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公開番号2025086488
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-09
出願番号2023200490
出願日2023-11-28
発明の名称厨房空調システム
出願人株式会社竹中工務店
代理人個人
主分類F24F 7/007 20060101AFI20250602BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】厨房空調システムにおいて、機器設置スペースやコストの観点で有利且つシンプルな系統構成を採用しながら、加熱調理機器周辺と厨房室全体の両方において換気不足による空気質の悪化を回避しつつ、加熱調理機器周辺の温熱環境を良好なものに維持する。
【解決手段】非温調外気給気口として、排気フード14の外周部に配置された排気フード外周部外気給気口33を備え、温調後外気給気口として、排気フード14から離れた箇所に配置された厨房室全体外気給気口42を備えた。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
厨房室に設置された加熱調理機器の上方にある排気フードを通じて前記厨房室から取り出した室内空気を屋外へ排気する排気系統と、給気口を通じて屋外から取り込んだ外気を前記厨房室に給気する外気給気系統と、を備え、
前記外気給気系統が、外気を温調可能な温調部を有すると共に、前記温調部を通過させていない外気を非温調外気として非温調外気給気口を通じて前記厨房室に給気する非温調外気給気経路と、前記温調部を通過させた外気を温調後外気として温調後外気給気口を通じて前記厨房室に給気する温調後外気給気経路と、を有する厨房空調システムであって、
前記非温調外気給気口として、前記排気フードの外周部に配置された排気フード外周部外気給気口を備え、
前記温調後外気給気口として、前記排気フードから離れた箇所に配置された厨房室全体外気給気口を備えた厨房空調システム。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記排気フード外周部外気給気口から前記厨房室への前記非温調外気の給気風量を調整可能な非温調外気用ダンパの開度を、前記加熱調理機器の作動状態に応じて制御する非温調外気給気風量制御手段と、
前記厨房室全体外気給気口から前記厨房室への前記温調後外気の給気風量を調整可能な温調後外気用ダンパの開度を、当該温調後外気の給気風量が所定の目標外気給気風量に維持されるように制御する温調後外気給気風量制御手段と、を備えた請求項1に記載の厨房空調システム。
【請求項3】
前記厨房室の温度が所定の目標室内温度に維持されるように前記温調部を制御する温調部制御手段を備えた請求項2に記載の厨房空調システム。
【請求項4】
前記非温調外気給気口として、前記排気フード外周部外気給気口とは別に、前記加熱調理機器に向けて側方から非温調外気を吹き出す側方外気給気口を備えた請求項1~3の何れか1項に記載の厨房空調システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、厨房室の空調を行うための厨房空調システムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
厨房室に設置された加熱調理機器の上方にある排気フードを通じて厨房室から室内空気を取り出して当該室内空気を屋外へ排気する排気系統と、屋外から外気を取り込んで当該外気を給気口を通じて厨房室に給気する外気給気系統と、を備えた厨房空調システムが知られている(例えば特許文献1を参照)。特許文献1記載の厨房空調システム(例えば図2を参照)は、外気給気系統が、外気を温調可能な温調部(6)を有すると共に、温調部(6)を通過させていない外気を非温調外気として非温調外気給気口(4)を通じて厨房室(9)に給気する非温調外気給気経路(8b)と、温調部(6)を通過させた外気を温調後外気として温調後外気給気口(5)を通じて厨房室(9)に給気する温調後外気給気経路(8c)と、を有する。更に、特許文献1記載の厨房システムでは、非温調外気給気口(4)と温調後外気給気口(5)が何れも排気フード(2)の外周部に配置されているので、加熱調理機器周辺において換気を確実に行いながら温熱環境を良好なものに維持できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平08-094140号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1記載の厨房空調システムでは、例えば加熱調理機器の作動中における排気フードからの排気風量が比較的多い場合において、排気フードの外周部に配置された温調後外気給気口から給気された温調後外気の殆どが、厨房室全体に行きわたることなく略直接的に接排気フードから排気されることになるので、厨房室全体における換気不足による空気質の悪化や温調に要するエネルギ消費量の増加が懸念される。