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公開番号2025136420
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024034983
出願日2024-03-07
発明の名称鉱物含有量測定方法及び鉱物含有量測定装置
出願人鹿島建設株式会社
代理人弁理士法人後藤特許事務所
主分類G01N 21/3563 20140101AFI20250911BHJP(測定;試験)
要約【課題】スメクタイトの含有量の測定精度を向上させる。
【解決手段】鉱物含有量測定方法は、測定対象に対して光を照射し、測定対象のスペクトル分析を行う工程と、鉱物に応じて定められる第一波長、第二波長、及び第三波長におけるスペクトル分析の測定結果である第一測定値、第二測定値、及び第三測定値に基づいて、測定対象の光の吸収度を取得する工程と、吸収度に基づいて測定対象における鉱物の含有量を取得する工程と、を含み、吸収度は、第一測定値によって第二測定値及び第三測定値をそれぞれ定量化した補正値に基づいて取得される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
測定対象に含まれる特定の鉱物の含有量を測定する鉱物含有量測定方法であって、
前記測定対象に対して光を照射し、前記測定対象のスペクトル分析を行う工程と、
前記鉱物に応じて定められる第一波長、第二波長、及び第三波長における前記スペクトル分析の測定結果である第一測定値、第二測定値、及び第三測定値に基づいて、前記測定対象の光の吸収度を取得する工程と、
前記吸収度に基づいて前記測定対象における前記鉱物の含有量を取得する工程と、を含み、
前記吸収度は、前記第一測定値によって前記第二測定値及び前記第三測定値をそれぞれ定量化した補正値に基づいて取得される、
鉱物含有量測定方法。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
請求項1に記載の鉱物含有量測定方法であって、
前記第二測定値の値を前記第一測定値の値で除した値を第一補正値とし、前記第三測定値の値を前記第一測定値の値で除した値を第二補正値としたとき、前記吸収度は、前記第一補正値と前記第二補正値との積として取得される、
鉱物含有量測定方法。
【請求項3】
請求項2に記載の鉱物含有量測定方法であって、
前記鉱物は、スメクタイトであり、
前記第一波長は、1.90μm以上であって1.98μm以下の範囲内で設定され、
前記第二波長は、1.80μm以上であって1.88μm以下の範囲内で設定され、
前記第三波長は、2.02μm以上であって2.10μm以下の範囲内で設定される、
鉱物含有量測定方法。
【請求項4】
測定対象に含まれる特定の鉱物の含有量を測定するための鉱物含有量測定装置であって、
前記測定対象に対して光を照射し、前記測定対象のスペクトル分析を行う測定部と、
前記測定部の測定結果に基づいて前記測定対象における前記鉱物の含有量を取得する演算部と、を備え、
前記演算部は、
前記鉱物に応じて定められる第一波長、第二波長、及び第三波長における前記スペクトル分析の測定結果である第一測定値、第二測定値、及び第三測定値に基づいて、前記測定対象の光の吸収度を取得し、
前記吸収度に基づいて前記測定対象における前記鉱物の含有量を取得するように構成され、
前記吸収度は、前記第一測定値によって前記第二測定値及び前記第三測定値をそれぞれ定量化した補正値に基づいて取得される、
鉱物含有量測定装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鉱物含有量測定方法及び鉱物含有量測定装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、試料に対して赤外線吸光光度分析を行い、所定の周波数における吸光度の波形のピーク高さまたは該波形の積分値からピーク強度を求め、試料中のカオリン類を定量する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-315263号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、山岳トンネル工事では、岩盤に含まれる膨潤性粘土鉱物がトンネル掘削後に吸水膨張することで、再掘削が求められるなどの問題が生じることがある。このような問題に適切に対処するために、岩盤の膨潤性粘土鉱物の含有量を測定することが求められている。
【0005】
特許文献1に開示の手法では、赤外線の吸光度の波形のピーク強度から測定対象における鉱物の含有量を定量する。しかしながら、吸光度の波形のピーク強度は、鉱物の含有量が同一であっても、測定対象の種類、光源の種類や光の当て方といった分析環境等に応じて変化する。よって、特許文献1に開示の手法では、鉱物の含有量測定の精度を十分に向上させることが困難である。
【0006】
本発明は、鉱物の含有量の測定精度を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、測定対象に含まれる特定の鉱物の含有量を測定する鉱物含有量測定方法であって、測定対象に対して光を照射し、測定対象のスペクトル分析を行う工程と、鉱物に応じて定められる第一波長、第二波長、及び第三波長における前記スペクトル分析の測定結果である第一測定値、第二測定値、及び第三測定値に基づいて、測定対象の光の吸収度を取得する工程と、吸収度に基づいて測定対象における鉱物の含有量を取得する工程と、を含み、吸収度は、第一測定値によって第二測定値及び第三測定値をそれぞれ定量化した補正値に基づいて取得される。
【0008】
また、本発明は、測定対象に含まれる特定の鉱物の含有量を測定するための鉱物含有量測定装置であって、測定対象に対して光を照射し、測定対象のスペクトル分析を行う測定部と、測定部の測定結果に基づいて測定対象における鉱物の含有量を取得する演算部と、を備え、演算部は、鉱物に応じて定められる第一波長、第二波長、及び第三波長における前記スペクトル分析の測定結果である第一測定値、第二測定値、及び第三測定値に基づいて、測定対象の光の吸収度を取得し、吸収度に基づいて測定対象における鉱物の含有量を取得するように構成され、吸収度は、第一測定値によって第二測定値及び第三測定値をそれぞれ定量化した補正値に基づいて取得される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、鉱物の含有量の測定精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態に係る鉱物含有量測定装置の構成を示すブロック図である。
本発明の実施形態に係る鉱物含有量測定方法を説明するための図であって、測定対象に照射する光の波長と反射率との関係を示すグラフ図である。
本発明の実施形態に係る鉱物含有量測定方法を説明するための図であって、スメクタイトの含有率と光の吸収度との関係を示すグラフ図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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