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公開番号2025103762
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023221386
出願日2023-12-27
発明の名称基礎及び基礎の施工方法
出願人大和ハウス工業株式会社
代理人個人,個人
主分類E02D 27/01 20060101AFI20250702BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】従来よりも容易かつ高強度に施工できる基礎及び基礎の施工方法を提供する。
【解決手段】基礎1は、構造物を設置する地盤に設けられ、構造物を支持する。基礎1は、立ち上がり部10と、第一サイドベース部21及び第二サイドベース部22と、鉄筋30と、を備える。立ち上がり部10は、底壁部13と、第一側壁部14及び第二側壁部15と、打設コンクリート12と、を有する。第一側壁部14及び第二側壁部15には、第一貫通孔14a及び第二貫通孔15aがそれぞれ形成される。鉄筋30は、第一貫通孔14a及び第二貫通孔15aに挿通された状態で、立ち上がり部10と第一サイドベース部21及び第二サイドベース部22に跨るように配置されている。打設コンクリート12は、立ち上がり部10と第一サイドベース部21及び第二サイドベース部22とを接続する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
構造物を設置する地盤に設けられ、前記構造物を支持する基礎であって、
前記構造物に沿って水平に延び、前記地盤から上方に立ち上がる立ち上がり部と、
前記立ち上がり部の延出方向に沿って延び、前記立ち上がり部の幅方向における両側に設けられる第一サイドベース部及び第二サイドベース部と、
前記立ち上がり部の前記幅方向に沿って延び、前記立ち上がり部、前記第一サイドベース部及び前記第二サイドベース部に跨るように配置される鉄筋と、を備え、
前記立ち上がり部は、
前記地盤に配置される底壁部と、
前記底壁部の前記幅方向における両端部から立ち上がる第一側壁部及び第二側壁部と、
前記底壁部、前記第一側壁部及び前記第二側壁部により形成される内側領域に打設される打設コンクリートと、を有し、
前記第一側壁部及び前記第二側壁部には、前記幅方向に貫通する開口部がそれぞれ形成され、
前記鉄筋は、前記開口部に挿通された状態で、前記立ち上がり部、前記第一サイドベース部及び前記第二サイドベース部に跨るように配置され、
前記打設コンクリートは、前記内側領域及び前記開口部の内部に少なくとも打設され、前記立ち上がり部と前記第一サイドベース部及び前記第二サイドベース部とを接続することを特徴とする基礎。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記第一サイドベース部及び前記第二サイドベース部のそれぞれ少なくとも一部は、前記打設コンクリートで構成され、前記開口部を介して前記立ち上がり部における前記打設コンクリートと一体化されていることを特徴とする請求項1に記載の基礎。
【請求項3】
前記第一側壁部及び前記第二側壁部には、それぞれ複数の前記開口部が設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の基礎。
【請求項4】
前記鉄筋は、
前記立ち上がり部の前記幅方向に延び、前記開口部に挿通されるベース筋と、
前記立ち上がり部の高さ方向に延び、前記内側領域に配置されるあばら筋と、を有し、
前記基礎は、
前記ベース筋に取り付けられ、前記内側領域に配置される第一スペーサと、
前記あばら筋に取り付けられ、前記内側領域に配置される第二スペーサと、を備え、
前記第一スペーサは、前記ベース筋の高さ位置を保持し、
前記第二スペーサは、前記あばら筋の前記立ち上がり部の前記幅方向における位置を保持することを特徴とする請求項1又は2に記載の基礎。
【請求項5】
構造物を設置する地盤に設けられ、前記構造物を支持する基礎を施工する方法であって、
前記構造物に沿って水平に延びる底壁部と、前記底壁部の幅方向における両端部から立ち上がる第一側壁部及び第二側壁部と、を前記地盤に配置する配置工程と、
前記底壁部の前記幅方向に沿って延びる鉄筋を配置する鉄筋配置工程と、
前記底壁部の前記幅方向における前記第一側壁部及び前記第二側壁部の両側に間隔を空けて、前記底壁部の延在方向に沿って延びるベース型枠を配置する型枠配置工程と、
前記鉄筋を配置した状態で、打設コンクリートを打設する打設工程と、を含み、
前記鉄筋配置工程では、前記第一側壁部及び前記第二側壁部に形成され、前記幅方向に貫通する開口部に前記鉄筋を挿通して、前記底壁部、前記第一側壁部及び前記第二側壁部により形成される内側領域と、前記ベース型枠の内側を跨ぐように前記鉄筋を配置し、
前記打設工程では、
前記内側領域及び前記開口部に前記打設コンクリートを打設して、前記底壁部、前記第一側壁部及び前記第二側壁部から構成される立ち上がり部を形成し、
前記ベース型枠の内側に前記打設コンクリートを打設して第一サイドベース部及び第二サイドベース部を形成することを特徴とする基礎の施工方法。
【請求項6】
前記打設工程では、前記内側領域から前記開口部を介して前記ベース型枠の内側に前記打設コンクリートを打設することで、前記立ち上がり部と前記第一サイドベース部及び前記第二サイドベース部とを一体化させることを特徴とする請求項5に記載の基礎の施工方法。
【請求項7】
前記鉄筋配置工程では、
前記幅方向に延びるベース筋を前記開口部に挿通し、前記内側領域における前記ベース筋に第一スペーサを取り付け、
前記立ち上がり部の高さ方向に延びるあばら筋を前記内側領域に配置し、前記あばら筋に第二スペーサを取り付け、