また、このような問題を解決するために、厨房室全体の空調や換気を行うための別の装置を追加することが考えられるが、その場合には、システムの大型化により設置スペースの確保が困難となるという問題や、システム構成の煩雑化やコストアップの問題などが生じる。
【0005】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、厨房空調システムにおいて、機器設置スペースやコストの観点で有利且つシンプルな系統構成を採用しながら、加熱調理機器周辺と厨房室全体の両方において換気不足による空気質の悪化を回避しつつ、加熱調理機器周辺の温熱環境を良好なものに維持できる技術を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1特徴構成は、厨房室に設置された加熱調理機器の上方にある排気フードを通じて前記厨房室から取り出した室内空気を屋外へ排気する排気系統と、給気口を通じて屋外から取り込んだ外気を前記厨房室に給気する外気給気系統と、を備え、
前記外気給気系統が、外気を温調可能な温調部を有すると共に、前記温調部を通過させていない外気を非温調外気として非温調外気給気口を通じて前記厨房室に給気する非温調外気給気経路と、前記温調部を通過させた外気を温調後外気として温調後外気給気口を通じて前記厨房室に給気する温調後外気給気経路と、を有する厨房空調システムであって、
前記非温調外気給気口として、前記排気フードの外周部に配置された排気フード外周部外気給気口を備え、
前記温調後外気給気口として、前記排気フードから離れた箇所に配置された厨房室全体外気給気口を備えた点にある。
【0007】
本構成によれば、加熱調理機器周辺では、その上方にある排気フードから室内空気が取り出されて排気され、同時にその排気フードの外周部に配置された排気フード外周部外気給気口から非温調外気が非温調外気給気経路を通じて給気されるので、排気フード外周部外気給気口から排気フードに向かう非温調外気の気流が確実に形成される。そして、このように形成される非温調外気の気流により、加熱調理機器が発生する排熱を厨房室全体に拡散させることなく確実に排気フードに誘導して屋外に排出して、排熱の拡散による厨房室全体の温調に要するエネルギ消費量の増加を抑制できる。更に、加熱調理機器周辺では、排気フードの外周部に配置された排気フード外周部外気給気口から直接的に非温調外気が給気されることで、酸素の供給が効果的に行われると共に、内側の排気フードで直接的に排気が行われることで、加熱調理機器が発生する排熱や臭気や湿気などの除去が効果的に行われるので、換気不足による空気質の悪化を回避できる。
【0008】
一方、厨房室全体では、排気フードから離れた箇所に配置された厨房室全体外気給気口から温調部で適切に温調された温調後外気が給気されるので、厨房室全体における換気や空調を良好に実施できる。更に、排気フードから離れた箇所に配置された厨房室全体外気給気口から排気フードに向かう温調後外気の気流が形成される。そして、このように形成される温調後外気の気流により、加熱調理機器周辺の温熱環境を向上しながら、加熱調理機器が発生する排熱や臭気や湿気などの厨房室全体への拡散を一層抑制できる。
【0009】
従って、本発明により、厨房空調システムにおいて、機器設置スペースやコストの観点で有利且つシンプルな系統構成を採用しながら、加熱調理機器周辺と厨房室全体の両方において換気不足による空気質の悪化を回避しつつ、加熱調理機器周辺の温熱環境を良好なものに維持できる技術を提供することができる。
【0010】
本発明の第2特徴構成は、前記排気フード外周部外気給気口から前記厨房室への前記非温調外気の給気風量を調整可能な非温調外気用ダンパの開度を、前記加熱調理機器の作動状態に応じて制御する非温調外気給気風量制御手段と、
前記厨房室全体外気給気口から前記厨房室への前記温調後外気の給気風量を調整可能な温調後外気用ダンパの開度を、当該温調後外気の給気風量が所定の目標外気給気風量に維持されるように制御する温調後外気給気風量制御手段と、を備えた点にある。
(【0011】以降は省略されています)

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