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公開番号2025177002
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2024083460
出願日2024-05-22
発明の名称補強構造
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人
主分類E04C 3/16 20060101AFI20251128BHJP(建築物)
要約【課題】木質梁の亀裂を効率良く防止できる補強構造等を提供する。
【解決手段】補強構造10は、梁本体2を梁幅方向に貫通する貫通孔25を有する木質梁を補強するものである。補強構造10では、梁本体2の梁軸方向の側面21において、貫通孔25の周囲に帯状の繊維補強シート3が設けられ、繊維補強シート3は、上記側面21において、貫通孔25の中心Cから梁軸方向Hに対して45°傾斜した4方向a1~a4の位置を横断するように配置され、且つ、上記側面21において、貫通孔25の上下左右に頂点を有する四角形Rの辺に沿う方向に沿って配置される。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
梁本体を梁幅方向に貫通する貫通孔を有する木質梁の補強構造であって、
前記梁本体の梁軸方向の側面において、前記貫通孔の周囲に帯状の繊維補強シートが設けられ、
前記繊維補強シートは、
前記側面において、前記貫通孔の中心から梁軸方向に対して45°傾斜した4方向の位置を横断するように配置され、
且つ、前記側面において、前記貫通孔の上下左右に頂点を有する四角形の辺に沿う方向に沿って配置されたことを特徴とする補強構造。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記繊維補強シートは、前記梁本体の梁軸方向の両側面の間で連続するように設けられることを特徴とする請求項1記載の補強構造。
【請求項3】
2本の前記繊維補強シートが、前記梁本体の頂面で交差し、前記梁本体の両側面において、前記貫通孔の上部を囲むように上下反転V字状に設けられるとともに、
別の2本の前記繊維補強シートが、前記梁本体の底面で交差し、前記梁本体の両側面において、前記貫通孔の下部を囲むようにV字状に設けられることを特徴とする請求項2記載の補強構造。
【請求項4】
前記梁本体の梁軸方向と直交する断面の隅部が面取りされ、前記繊維補強シートが、面取りされた隅部を横断するように配置されることを特徴とする請求項2記載の補強構造。
【請求項5】
前記繊維補強シートは、前記梁本体に設けた溝内に配置されることを特徴とする請求項1記載の補強構造。
【請求項6】
前記繊維補強シートは、前記側面において、前記貫通孔の外周と接するように配置されることを特徴とする請求項1記載の補強構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、木質梁の補強構造に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、木質材を建物の梁として使用する事例が増加しつつある。このような木質梁に貫通孔をあけて設備配管等を通すことは、天井裏空間の有効活用につながり、階高を低減できるメリットがある。
【0003】
ただし、木質梁に貫通孔をあけると耐力の低下が予測される。そのため、特許文献1では、貫通孔を有する木質梁の補強構造として、木質梁の側面において貫通孔の梁軸方向の両側に繊維補強シートを設け、これにより木質梁の耐力の低下を抑制することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6482224号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図11は貫通孔101を有する木質梁100の概略を示す図である。鉛直荷重等に対して木質梁100の貫通孔101周辺に生じる応力は、木質梁100の梁軸方向の側面において、貫通孔101の中心Cから梁軸方向Hに対しておよそ45°傾斜した方向aの位置で大きくなり、当該位置を起点に木質梁100に梁軸方向の亀裂(割裂)102が生じる可能性が高いことが知られている(「円形孔を有する集成材梁の耐力に関する研究」岡本他、日本建築学会構造系論文集、第85巻、第775号、1199-1208、2020年9月)。
【0006】
この点、特許文献1の前記した補強構造は、貫通孔の梁軸方向の両側に梁せい方向の繊維補強シートを設けるものであり、上記のような亀裂の防止策としては、必ずしも効率の良いものではなかった。
【0007】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、木質梁の亀裂を効率良く防止できる補強構造等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するための本発明は、梁本体を梁幅方向に貫通する貫通孔を有する木質梁の補強構造であって、前記梁本体の梁軸方向の側面において、前記貫通孔の周囲に帯状の繊維補強シートが設けられ、前記繊維補強シートは、前記側面において、前記貫通孔の中心から梁軸方向に対して45°傾斜した4方向の位置を横断するように配置され、且つ、前記側面において、前記貫通孔の上下左右に頂点を有する四角形の辺に沿う方向に沿って配置されたことを特徴とする補強構造である。
【0009】
本発明では、木質梁の梁本体の側面において、帯状の繊維補強シートを、貫通孔の上下左右に頂点を有する四角形の辺に沿う方向に設け、且つ、これらの繊維補強シートを、貫通孔の中心から梁軸方向に対して45°傾斜した方向の位置を横断するように配置する。これにより、前記した亀裂に対する補強を貫通孔の近傍で比較的小面積の繊維補強シートによって行うことができ、亀裂の発生や進行を効率良く防止できる。
【0010】
前記繊維補強シートは、前記梁本体の梁軸方向の両側面の間で連続するように設けられることが望ましい。
これにより、梁本体の両側面の補強を簡易に行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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