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公開番号
2025090133
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-17
出願番号
2023205172
出願日
2023-12-05
発明の名称
布板外れ防止治具
出願人
鹿島建設株式会社
代理人
個人
主分類
E04G
7/28 20060101AFI20250610BHJP(建築物)
要約
【課題】布板が上方に外れるのを防止でき、設置も容易で布板上での作業も円滑に実施できる布板外れ防止治具等を提供する。
【解決手段】布板外れ防止治具1は、布板10a、10b同士を固定して布板10a、10bが上方に外れるのを防止する。布板外れ防止治具1は、布板10aの端部の下方の折返し部分12に上から被せる被せ材2と、受け材3と、締結材4と、を有する。受け材3は、布板10bに上から被せる被せ部32と、被せ部32から連続し、被せ材2と上下に重なる受け部31と、を有する。締結材4は、被せ材2と受け材3とを上下に締結する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
布板を固定対象に固定して前記布板が外れるのを防止する布板外れ防止治具であって、
前記布板の端部の下方の折返し部分に上から被せる被せ材と、
前記固定対象に上から被せる被せ部と、前記被せ部から連続し、前記被せ材と上下に重なる受け部と、を有する受け材と、
前記被せ材と前記受け部とを上下に締結する締結材と、
を有することを特徴とする布板外れ防止治具。
続きを表示(約 510 文字)
【請求項2】
前記被せ材は、鉛直部と、前記鉛直部の上下から互いに反対の方向に延びる水平部と、を有し、
前記被せ材の下側の水平部と前記受け部とが、前記折返し部分の前記固定対象と反対側の側方で上下に重なることを特徴とする請求項1記載の布板外れ防止治具。
【請求項3】
前記締結材は、
前記被せ材と前記受け部に設けられた孔に下から通される頭付きのボルトと、
前記被せ材の上面に設けられ、前記ボルトの軸部と螺合するナットと、
を有し、
前記軸部の先端に、前記ナットに係止することで前記ボルトの落下を防止する係止材が設けられることを特徴とする請求項1記載の布板外れ防止治具。
【請求項4】
前記固定対象が別の布板であり、
前記受け材の被せ部は、当該別の布板の端部の下方の折返し部分に上から被せるものであることを特徴とする請求項1記載の布板外れ防止治具。
【請求項5】
前記固定対象が単管であり、
前記受け材の被せ部は、当該単管の断面の上端部に上から被せるものであることを特徴とする請求項1記載の布板外れ防止治具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、強風等により布板が外れるのを防止する布板外れ防止治具に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
建設現場の仮設足場では、強風時に布板が吹き上がって外れるのを防止するために、布板を一枚ずつ仮設足場の単管等に番線や結束バンドで固縛している。
【0003】
また特許文献1には、隣り合う布板の上面に配置される押え板と、これらの布板の下方の単管を下から支える支持板とを有する布板の固定金具が記載されており、押え板を貫通するボルトを隣り合う布板の間に通し、ボルトの軸部を支持板に固定したナットに締め込むことで、押え板と支持板により単管と布板を上下に狭持する。
【0004】
さらに、特許文献2、3には、隣り合う布板間の間隔を維持するための治具が記載されている。特許文献2では、治具の両端部の掛止部を、スペーサを挟んで隣り合う布板の折返し部分に掛止し、治具の一方の端部のボルトにナットを締め込むことで、治具の両端部の掛止部により、隣り合う布板の折返し部分をスペーサを挟んで狭持する。また特許文献3では治具の一方の端部のフック部分を一方の布板の折返し部分に引掛け、治具の他方の端部のネジ孔に螺合したボルトの先端を、他方の布板の折り返し部分に押し当てている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-115304号公報
特開2010-13823号公報
特開2003-120021号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
布板を一枚ずつ単管等に番線や結束バンドで固縛すると作業に時間がかかり、また使用後の番線等は廃棄物となる。特許文献1の固定金具では、ボルトの頭部や押え板が布板上の凸部となり、布板上を作業者が歩くときに躓き、布板上での作業の支障となる恐れがある。
【0007】
また特許文献2、3の治具は、いずれも布板間の間隔を維持するものではあるが、強風による吹き上がりのように、布板が上方に外れるのを防止するものではなかった。
【0008】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、布板が上方に外れるのを防止でき、設置も容易で布板上での作業も円滑に実施できる布板外れ防止治具等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した課題を解決するための本発明は、布板を固定対象に固定して前記布板が外れるのを防止する布板外れ防止治具であって、前記布板の端部の下方の折返し部分に上から被せる被せ材と、前記固定対象に上から被せる被せ部と、前記被せ部から連続し、前記被せ材と上下に重なる受け部と、を有する受け材と、前記被せ材と前記受け部とを上下に締結する締結材と、を有することを特徴とする布板外れ防止治具である。
【0010】
本発明の布板外れ防止治具では、被せ材を布板の端部の下方の折返し部分に上から被せ、受け材の被せ部を固定対象に上から被せ、被せ材と受け材の受け部とを締結材で上下に締結する。これにより、布板を布板外れ防止治具を介して固定対象に固定し、強風時の吹き上がりなど上方に外れるのを防ぐことができ、布板外れ防止治具の設置も簡単な作業で行える。また布板外れ防止治具は布板の下方の折返し部分に取り付けるので、締結材も含め、布板外れ防止治具のほぼ全体を布板の下方に配置でき、布板上の作業も円滑に実施できる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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