前記打設工程では、前記第一スペーサによって前記ベース筋の高さ位置が保持され、前記第二スペーサによって前記あばら筋の前記立ち上がり部の前記幅方向における位置が保持された状態で、前記打設コンクリートを打設することを特徴とする請求項5又は6に記載の基礎の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、基礎及び基礎の施工方法に係り、特に、構造物を設置する地盤に設けられ、構造物を支持する基礎及び基礎の施工方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、基礎を施工する際に、側溝用のU字溝ブロックを打設コンクリートの型枠として用いることが知られている。例えば、特許文献1には、構造物の基礎を施工する際に、コンクリート二次製品であるU字溝ブロックの内部に鉄筋を配置し、U字溝ブロックの内部にコンクリート打設し、U字溝ブロックとコンクリートを一体化させた基礎を施工することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-256022号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、構造物の基礎として建物を支持する布基礎を施工する場合、立ち上がり部を形成するための型枠と、フーチングを形成するためのベース型枠とを地盤に配置し、各型枠内にコンクリートを打設して布基礎を施工している。しかしながら、型枠の構成が複雑になるため、作業性が低下するおそれがあった。
また、特許文献1のようなU字溝ブロックを、型枠として使用して立ち上がり部を形成する場合には、U字溝ブロックの両側にサイドベース部となるコンクリートを打設して、フーチングを形成する必要がある。そのため、U字溝ブロックの内部に打設されたコンクリートとサイドベース部のコンクリートとが互いに接続されず、フーチングの強度が低下するおそれがあった。また、U字溝ブロックの内部に配置した鉄筋と、サイドベース部に配置した鉄筋とを接続することができず、フーチングの強度が低下するおそれがあった。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、従来よりも容易かつ高強度に施工できる基礎及び基礎の施工方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題は、本発明の基礎によれば、構造物を設置する地盤に設けられ、前記構造物を支持する基礎であって、前記構造物に沿って水平に延び、前記地盤から上方に立ち上がる立ち上がり部と、前記立ち上がり部の延出方向に沿って延び、前記立ち上がり部の幅方向における両側に設けられる第一サイドベース部及び第二サイドベース部と、前記立ち上がり部の前記幅方向に沿って延び、前記立ち上がり部、前記第一サイドベース部及び前記第二サイドベース部に跨るように配置される鉄筋と、を備え、前記立ち上がり部は、前記地盤に配置される底壁部と、前記底壁部の前記幅方向における両端部から立ち上がる第一側壁部及び第二側壁部と、前記底壁部、前記第一側壁部及び前記第二側壁部により形成される内側領域に打設される打設コンクリートと、を有し、前記第一側壁部及び前記第二側壁部には、前記幅方向に貫通する開口部がそれぞれ形成され、前記鉄筋は、前記開口部に挿通された状態で、前記立ち上がり部、前記第一サイドベース部及び前記第二サイドベース部に跨るように配置され、前記打設コンクリートは、前記内側領域及び前記開口部の内部に少なくとも打設され、前記立ち上がり部と前記第一サイドベース部及び前記第二サイドベース部とを接続することにより解決される。
【0007】
上記構成により、第一側壁部及び第二側壁部に開口部が設けられるため、立ち上がり部及びサイドベース部に跨るように鉄筋を配置することができる。また、開口部を通じて、立ち上がり部の打設コンクリートと各サイドベース部とを接続することができる。
したがって、従来よりも容易かつ高強度に基礎を施工することができる。
【0008】
このとき、前記第一サイドベース部及び前記第二サイドベース部のそれぞれ少なくとも一部は、前記打設コンクリートで構成され、前記開口部を介して前記立ち上がり部における前記打設コンクリートと一体化されているとよい。
上記構成により、底壁部、第一側壁部及び第二側壁部により形成される内側領域に打設されたコンクリートが開口部から流出し、開口部から流出したコンクリートによって各サイドベース部が形成されるため、立ち上がり部と各サイドベース部とが一体化して、基礎の強度をより一層向上できる。
【0009】
このとき、前記第一側壁部及び前記第二側壁部には、それぞれ複数の前記開口部が設けられるとよい。
上記構成により、複数の開口部を設けることで、各側壁部の強度を保ちつつ、開口部内のコンクリートが増加するため、基礎の強度をより一層向上できる。
【0010】
このとき、前記鉄筋は、前記立ち上がり部の前記幅方向に延び、前記開口部に挿通されるベース筋と、前記立ち上がり部の高さ方向に延び、前記内側領域に配置されるあばら筋と、を有し、前記基礎は、前記ベース筋に取り付けられ、前記内側領域に配置される第一スペーサと、前記あばら筋に取り付けられ、前記内側領域に配置される第二スペーサと、を備え、前記第一スペーサは、前記ベース筋の高さ位置を保持し、前記第二スペーサは、前記あばら筋の前記立ち上がり部の前記幅方向における位置を保持するとよい。
上記構成により、立ち上がり部の内部にコンクリートを打設する際に、鉄筋の位置を保持することができる。したがって、適切な位置に鉄筋を配置することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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