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公開番号
2025090418
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-17
出願番号
2023205623
出願日
2023-12-05
発明の名称
杭基礎構造
出願人
株式会社竹中工務店
代理人
個人
主分類
E02D
27/12 20060101AFI20250610BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】コストアップを抑えながら、杭長による剛性の違いを小さくして建物全体がねじれる挙動を起こすのを抑制できる杭基礎構造を提供する。
【解決手段】建物1の基礎底部2から地中の支持層3に至る多数本の支持杭4を分散配置し、基礎底部2を、支持杭4が接合される多数の支持杭接合箇所6のうち、地盤面7から支持層3までの深さが相対的に大きい位置にある支持杭接合箇所6を、地盤面7から支持層3までの深さが相対的に小さい位置にある支持杭接合箇所6よりも地中の深い位置に位置させるように形成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
建物の基礎底部から地中の支持層に至る多数本の支持杭が分散配置される杭基礎構造において、
前記基礎底部は、前記支持杭が接合される多数の支持杭接合箇所のうち、地盤面から前記支持層までの深さが相対的に大きい位置にある支持杭接合箇所を、前記地盤面から前記支持層までの深さが相対的に小さい位置にある支持杭接合箇所よりも地中の深い位置に位置させるように形成される杭基礎構造。
続きを表示(約 200 文字)
【請求項2】
建物において、前記地盤面から前記支持層までの深さが相対的に大きい位置に地下階が配置され、前記地盤面から前記支持層までの深さが相対的に小さい位置に地下階が配置されていない請求項1に記載の杭基礎構造。
【請求項3】
前記多数本の支持杭の杭長の差が所定範囲内に収まるように、前記基礎底部における多数の支持杭接合箇所の深さ位置が設定される請求項1又は2に記載の杭基礎構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の基礎底部から地中の支持層に至る多数本の支持杭が分散配置される杭基礎構造に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、建物の基礎底部から支持層に至る多数本の支持杭を有する杭基礎構造が示されている。
この引用文献1では、地盤面は水平となっているのに対して支持層は傾斜しており、基礎底部における杭基礎が接合されている多数の支持杭接合箇所の夫々における支持層までの深さが異なっているため、基礎底部から支持層までの深さが異なることによって支持杭の長さも異なっている。建物の基礎底部から支持層に至る多数本の支持杭を有する杭基礎構造において、多数本の支持杭の杭長が異なる場合には、杭長の大きい支持杭の剛性(EI/L)が、杭長の小さい支持杭の剛性(EI/L)よりも小さくなるので、杭長による剛性の違いから建物全体がねじれる挙動を起こし、支持杭の健全性が損なわれる虞がある。尚、E:ヤング係数、I:二次モーメント、L:杭長としている。
【0003】
そこで、特許文献1に示すように、相対的に杭長の大きい支持杭の径を相対的に杭長の小さい支持杭の径よりも大きくして剛性を高めることで、杭長による剛性の違いを小さくして建物全体がねじれる挙動を起こすのを抑制することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4453948号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のように、相対的に杭長の大きい支持杭の径を相対的に杭長の小さい支持杭の径よりも大きくすると、支持杭を構成するコンクリート等の量が多くなったり、支持杭の施工が大がかりになったりしてコストが大きく嵩む問題があった。また、支持杭として既成杭を用いる場合には工法によって杭径に制約があるため、支持杭の径が大きくなることで規制杭では対応できない虞があり、この点でもコストが嵩む問題があった。
【0006】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、支持杭の径に差を設けることなく又は支持杭の径の差を小さくしてコストアップを抑えながら、杭長による剛性の違いを小さくして建物全体がねじれる挙動を起こすのを抑制できる杭基礎構造を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1特徴構成は、建物の基礎底部から地中の支持層に至る多数本の支持杭が分散配置される杭基礎構造において、
前記基礎底部は、前記支持杭が接合される多数の支持杭接合箇所のうち、地盤面から前記支持層までの深さが相対的に大きい位置にある支持杭接合箇所を、前記地盤面から前記支持層までの深さが相対的に小さい位置にある支持杭接合箇所よりも地中の深い位置に位置させるように形成される点にある。
【0008】
地盤面と支持層とのうちの一方又は双方が傾斜することによって、多数の支持杭接合箇所がある位置の地盤面から支持層までの深さが異なるが、本構成によれば、支持杭接合箇所が地盤面から支持層までの深さに応じた深さに位置するように基礎底部が形成されており、多数本の支持杭の長さの差を小さくすることができるため、支持杭の径に差を設けることなく又は支持杭の径の差を小さくしてコストアップを抑えながら、杭長による剛性の違いを小さくして建物全体がねじれる挙動を起こすのを抑制できる。
【0009】
本発明の第2特徴構成は、建物において、前記地盤面から前記支持層までの深さが相対的に大きい位置に地下階が配置され、前記地盤面から前記支持層までの深さが相対的に小さい位置に地下階が配置されていない点にある。
【0010】
本構成によれば、地盤面から支持層までの深さが比較的大きい位置にある支持杭接合箇所に地下階を設けることで支持杭接合箇所を地中の比較的深い位置に位置させることができるため、当該支持杭接合箇所を、地下階を設ける箇所として有効利用することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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