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公開番号
2025158789
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-17
出願番号
2024061664
出願日
2024-04-05
発明の名称
水硬性硬化体の炭酸化養生システム
出願人
鹿島建設株式会社
代理人
個人
主分類
C04B
40/02 20060101AFI20251009BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】炭酸化養生槽へのCO
2
の充填時において、水硬性硬化体の炭酸化養生に使用されずに炭酸化養生槽から漏気されるCO
2
の量を低下することで、炭酸化養生槽内のCO
2
を効率的に水硬性硬化体の炭酸化養生に使用できる水硬性硬化体の炭酸化養生システムを提供する。
【解決手段】水硬性硬化体の炭酸化養生システムは、水硬性硬化体を内部に収容する炭酸化養生槽と、空気よりもCO
2
濃度の高い炭酸ガス含有ガスを前記炭酸化養生槽の内部に供給する供給部と、少なくとも空気および炭酸ガスを含む気体を前記炭酸化養生槽の内部から前記炭酸化養生槽の外部に排出し、かつ、炭酸ガスよりも空気を前記炭酸化養生槽の外部に優先的に排出する炭酸ガス遅延排出機構とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
水硬性硬化体を内部に収容する炭酸化養生槽と、
空気よりもCO
2
濃度の高い炭酸ガス含有ガスを前記炭酸化養生槽の内部に供給する供給部と、
少なくとも空気および炭酸ガスを含む気体を前記炭酸化養生槽の内部から前記炭酸化養生槽の外部に排出し、かつ、炭酸ガスよりも空気を前記炭酸化養生槽の外部に優先的に排出する炭酸ガス遅延排出機構と
を備える、水硬性硬化体の炭酸化養生システム。
続きを表示(約 440 文字)
【請求項2】
前記供給部は、前記炭酸化養生槽の側壁の下部に設けられる、請求項1に記載の水硬性硬化体の炭酸化養生システム。
【請求項3】
前記炭酸ガス遅延排出機構は、
前記炭酸化養生槽の上部に設けられ、前記炭酸化養生槽の外部に前記気体を排出する排出部と、
前記炭酸化養生槽内の上方から前記炭酸化養生槽内の下方に流通させ、下方に流通させたときの流路断面積S1よりも小さい流路断面積S2で前記炭酸化養生槽内の上方に流通させた気体を、前記排出部に供給する炭酸ガス遅延部と
を備える、請求項1または2に記載の水硬性硬化体の炭酸化養生システム。
【請求項4】
前記炭酸ガス遅延部は、
上端が前記排出部に連結され、下方に亘って延在し、下端が開放されている内筒と、
下端が閉鎖され、上方に亘って延在し、上端が開放され、前記内筒の外周を外側から覆う外筒と
を有する、請求項3に記載の水硬性硬化体の炭酸化養生システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水硬性硬化体の炭酸化養生システムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、カーボンニュートラル社会の実現のため、コンクリートへのCO
2
固定化技術が非常に高い注目を集めている。コンクリートへのCO
2
固定化技術では、槽内のCO
2
濃度を高めることで、槽内に静置されているコンクリートの硬化過程で炭酸化養生を行い、コンクリートにCO
2
を吸収・固定させる。
【0003】
例えば、特許文献1には、コンクリート系最終生成物を生成すると共にCO
2
が存在しないと完全に養生されない材料を養生するための養生システムが記載されている。特許文献1の養生システムでは、結合要素は、所定の元素を含むコア、コアを少なくとも部分的に被覆し、所定の元素を含む第1の層、および第1の層を少なくとも部分的に被覆し、所定の元素を含む第2の層を有する。また、二酸化炭素ガスが二酸化炭素源からガス流入ポートを介して養生室に供給され、養生時には、養生室内の二酸化炭素ガスの濃度、二酸化炭素ガスの温度、二酸化炭素ガスの湿度、養生室への二酸化炭素ガスの供給量、養生室内に存在する二酸化炭素ガスの循環が制御されている。
【0004】
しかしながら、特許文献1のような従来の炭酸化養生システムでは、CO
2
を供給する前から養生室に既に存在しているCO
2
および養生室に供給されるCO
2
の全てのCO
2
が炭酸化養生に使用されているわけではなく、炭酸化養生に使用されないCO
2
は養生室から漏気される。このように、養生室内のCO
2
は、炭酸化養生に対して十分には使用されず、養生室から無駄に放出されている。そのため、養生室内のCO
2
を炭酸化養生に使用する量を増加し、養生室から漏気するCO
2
の量を低下することが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6598818号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、炭酸化養生槽へのCO
2
の充填時において、水硬性硬化体の炭酸化養生に使用されずに炭酸化養生槽から漏気されるCO
2
の量を低下することで、炭酸化養生槽内のCO
2
を効率的に水硬性硬化体の炭酸化養生に使用できる水硬性硬化体の炭酸化養生システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1] 水硬性硬化体を内部に収容する炭酸化養生槽と、空気よりもCO
2
濃度の高い炭酸ガス含有ガスを前記炭酸化養生槽の内部に供給する供給部と、少なくとも空気および炭酸ガスを含む気体を前記炭酸化養生槽の内部から前記炭酸化養生槽の外部に排出し、かつ、炭酸ガスよりも空気を前記炭酸化養生槽の外部に優先的に排出する炭酸ガス遅延排出機構とを備える、水硬性硬化体の炭酸化養生システム。
[2] 前記供給部は、前記炭酸化養生槽の側壁の下部に設けられる、上記[1]に記載の水硬性硬化体の炭酸化養生システム。
[3] 前記炭酸ガス遅延排出機構は、前記炭酸化養生槽の上部に設けられ、前記炭酸化養生槽の外部に前記気体を排出する排出部と、前記炭酸化養生槽内の上方から前記炭酸化養生槽内の下方に流通させ、下方に流通させたときの流路断面積S1よりも小さい流路断面積S2で前記炭酸化養生槽内の上方に流通させた気体を、前記排出部に供給する炭酸ガス遅延部とを備える、上記[1]または[2]に記載の水硬性硬化体の炭酸化養生システム。
[4] 前記炭酸ガス遅延部は、上端が前記排出部に連結され、下方に亘って延在し、下端が開放されている内筒と、下端が閉鎖され、上方に亘って延在し、上端が開放され、前記内筒の外周を外側から覆う外筒とを有する、上記[3]に記載の水硬性硬化体の炭酸化養生システム。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、炭酸化養生槽へのCO
2
の充填時において、水硬性硬化体の炭酸化養生に使用されずに炭酸化養生槽から漏気されるCO
2
の量を低下することで、炭酸化養生槽内のCO
2
を効率的に水硬性硬化体の炭酸化養生に使用できる水硬性硬化体の炭酸化養生システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態の水硬性硬化体の炭酸化養生システムの一例を示す概略図である。
図2は、実施例1における炭酸ガスの供給時間と炭酸化養生槽内のCO
2
濃度および排気した気体中のCO
2
濃度との関係を示すグラフである。
図3は、比較例1における炭酸ガスの供給時間と炭酸化養生槽内のCO
2
濃度および排気した気体中のCO
2
濃度との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施形態に基づき詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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