、アクチュエータの操作状態に応じたパイロット圧を供給する電磁比例弁の異常時の対処方法について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２１－１９５８１３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、上記の技術では、オペレータによりアクチュエータを操作するために用いられるレバー装置やペダル装置等の操作装置側に異常が生じた場合に対処することができない。
【０００６】
そこで、上記課題に鑑み、ショベルについて、オペレータがアクチュエータを操作するために用いられる操作装置側に異常が生じた場合に対処することが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記目的を達成するため、本開示の一実施形態では、
第１のアクチュエータと、
第２のアクチュエータと、
前記第１のアクチュエータをオペレータが操作するための電気式の第１の操作部と、
前記第２のアクチュエータをオペレータが操作するための電気式の第２の操作部と、
前記第１の操作部から延び出すように設けられる共に先端に第１の出力コネクタが設けられ、前記第１の操作部の操作状態に応じた電気信号を出力する第１の信号線と、
前記第２の操作部から延び出すように設けられると共に先端に第２の出力コネクタが設けられ、前記第２の操作部の操作状態に応じた電気信号を出力する第２の信号線と、
前記第１の出力コネクタが接続される第１の入力コネクタと、
前記第２の出力コネクタが接続される第２の入力コネクタと、を備え、
前記第１の出力コネクタが前記第１の入力コネクタから取り外され、前記第２の入力コネクタに繋ぎ変えられることにより、前記第１の操作部を用いてオペレータが前記第２のアクチュエータを操作可能である、
ショベルが提供される。
【０００８】
また、本開示の他の実施形態では、
第１のアクチュエータと、
第２のアクチュエータと、
前記第１のアクチュエータをオペレータが操作するための電気式の第１の操作部と、
前記第２のアクチュエータをオペレータが操作するための電気式の第２の操作部と、
制御装置と、を備え、
前記制御装置は、オペレータが前記第２の操作部を用いて前記第２のアクチュエータを操作可能な状態から前記第１の操作部を用いて前記第２のアクチュエータを操作可能な状態に切り替える、
ショベルが提供される。
【０００９】
また、本開示の更に他の実施形態では、
ショベルの第１のアクチュエータを操作するために用いられる第１の操作部の操作状態に応じた信号を出力する第１の信号線の先端に設けられ、第１の入力コネクタに接続されるショベル用コネクタであって、
ショベルの第２のアクチュエータを操作するために用いられる第２の操作部の操作状態に応じた信号を出力する第２の信号線の先端に設けられる他のコネクタが接続される第２の入力コネクタに接続可能であり、且つ、前記第２の入力コネクタに接続される場合に、前記第１の操作部の操作状態に応じた信号を前記第２のアクチュエータを操作可能なように前記第２の入力コネクタ側に伝達する、
ショベル用コネクタが提供される。
【発明の効果】
【００１０】
上述の実施形態によれば、ショベルについて、オペレータがアクチュエータを操作するために用いられる操作装置側に異常が生じた場合に対処することができる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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