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公開番号
2025101350
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-07
出願番号
2023218146
出願日
2023-12-25
発明の名称
ブレース
出願人
株式会社竹中工務店
代理人
個人
主分類
E04H
9/02 20060101AFI20250630BHJP(建築物)
要約
【課題】小断面側ブレース部材と大断面側ブレース部材の溶接接合箇所におけるフランジ溶接部位の疲労性能を向上させて、ブレース本体の疲労性能を効率良く向上させることのできる技術を提供する。
【解決手段】H形断面を有するブレース本体2は、ブレース中央側Y2の小断面側ブレース部材4と、ブレース端部側Y1の大断面側ブレース部材5とを突き合わせた状態で溶接接合して構成され、それらの溶接接合箇所6では、ウェブ溶接部位6aが相対的にブレース中央側Y2に位置し、且つ、フランジ溶接部位6bが相対的にブレース端部側Y1に位置する状態に、ウェブ溶接部位6aとフランジ溶接部位6bとがブレース長さ方向Yで位置ズレしている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
H形断面を有するブレース本体が備えられ、作用軸力によりブレース本体のブレース中央側を塑性化させることでエネルギーを吸収可能なブレースであって、
前記ブレース本体は、断面積が相対的に小さいH形断面部材からなるブレース中央側の小断面側ブレース部材と、断面積が相対的に大きいH形断面部材からなるブレース端部側の大断面側ブレース部材とを突き合わせた状態で溶接接合して構成され、
前記小断面側ブレース部材と前記大断面側ブレース部材の溶接接合箇所では、小断面側ブレース部材のウェブと大断面側ブレース部材のウェブとのウェブ溶接部位が相対的にブレース中央側に位置し、且つ、小断面側ブレース部材のフランジと大断面側ブレース部材のフランジとのフランジ溶接部が相対的にブレース端部側に位置する状態に、ウェブ溶接部位とフランジ溶接部位とがブレース長さ方向で位置ズレしているブレース。
続きを表示(約 60 文字)
【請求項2】
前記ブレース本体の外周面を囲う筒状の座屈補剛部材が備えられている請求項1記載のブレース。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、H形断面を有するブレース本体が備えられ、作用軸力によりブレース本体のブレース中央側を塑性化させることでエネルギーを吸収可能なブレースに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
この種のブレースは、例えば、柱と梁で構成される建物架構の構面等に設置され、比較的大きな地震時等に地震エネルギーを吸収する制振ブレース等として好適に用いられる。
そして、特許文献1には、この種のブレースとして、H形断面を有するブレース本体が備えられ、そのブレース本体が、断面積が相対的に小さいH形鋼等のH形断面部材からなるブレース中央側の小断面側ブレース部材と、断面積が相対的に大きいH形鋼等のH形断面部材からなるブレース端部側の大断面側ブレース部材とを溶接接合して構成されているブレースが開示されている。
比較的大きな地震時等において、主に大断面側ブレース部材で構成されるブレース端部側は弾性域に留めながら、主に小断面側ブレース部材で構成されるブレース中央側を適切に塑性化させることで、地震エネルギーを効果的に吸収することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6846171号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなブレースでは、ブレース本体における小断面側ブレース部材と大断面側ブレース部材の溶接接合箇所が疲労性能上の弱点となり、更にウェブとフランジとでは局部座屈が発生し易いフランジの方が弱点となる。
【0005】
この点、特許文献1記載のブレースは、図4に示すように、溶接接合箇所6の溶接ラインがブレース上下幅方向(図4(A)中の上下方向)に沿う一直線状であり、小断面側ブレース部材4のウェブ4aと大断面側ブレース部材5のウェブ5aとのウェブ溶接部位6aと、小断面側ブレース部材4のフランジ4bと大断面側ブレース部材5のフランジ5bとのフランジ溶接部位6bとが、ブレース長さ方向Yで同じ位置とされている。
【0006】
この場合、図4(A)、図4(B)に示すように、ブレース長さ方向Yにおいて、ウェブ溶接部位6a及びフランジ溶接部位6bの位置でのブレース本体2の断面積は、小断面側ブレース部材4の上下のフランジ4bとウェブ4aの合計断面積となり、小断面側ブレース部材4の断面積と同じものとなる。
よって、小断面側ブレース部材4と大断面側ブレース部材5の溶接接合箇所6において、ウェブ溶接部位6a及びフランジ溶接部位6bに対して作用する軸方向の応力度(作用軸力/断面積)は、小断面側ブレース部材4と同じ大きな応力度(σ3)となり、特にフランジ溶接部位6bが疲労性能の大きな弱点となる。
【0007】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、小断面側ブレース部材と大断面側ブレース部材の溶接接合箇所におけるフランジ溶接部位の疲労性能を向上させて、ブレース本体の疲労性能を効率良く向上させることのできる技術を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1特徴構成は、H形断面を有するブレース本体が備えられ、作用軸力によりブレース本体のブレース中央側を塑性化させることでエネルギーを吸収可能なブレースであって、
前記ブレース本体は、断面積が相対的に小さいH形断面部材からなるブレース中央側の小断面側ブレース部材と、断面積が相対的に大きいH形断面部材からなるブレース端部側の大断面側ブレース部材とを溶接接合して構成され、
前記小断面側ブレース部材と前記大断面側ブレース部材の溶接接合箇所では、小断面側ブレース部材のウェブと大断面側ブレース部材のウェブとのウェブ溶接部位が相対的にブレース中央側に位置し、且つ、小断面側ブレース部材のフランジと大断面側ブレース部材のフランジとのフランジ溶接部が相対的にブレース端部側に位置する状態に、ウェブ溶接部位とフランジ溶接部位とがブレース長さ方向で位置ズレしている点にある。
【0009】
本構成によれば、小断面側ブレース部材と大断面側ブレース部材の溶接接合箇所における上述の位置ズレにより、ブレース長さ方向でのフランジ溶接部の位置をウェブ溶接部よりもブレース端部側の位置、つまり、大断面側ブレース部材のウェブにより断面積が拡大されている位置とすることができる。よって、その断面積の拡大分、フランジ溶接部に作用する軸方向の応力度を小さくすることができる。
したがって、フランジ溶接部位の疲労性能を向上させて、ブレース本体の疲労性能を効率良く向上させることができる。
【0010】
本発明の第2特徴構成は、前記ブレース本体の外周面を囲う筒状の座屈補剛部材が備えられている点にある。
(【0011】以降は省略されています)
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