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公開番号2025089045
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-12
出願番号2023203990
出願日2023-12-01
発明の名称一体性評価方法及び一体性評価装置
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G01M 99/00 20110101AFI20250605BHJP(測定;試験)
要約【課題】被補強部材と補強部との一体性を比較的簡易に確認することができる一体性評価方法及び一体性評価装置を提供する。
【解決手段】既存柱部3と、既存柱部3に一体化するように既存柱部3の表面に設置された補強部5と、を備える補強柱1において既存柱部3と補強部5との一体性を評価する一体性評価方法は、既存柱部3又は補強部5に設置された光ファイバーセンサー11,12を用いて当該光ファイバーセンサー11,12が設置された部位の振動応答及び/又はひずみが計測される計測工程と、計測工程で得られる計測結果に基づいて既存柱部3と補強部5との一体性が判断される一体性判断工程と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被補強部材と、前記被補強部材に一体化するように前記被補強部材の表面に設置された補強部と、を備える補強構造物において前記被補強部材と前記補強部との一体性を評価する一体性評価方法であって、
前記被補強部材又は前記補強部に設置された光ファイバーセンサーを用いて当該光ファイバーセンサーが設置された部位の振動応答及び/又はひずみが計測される計測工程と、
前記計測工程で得られる計測結果に基づいて前記一体性が判断される一体性判断工程と、を備える一体性評価方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記計測工程では、前記被補強部材に設置された前記光ファイバーセンサーを用いて前記被補強部材の振動応答及び/又はひずみが計測され、
前記補強部に設置され前記光ファイバーセンサーに沿って延在する第2光ファイバーセンサーを用いて前記補強部の振動応答及び/又はひずみが計測される第2計測工程を更に備え、
前記一体性判断工程では、
前記計測工程で得られる計測結果と、前記第2計測工程で得られる計測結果と、の比較に基づいて前記一体性が判断される、請求項1に記載の一体性評価方法。
【請求項3】
前記被補強部材を前記補強部で補強して前記補強構造物を構築する補強工事において前記被補強部材の表面に前記光ファイバーセンサーを設置する第1光ファイバーセンサー設置工程と、
前記補強工事において前記補強部に埋設される補強材に前記第2光ファイバーセンサーを設置する第2光ファイバーセンサー設置工程と、を更に備える、請求項2に記載の一体性評価方法。
【請求項4】
前記計測工程では、前記被補強部材に設置された前記光ファイバーセンサーを用いて前記被補強部材の振動応答及び/又はひずみが計測され、
前記一体性判断工程では、
前記計測工程で得られる計測結果と、前記補強部が施工される前に前記光ファイバーセンサーを用いて事前に計測された補強前の前記被補強部材の振動応答及び/又はひずみの計測結果と、の比較に基づいて前記一体性が判断される、請求項1に記載の一体性評価方法。
【請求項5】
前記一体性判断工程では、
前記計測工程で得られる計測結果と、過去に前記光ファイバーセンサーを用いて計測された前記振動応答及び/又はひずみの計測結果と、の比較に基づいて前記一体性が判断される、請求項1に記載の一体性評価方法。
【請求項6】
被補強部材と、前記被補強部材に一体化するように前記被補強部材の表面に設置された補強部と、を備える補強構造物において、前記被補強部材と前記補強部との一体性を評価する一体性評価装置であって、
前記被補強部材に設置された第1光ファイバーセンサーに接続され当該第1光ファイバーセンサーを用いて前記被補強部材の振動応答を計測するとともに、前記補強部に設置された第2光ファイバーセンサーに接続され当該第2光ファイバーセンサーを用いて前記補強部の振動応答を計測する、振動応答計測部と、
前記振動応答計測部から得られた、前記被補強部材の振動応答と、前記補強部の振動応答と、の比較に基づいて前記一体性を判断する演算部と、を備える、一体性評価装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、一体性評価方法及び一体性評価装置に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、被補強部材の表面に補強部を設置する補強工法の一例として、例えば巻立工法が知られている(例えば、下記特許文献1参照。)。巻立工法は、既存構造物の経年劣化の対処や耐震構造性能の確保を目的とし、既設の部材の周囲を鉄筋コンクリートまたはモルタルなどで巻き立てて、じん性の向上や耐力の増強を図るものである。また、上記補強工法の他の例として、断面修復工法がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-169493号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の補強工法による補強構造物は、被補強部材と補強部とが一体化して挙動する仮定に基づいて設計されている。従って、被補強部材と補強部との一体性を確認することが必要であり、例えば、補強構造物の微破壊検査や非破壊検査等によって被補強部材と補強部との一体性を確認することもできる。しかしながら、これらの検査には、種々のセンサー、装置、システム等が必要であり、検査の手間も大きい。この問題に鑑み、本発明は、被補強部材と補強部との一体性を比較的簡易に確認することができる一体性評価方法及び一体性評価装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の要旨は以下の〔1〕~〔8〕に存する。
【0006】
〔1〕被補強部材と、前記被補強部材に一体化するように前記被補強部材の表面に設置された補強部と、を備える補強構造物において前記被補強部材と前記補強部との一体性を評価する一体性評価方法であって、前記被補強部材又は前記補強部に設置された光ファイバーセンサーを用いて当該光ファイバーセンサーが設置された部位の振動応答及び/又はひずみが計測される計測工程と、前記計測工程で得られる計測結果に基づいて前記一体性が判断される一体性判断工程と、を備える一体性評価方法。
【0007】
〔2〕前記計測工程では、前記被補強部材に設置された前記光ファイバーセンサーを用いて前記被補強部材の振動応答及び/又はひずみが計測され、前記補強部に設置され前記光ファイバーセンサーに沿って延在する第2光ファイバーセンサーを用いて前記補強部の振動応答及び/又はひずみが計測される第2計測工程を更に備え、前記一体性判断工程では、前記計測工程で得られる計測結果と、前記第2計測工程で得られる計測結果と、の比較に基づいて前記一体性が判断される、〔1〕に記載の一体性評価方法。
【0008】
〔3〕前記被補強部材を前記補強部で補強して前記補強構造物を構築する補強工事において前記被補強部材の表面に前記光ファイバーセンサーを設置する第1光ファイバーセンサー設置工程と、前記補強工事において前記補強部に埋設される補強材に前記第2光ファイバーセンサーを設置する第2光ファイバーセンサー設置工程と、を更に備える、〔2〕に記載の一体性評価方法。
【0009】
〔4〕前記計測工程では、前記被補強部材に設置された前記光ファイバーセンサーを用いて前記被補強部材の振動応答及び/又はひずみが計測され、前記一体性判断工程では、前記計測工程で得られる計測結果と、前記補強部が施工される前に前記光ファイバーセンサーを用いて事前に計測された補強前の前記被補強部材の振動応答及び/又はひずみの計測結果と、の比較に基づいて前記一体性が判断される、〔1〕に記載の一体性評価方法。
【0010】
〔5〕前記一体性判断工程では、前記計測工程で得られる計測結果と、過去に前記光ファイバーセンサーを用いて計測された前記振動応答及び/又はひずみの計測結果と、の比較に基づいて前記一体性が判断される、〔1〕に記載の一体性評価方法。
(【0011】以降は省略されています)

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