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公開番号
2025089005
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-12
出願番号
2023203917
出願日
2023-12-01
発明の名称
建物の基礎構造
出願人
株式会社竹中工務店
代理人
個人
主分類
E02D
27/34 20060101AFI20250605BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】スラブ筋が平面視で格子状に配筋されてなる一体的なマットスラブ基礎を備えた建物の基礎構造において、合理的且つ簡単な構成を採用しながらマットスラブ基礎の耐力や剛性を合理的に向上させる。
【解決手段】マットスラブ基礎8が、互いに隣接する第1マットスラブ部分10と第2マットスラブ部分20とを有し、第1マットスラブ部分10に配筋された第1スラブ筋12,13の配筋方向と、第2マットスラブ部分20に配筋された第2スラブ筋22,23の配筋方向とが、互いに異なる方向とされている
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
スラブ筋が平面視で格子状に配筋されてなる一体的なマットスラブ基礎を備えた建物の基礎構造であって、
前記マットスラブ基礎が、互いに隣接する第1マットスラブ部分と第2マットスラブ部分とを有し、
前記第1マットスラブ部分に配筋された前記スラブ筋である第1スラブ筋の配筋方向と、前記第2マットスラブ部分に配筋された前記スラブ筋である第2スラブ筋の配筋方向とが、互いに異なる方向とされている建物の基礎構造。
続きを表示(約 580 文字)
【請求項2】
前記マットスラブ基礎において、前記第1マットスラブ部分と前記第2マットスラブ部分との境界に境界スラブ部分が構築されており、当該境界スラブ部分の厚みが、前記第1マットスラブ部分及び前記第2マットスラブ部分の厚みよりも薄いものとされている請求項1に記載の建物の基礎構造。
【請求項3】
前記マットスラブ基礎において、前記第1マットスラブ部分と前記第2マットスラブ部分との境界に境界スラブ部分が構築されており、当該境界スラブ部分において前記第1スラブ筋及び前記第2スラブ筋とは異なる高さに配筋された接合筋により前記第1マットスラブ部分と前記第2マットスラブ部分とが接合されている請求項1又は2に記載の建物の基礎構造。
【請求項4】
前記マットスラブ基礎により支持された上部構造体において、前記第1マットスラブ部分によって支持される第1上部構造体部分での柱の配列方向と、前記第2マットスラブ部分によって支持される第2上部構造体部分での柱の配列方向とが、互いに異なる方向されており、
前記第1スラブ筋の配筋方向が前記第1上部構造体部分での柱の配列方向に沿った方向とされており、
前記第2スラブ筋の配筋方向が前記第2上部構造体部分での柱の配列方向に沿った方向とされている請求項1又は2に記載の建物の基礎構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、スラブ筋が平面視で格子状に配筋されてなる一体的なマットスラブ基礎を備えた建物の基礎構造に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、一体的なマットスラブ基礎を備えた建物の基礎構造が知られている(例えば特許文献1を参照。)。このようなマットスラブ基礎は、特に上部構造体を複数の免震装置を介して支持する場合において、必要な免震効果を発揮させるために地震時に上部構造体から伝達される水平力に対して高い耐力と剛性を発揮するものとして構成されている。即ち、マットスラブ基礎は、一般的に、コンクリートの厚みが比較的大きく、その上端部分及び下端部分の夫々においてスラブ筋が平面視で格子状に比較的密な配筋ピッチで配筋されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-307589号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のマットスラブ基礎を備えた建物の基礎構造では、例えば上部構造体における柱の配列方向(桁行方向や梁間方向)が一様ではない場合や、一体的なマットスラブ基礎自身が平面視で不整形である場合であっても、マットスラブ基礎において格子状に配筋されるスラブ筋の配筋方向は、一のX方向とそれに直交する一のY方向の2方向とされている。よって、このようなマットスラブ基礎では、地震時において上部構造体から上記スラブ筋の配筋方向であるX方向及びY方向とは異なる方向に水平力が入力されることを想定して、十分な耐力や剛性を有するものとして構成する必要がある。
しかしながら、マットスラブ基礎の耐力や剛性を向上させる方法として、コンクリートの厚みを一層大きくする又はスラブ筋を増加するなどの方法が考えられるが、これらの方法では非常に複雑な構造となり、高コスト化や工期の長期化等の問題が生じる。
【0005】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、スラブ筋が平面視で格子状に配筋されてなる一体的なマットスラブ基礎を備えた建物の基礎構造において、合理的且つ簡単な構成を採用しながらマットスラブ基礎の耐力や剛性を合理的に向上できる技術を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1特徴構成は、スラブ筋が平面視で格子状に配筋されてなる一体的なマットスラブ基礎を備えた建物の基礎構造であって、
前記マットスラブ基礎が、互いに隣接する第1マットスラブ部分と第2マットスラブ部分とを有し、
前記第1マットスラブ部分に配筋された前記スラブ筋である第1スラブ筋の配筋方向と、前記第2マットスラブ部分に配筋された前記スラブ筋である第2スラブ筋の配筋方向とが、互いに異なる方向とされている点にある。
【0007】
本構成によれば、一体的なマットスラブ基礎において、格子状のスラブ筋の配筋方向が互いに異なる第1マットスラブ部分と第2マットスラブ部分とを有するので、上部構造体における柱の配列方向(桁行方向や梁間方向)が一様ではない場合や、マットスラブ基礎自身が平面視で不整形である場合であっても、地震時に上部構造体から伝達される水平力に対して高い耐力と剛性を発揮するように、第1マットスラブ部分及び第2マットスラブ部分の夫々のスラブ筋の配筋方向を互いに異ならせて適切なものに設定できる。
従って、本発明により、スラブ筋が平面視で格子状に配筋されてなる一体的なマットスラブ基礎を備えた建物の基礎構造において、合理的且つ簡単な構成を採用しながらマットスラブ基礎の耐力や剛性を合理的に向上できる技術を提供することができる。
【0008】
本発明の第2特徴構成は、前記マットスラブ基礎において、前記第1マットスラブ部分と前記第2マットスラブ部分との境界に境界スラブ部分が構築されており、当該境界スラブ部分の厚みが、前記第1マットスラブ部分及び前記第2マットスラブ部分の厚みよりも薄いものとされている点にある。
【0009】
本構成によれば、境界スラブ部分の厚みが、境界スラブ部分を挟んで両側に位置する第1マットスラブ部分及び第2マットスラブ部分の厚みよりも薄いので、当該境界スラブ部分の剛性は第1マットスラブ部分及び第2マットスラブ部分の剛性よりも小さくなる。よって、応力が集中しやすい境界スラブ部分が低剛性化されることにより、当該応力を適度に分散させて上部構造体の荷重をバランス良くマットスラブ基礎に支持させることができる。
【0010】
本発明の第3特徴構成は、前記マットスラブ基礎において、前記第1マットスラブ部分と前記第2マットスラブ部分との境界に境界スラブ部分が構築されており、当該境界スラブ部分において前記第1スラブ筋及び前記第2スラブ筋とは異なる高さに配筋された接合筋により前記第1マットスラブ部分と前記第2マットスラブ部分とが接合されている点にある。
(【0011】以降は省略されています)
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