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公開番号2025130522
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-08
出願番号2024027745
出願日2024-02-27
発明の名称計測装置及び計測方法
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類E04G 21/02 20060101AFI20250901BHJP(建築物)
要約【課題】コンクリートの未打設領域の仮想表面から未打設領域内の対象部材までの距離を効率的に計測することが可能となる計測装置及び計測方法を提供する。
【解決手段】計測装置100は、コンクリートの未打設領域Sの仮想表面10に平行となるように架け渡されるアルミ角管11と、仮想表面10から未打設領域S内の棚筋5aまでの仮想表面10の法線方向に沿う距離を計測するようにアルミ角管11に設けられたゲージ部20と、を備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
コンクリートの未打設領域の仮想表面に平行となるように架け渡される基準剛材と、
前記仮想表面から前記未打設領域内の対象部材までの前記仮想表面の法線方向に沿う距離を計測するように前記基準剛材に設けられたゲージ部と、を備える、計測装置。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記ゲージ部は、前記基準剛材に沿ってスライド可能に設けられている、請求項1に記載の計測装置。
【請求項3】
前記ゲージ部は、前記基準剛材に対して着脱自在な着脱部材を介して前記基準剛材に設けられている、請求項1又は2に記載の計測装置。
【請求項4】
前記ゲージ部は、前記仮想表面の法線方向に沿って延在する進退部材を有し、
前記進退部材の先端は、前記仮想表面に平行に延在して前記対象部材に当接される当接部を有する、請求項1又は2に記載の計測装置。
【請求項5】
前記対象部材は、プレストレストコンクリートのPCケーブル部を支持する棚筋であり、
前記仮想表面は、前記プレストレストコンクリートを構成する前記コンクリートの仮想天端面である、請求項1又は2に記載の計測装置。
【請求項6】
コンクリートの未打設領域の仮想表面に平行となるように基準剛材を架け渡す工程と、
前記仮想表面の法線方向に沿って距離を計測するように前記基準剛材にゲージ部を設ける工程と、
前記ゲージ部を用いて、前記仮想表面から前記未打設領域内の対象部材までの距離を計測する工程と、を備える、計測方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリートの打設領域内の対象部材の位置を計測する計測装置及び計測方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、架設式のプレキャストコンクリート基礎において、プレキャストコンクリート底盤の高さを測定するために、予め決定された通り心の上方に張られた水糸から底盤の上面までの高さを定規で測ることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平07-270162号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、例えば橋梁等のプレストレストコンクリートのPCケーブルは、その位置を数mm程度の精度で管理されることがある。その位置の管理では、例えば、コンクリートの未打設領域に配置されるPCケーブル部を支持する鉄筋である棚筋の位置が、コンクリートの仮想的な天端からの距離(高さ)として計測される。しかしながら、上記従来技術のように水糸と定規とでこの距離を計測すると、定規が水糸に接触するなどして水糸の高さが変わりやすく、再計測となって非効率となることがある。また、多数の棚筋でPCケーブル部が支持される場合、棚筋の数及び支持位置に応じて計測点の数が多くなり、繰り返し計測するごとに水糸と定規とを慎重に扱う手間がかかり、作業者の負担が膨大となる。
【0005】
本発明は、コンクリートの未打設領域の仮想表面から未打設領域内の対象部材までの距離を効率的に計測することが可能となる計測装置及び計測方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る計測装置は、コンクリートの未打設領域の仮想表面に平行となるように架け渡される基準剛材と、仮想表面から未打設領域内の対象部材までの仮想表面の法線方向に沿う距離を計測するように基準剛材に設けられたゲージ部と、を備える。
【0007】
本発明の一態様に係る計測装置では、仮想表面から未打設領域内の対象部材までの仮想表面の法線方向に沿う距離は、ゲージ部によって計測される。ゲージ部は、コンクリートの未打設領域の仮想表面に平行となるように架け渡された基準剛材に設けられている。基準剛材は、水糸と比べて自重によっても外力によっても撓みにくく、仮想表面に平行な状態を維持しやすい。よって、基準のずれに起因する再計測を水糸を基準とする場合と比べて低減できる。また、基準剛材は、水糸と比べて撓みにくいことで水糸よりも扱いが容易となり、計測点の数が多くなっても作業者の負担を抑制しやすくなる。したがって、コンクリートの未打設領域の仮想表面から未打設領域内の対象部材までの距離を効率的に計測することが可能となる。
【0008】
一実施形態において、ゲージ部は、基準剛材に沿ってスライド可能に設けられていてもよい。この場合、例えば対象部材に沿って並んでいる複数の計測点に対して、基準剛材を対象部材と平行に架け渡すと共にゲージ部を基準剛材に沿ってスライドさせることで、ゲージ部をそれぞれの計測点に対応する位置に容易に移動させられる。よって、仮想表面から対象部材までの距離をより効率的に計測することが可能となる。
【0009】
一実施形態において、ゲージ部は、基準剛材に対して着脱自在な着脱部材を介して基準剛材に設けられていてもよい。この場合、ゲージ部は、着脱部材と共に基準剛材から着脱自在となるため、例えばゲージ部を基準剛材に固定する場合と比べて、基準剛材に対してゲージ部を容易に移動させることができる。
【0010】
一実施形態において、ゲージ部は、仮想表面の法線方向に沿って延在する進退部材を有し、進退部材の先端は、仮想表面に平行に延在して対象部材に当接される当接部を有してもよい。この場合、例えば対象部材である棚筋が別の鉄筋の裏側に隠れている場合でも、当該別の鉄筋の裏側に当接部を入れ込むことで、対象部材である棚筋に当接部を当接させることができ、距離を計測することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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