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公開番号
2025174285
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-28
出願番号
2024080467
出願日
2024-05-16
発明の名称
コンクリートの充填監視方法
出願人
鹿島建設株式会社
代理人
個人
主分類
E04G
21/02 20060101AFI20251120BHJP(建築物)
要約
【課題】傾斜を有する鋼管柱に撮影装置を容易に挿入でき、当該撮影装置により鋼管柱内のコンクリート充填状況を監視できるコンクリートの充填監視方法を提供する。
【解決手段】1層又は複数層に亘る傾斜を有する鋼管柱1にコンクリート6を圧入して充填する際に、鋼管柱1の上側の圧入口11aと鋼管柱1の下側の圧入口11bの間で鋼管柱1内の傾斜箇所を含む区間に挿通された線材4に、鋼管柱1の外側から連続するケーブルの先端に撮影部を設けた撮影装置5を取り付け、線材4を圧入口11bから引っ張ることで、撮影部を鋼管柱1内で下降させる工程と、線材4を鋼管柱1内から撤去する工程と、鋼管柱1内を上昇するコンクリート6の天端を撮影部により撮影する工程と、を実施する。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
1層又は複数層に亘る傾斜を有する鋼管柱にコンクリートを圧入して充填する際のコンクリートの充填監視方法であって、
前記鋼管柱の上側の第1の開口と前記鋼管柱の下側の側面の第2の開口の間で前記鋼管柱内の傾斜箇所を含む区間に挿通された線材に、前記鋼管柱の外側から連続するケーブルの先端に撮影部を設けた撮影装置を取り付け、前記線材を前記第2の開口から引っ張ることで、前記撮影部を前記鋼管柱内で下降させる工程(a)と、
前記線材を前記鋼管柱内から撤去する工程(b)と、
前記鋼管柱内を上昇するコンクリートの天端を、前記撮影部により撮影する工程(c)と、
を有することを特徴とするコンクリートの充填監視方法。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記工程(a)の前に、前記線材を、前記第1の開口から前記鋼管柱内に垂下させ、前記線材の下端部を前記第2の開口から出して、前記線材を、上下の端部が前記鋼管柱の前記第1の開口と前記第2の開口から出た状態で配置し、
前記線材の垂下時に、ガイド部材を、前記鋼管柱の側面に設けられた、前記第1の開口および前記第2の開口とは別の挿入孔から前記鋼管柱内に挿入し、前記ガイド部材を用いて、前記鋼管柱内の前記線材を前記鋼管柱の側面側に移動させ、前記線材の平面位置を調整することを特徴とする請求項1記載のコンクリートの充填監視方法。
【請求項3】
前記線材は、前記撮影装置を、前記撮影部が前記線材の下端部よりも上に位置するように取り付けた状態で前記鋼管柱内を垂下させ、
前記撮影部は、前記線材の垂下時に前記線材の下端部を撮影し、
前記線材の下端部を前記第2の開口から出した後、前記撮影部を引き上げて前記第1の開口から撤去することを特徴とする請求項2記載のコンクリートの充填監視方法。
【請求項4】
前記線材の下端部に錘が設けられることを特徴とする請求項2記載のコンクリートの充填監視方法。
【請求項5】
前記ガイド部材は、折り曲げ部を有する線状の鋼材であることを特徴とする請求項2記載のコンクリートの充填監視方法。
【請求項6】
前記撮影装置は、前記撮影部の向きが可変である先端可動型内視鏡であることを特徴とする請求項1記載のコンクリートの充填監視方法。
【請求項7】
1層又は複数層に亘る傾斜を有する鋼管柱にコンクリートを圧入して充填する際のコンクリートの充填監視方法であって、
前記鋼管柱の外側から連続するケーブルの先端に撮影部を設けた撮影装置を線材に取り付け、前記線材を、前記鋼管柱の上側の第1の開口から前記鋼管柱内に垂下させることで前記撮影部を前記鋼管柱内で下降させ、前記線材の下端部を前記鋼管柱の下側の側面の第2の開口から出す工程(a’)と、
前記線材を前記鋼管柱内から撤去する工程(b)と、
前記鋼管柱内を上昇するコンクリートの天端を、前記撮影部により撮影する工程(c)と、
を有し、
前記工程(a’)における前記線材の垂下時に、
前記線材の下端部よりも上に位置する前記撮影部により前記線材の下端部を撮影し、
