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公開番号2025097602
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023213869
出願日2023-12-19
発明の名称梁構築方法
出願人株式会社竹中工務店
代理人個人
主分類E04C 3/22 20060101AFI20250624BHJP(建築物)
要約【課題】プレキャスト梁部材同士を接合する継手箇所を減らしながら、継手形式としても簡易な継手形式を採用することができ、施工性の向上とコストの低減を図る。
【解決手段】断面形状が凹状のプレキャスト梁部材2の上にコンクリート3を打設して梁1を構築する梁構築方法において、梁1は、梁幅が柱幅よりも大きい偏平状の梁とし、プレキャスト梁部材2は、梁幅方向で分割し、梁長さ方向でのプレキャスト梁部材2の長さは、柱スパンに対応する長さに設定され、プレキャスト梁部材2同士の接合部において、下端主筋62の継手形式として、プレキャスト梁部材2の上部にジョイント筋81を載置させて、下端主筋62とジョイント筋81とが接触しない空き重ね継手を採用する。
【選択図】図4


特許請求の範囲【請求項1】
断面形状が凹状のプレキャスト梁部材の上にコンクリートを打設して梁を構築する梁構築方法において、
前記梁は、梁幅が柱幅よりも大きい偏平状の梁とし、
前記プレキャスト梁部材は、梁幅方向で分割し、
梁長さ方向での前記プレキャスト梁部材の長さは、柱スパンに対応する長さに設定され、
前記プレキャスト梁部材同士の接合部において、下端主筋の継手形式として、前記プレキャスト梁部材の上部にジョイント筋を載置させて、下端主筋とジョイント筋とが接触しない空き重ね継手を採用する梁構築方法。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
前記梁は、梁幅方向で2つの分割梁に分割され、
2つの前記分割梁の夫々は、梁長さ方向に延びる下端主筋及び上端主筋と、梁長さ方向に直交する方向で下端主筋と上端主筋とを巻く状態で配設されるスターラップ筋とを有し、
梁長さ方向で柱に対応する柱対応箇所では、2つの前記分割梁の夫々における前記スターラップ筋が梁幅方向で幅狭に形成されて柱の外方側に配設されている請求項1に記載の梁構築方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プレキャスト梁部材の上にコンクリートを打設して梁を構築する梁構築方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
上記の梁構築方法として、断面形状が梁幅方向の中央側部位の上方側が開放された凹状のプレキャスト梁部材が備えられ、そのプレキャスト梁部材の凹部の上方に上端主筋等の鉄筋を配筋してコンクリートを打設する梁構築方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1に記載の梁構築方法にて構築される梁は、梁幅が柱幅よりも大きい扁平状に形成されている。このような偏平状の梁では、プレキャスト梁部材の重量等の関係で、梁の長さ方向で複数に分割しなければならず、その分割数も多くなってしまう。そのために、プレキャスト梁部材同士を接合する継手箇所が増加してしまい、施工性の悪化とコストアップを招くことになる。
【0004】
そこで、例えば、梁を梁幅方向で分割することが考えられる(例えば、特許文献2参照)。このように、梁を梁幅方向で分割することで、プレキャスト梁部材の長さを長くすることができ、プレキャスト梁部材同士を接合する継手箇所を減らすことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6510332号公報
特許第2725064号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2では、梁を梁幅方向で分割することで、プレキャスト梁部材同士を接合する継手箇所を減らすことができる。しかしながら、プレキャスト梁部材同士を接合するに当たり、例えば、プレキャスト梁部材の下端主筋の継手形式として機械式継手を採用すると、施工性の悪化を招くととともに、コストアップにも繋がってしまい、改善の余地があった。
【0007】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、プレキャスト梁部材同士を接合する継手箇所を減らしながら、継手形式としても簡易な継手形式を採用することができ、施工性の向上とコストの低減を図ることができる梁構築方法を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1特徴構成は、断面形状が凹状のプレキャスト梁部材の上にコンクリートを打設して梁を構築する梁構築方法において、
前記梁は、梁幅が柱幅よりも大きい偏平状の梁とし、
前記プレキャスト梁部材は、梁幅方向で分割し、
梁長さ方向での前記プレキャスト梁部材の長さは、柱スパンに対応する長さに設定され、
前記プレキャスト梁部材同士の接合部において、下端主筋の継手形式として、前記プレキャスト梁部材の上部にジョイント筋を載置させて、下端主筋とジョイント筋とが接触しない空き重ね継手を採用する点にある。
【0009】
本構成によれば、プレキャスト梁部材を梁幅方向で分割しているので、重量制限の範囲内で梁長さ方向でのプレキャスト梁部材の分割数を減らして、プレキャスト梁部材同士を接合する継手箇所を削減することができる。しかも、梁長さ方向でのプレキャスト梁部材の長さを柱スパンに対応する長さに設定しているので、長期荷重に対して圧縮領域となる柱スパンの端部箇所に対して、プレキャスト梁部材同士の接合箇所を合致させることができる。これにより、プレキャスト梁部材同士の下端主筋の継手形式として、プレキャスト梁部材の上部にジョイント筋を載置させて、下端主筋とジョイント筋とが接触しない空き重ね継手を採用することができるので、継手方式としても簡素化を図ることができる。
【0010】
以上のことから、プレキャスト梁部材同士の継手箇所の削減だけでなく、継手方式としても簡易な方式を採用することができるので、施工性の向上とコストの低減を図ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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