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公開番号2025123974
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-25
出願番号2024019796
出願日2024-02-13
発明の名称壁体の構築方法および壁体
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人
主分類E04B 2/56 20060101AFI20250818BHJP(建築物)
要約【課題】施工性に優れた壁体の構築方法および壁体を提供する。
【解決手段】鋼材により形成される函状の基部11を基礎2の上に固定する工程と、耐震壁の壁厚方向aの両側で、鋼材により形成される、基部11よりも高さの大きいパネル部12を基部11の上に設ける工程と、耐震壁の壁厚方向aの両側のパネル部12同士を、繋ぎ材16により連結する工程と、耐震壁の壁厚方向aの両側のパネル部12の間、および基部11の内部にコンクリートを充填する工程と、により耐震壁を構築する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
壁体の構築方法であって、
鋼材により形成される函状の基部を基礎の上に固定する工程と、
前記壁体の壁厚方向の両側で、鋼材により形成される、前記基部よりも高さの大きいパネル部を前記基部の上に設ける工程と、
前記壁体の壁厚方向の両側のパネル部同士を、繋ぎ材により連結する工程と、
を有し、前記壁体の壁厚方向の両側のパネル部の間、および前記基部の内部にコンクリートを充填することで、前記壁体が構築されることを特徴とする壁体の構築方法。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記基部は側板を有し、
前記基部および前記パネル部が、それぞれ、前記壁体の延伸方向に隣り合うように複数配置され、
前記壁体の延伸方向に隣り合う前記基部の側板同士、前記壁体の延伸方向に隣り合う前記パネル部のパネル本体同士、および前記基部の側板と前記パネル部のパネル本体が、外側から溶接を行うことにより接合されることを特徴とする請求項1記載の壁体の構築方法。
【請求項3】
前記基部は底板を有し、
前記基部は、前記基礎から上方に突出するアンカーボルトを前記底板の孔に挿入し、前記アンカーボルトの前記底板からの突出部分にナットを締め込むことで、前記基礎の上に固定されることを特徴とする請求項1記載の壁体の構築方法。
【請求項4】
前記パネル部は、矩形状のパネル本体の4辺に沿った補強材を、前記パネル本体の内面に有することを特徴とする請求項1記載の壁体の構築方法。
【請求項5】
前記パネル部は、内側に突出するスタッドを有することを特徴とする請求項1記載の壁体の構築方法。
【請求項6】
基礎の上に設けられる壁体であって、
鋼材により形成され、前記基礎の上に固定された函状の基部と、
鋼材により形成され、前記基部の上で前記壁体の壁厚方向の両側に設けられ、前記基部よりも高さの大きいパネル部と、
前記壁体の壁厚方向の両側のパネル部同士を連結する繋ぎ材と、
前記壁体の壁厚方向の両側のパネル部の間、および前記基部の内部に充填されたコンクリートと、
を有することを特徴とする壁体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、壁体の構築方法および壁体に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1-3には、鋼製のパネルの内側にコンクリートを充填した壁体について記載されている。特許文献1の壁体は、一対の鋼管柱の間で鋼製のパネルを壁厚方向に一対設け、これらのパネルの間にコンクリートを充填したものである。また特許文献2、3の壁体では、壁厚方向の両側のパネル同士が隔壁部によって連結されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平7-54425号公報
特開2022-131243号公報
特開2022-131245号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
係る構造の壁体は、その優れた構造性能により大型化することが可能である。しかしながら、大規模な壁体を構築するには、非常に大きなパネルを基礎上に建て込んでその下端部を基礎に固定する必要があるなど施工面での課題があり、この種の壁体の構築方法として確立されたものが無かった。
【0005】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、施工性に優れた壁体の構築方法および壁体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するための第1の発明は、壁体の構築方法であって、鋼材により形成される函状の基部を基礎の上に固定する工程と、前記壁体の壁厚方向の両側で、鋼材により形成される、前記基部よりも高さの大きいパネル部を前記基部の上に設ける工程と、前記壁体の壁厚方向の両側のパネル部同士を、繋ぎ材により連結する工程と、を有し、前記壁体の壁厚方向の両側のパネル部の間、および前記基部の内部にコンクリートを充填することで、前記壁体が構築されることを特徴とする壁体の構築方法である。
【0007】
本発明では、鋼製のパネル部の間にコンクリートを充填した壁体を構築するにあたり、まず高さの小さい函状の基部を基礎上に固定した後、その上に壁厚方向の両側のパネル部を設ける。このように、取り扱いの容易な小型の基部を先行して基礎上に固定することで、大規模な壁体であっても基礎上に容易に立設できる。また大規模な壁体ではコンクリートの打設時にパネル部に加わる側圧が大きくなるが、本発明ではパネル部同士が繋ぎ材により連結されるので、コンクリートの打設時の側圧に対して繋ぎ材により抵抗でき、パネル部の変形を防いでその形状を保持できる。
【0008】
前記基部は側板を有し、前記基部および前記パネル部が、それぞれ、前記壁体の延伸方向に隣り合うように複数配置され、前記壁体の延伸方向に隣り合う前記基部の側板同士、前記壁体の延伸方向に隣り合う前記パネル部のパネル本体同士、および前記基部の側板と前記パネル部のパネル本体が、外側から溶接を行うことにより接合されることが望ましい。
前記の基部やパネル部は、壁体の延伸方向に複数並べて配置することで、個々の基部やパネル部を小型化し、施工が容易になる。また壁体の延伸方向に隣り合う基部同士やパネル部同士、および基部とパネル部の接合も、外側からの溶接作業により容易に行うことができる。
【0009】
前記基部は底板を有し、前記基部は、前記基礎から上方に突出するアンカーボルトを前記底板の孔に挿入し、前記アンカーボルトの前記底板からの突出部分にナットを締め込むことで、前記基礎の上に固定されることが望ましい。
これにより、壁体の基部を基礎上に容易に固定できる。
【0010】
前記パネル部は、矩形状のパネル本体の4辺に沿った補強材を、前記パネル本体の内面に有することが望ましい。また前記パネル部は、内側に突出するスタッドを有することも望ましい。
上記の補強材により、パネル本体を補強し、その形状を保持することができる。補強材は、パネル本体の周縁部の損傷を防止する保護材としても機能する。また上記のスタッドにより、パネル部とその内側のコンクリートとの一体性を高め、壁体の構造性能を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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