ガイド部材を、前記鋼管柱の側面に設けられた、前記第1の開口および前記第2の開口とは別の挿入孔から前記鋼管柱内に挿入し、前記ガイド部材を用いて、前記鋼管柱内の前記線材を前記鋼管柱の側面側に移動させ、前記線材の平面位置を調整することを特徴とするコンクリートの充填監視方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリートの充填監視方法に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
CFT柱(コンクリート充填鋼管柱)は、鋼管柱内にコンクリートを充填して形成される柱部材である。鋼管柱内にコンクリートを充填する方法として圧入工法が知られている。これは、鋼管柱の側面に設けた圧入口からコンクリートを圧入することで、コンクリートを鋼管柱内に下から上へと充填するというものである。
【0003】
鋼管柱の内部には、ダイアフラムや形状保持板などの板材が補強用に設けられる。ダイアフラムは、鋼管柱と鉄骨梁とを接続するパネルゾーンにおいて鋼管柱内に配置される。形状保持板は、上下のパネルゾーンの間で鋼管柱内に配置される。ダイアフラムや形状保持板の平面形状は鋼管柱の内部の断面形状にほぼ対応し、その平面の中央部には、圧入されたコンクリートを流通させるための充填孔が設けられる。
【0004】
コンクリートの充填時には、その充填状況を監視し、鋼管柱内にコンクリートが十分に充填されているかを確認することが重要である。コンクリートの充填監視は、通常、鋼管柱内で鉛直下方に吊り下げた撮影装置によってコンクリートの天端を撮影することで行われる。撮影装置はダイアフラムや形状保持板の充填孔に通して配置され、コンクリートの天端の上昇に応じて引き上げる。
【0005】
特許文献1には、鋼管柱内にコンクリートを充填する際に、鋼管柱の側面の開口から挿入した工業用内視鏡を用いてコンクリートの天端を撮影し、コンクリートの充填状況を監視することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第7445547号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
鋼管柱が鉛直方向に対し傾斜している場合、撮影装置を鋼管柱内で単に鉛直下方に吊り下ろすと、撮影装置が鋼管柱の側面に内側から接触し、撮影装置の挿入が難しくなるケースが生じる。また、上から見た時にダイアフラムや形状保持板の充填孔の平面位置が一致しないことも、撮影装置を鋼管柱内で吊り下ろす際の支障となる。
【0008】
この点、特許文献1では、撮影装置として工業用内視鏡を用い、工業用内視鏡を鋼管柱内に挿入する際に可撓性を有するコイル状のガイド管を案内として利用することで、傾斜を有する鋼管柱内への撮影装置の挿入を可能にしている。しかしながら、ガイド管の鋼管柱内への挿入に手間がかかり、またガイド管の長さにも、強度面、重量面、操作面などによる限界があった。
【0009】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、傾斜を有する鋼管柱に撮影装置を容易に挿入でき、当該撮影装置により鋼管柱内のコンクリート充填状況を監視できるコンクリートの充填監視方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するための第1の発明は、1層又は複数層に亘る傾斜を有する鋼管柱にコンクリートを圧入して充填する際のコンクリートの充填監視方法であって、前記鋼管柱の上側の第1の開口と前記鋼管柱の下側の側面の第2の開口の間で前記鋼管柱内の傾斜箇所を含む区間に挿通された線材に、前記鋼管柱の外側から連続するケーブルの先端に撮影部を設けた撮影装置を取り付け、前記線材を前記第2の開口から引っ張ることで、前記撮影部を前記鋼管柱内で下降させる工程(a)と、前記線材を前記鋼管柱内から撤去する工程(b)と、前記鋼管柱内を上昇するコンクリートの天端を、前記撮影部により撮影する工程(c)と、を有することを特徴とするコンクリートの充填監視方法である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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