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公開番号2025123059
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-22
出願番号2024018912
出願日2024-02-09
発明の名称部材形成方法
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人
主分類E04B 2/56 20060101AFI20250815BHJP(建築物)
要約【課題】施工が容易となる部材形成方法等を提供する。
【解決手段】鋼材により形成されたパネル部12とコンクリートとを有する耐震壁を形成する際に、複数のパネル部12を平面において並べて配置し、隣り合うパネル部12同士を溶接により接合する工程と、複数のパネル部12によって形成される内部空間にコンクリートを充填する工程と、を実施する。隣り合うパネル部12同士は、溶接箇所への当金を含む溶接装置3を上昇させながら立向自動溶接を行うことにより接合される。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
鋼材により形成されたパネル部とコンクリートとを有する、建築物の部材を形成する部材形成方法であって、
複数の前記パネル部を平面において並べて配置し、隣り合う前記パネル部同士を溶接により接合する工程と、
複数の前記パネル部によって形成される内部空間に前記コンクリートを充填する工程と、
を有し、
隣り合う前記パネル部同士が、溶接箇所への当金を含む溶接装置を上昇させながら立向自動溶接を行うことにより接合されることを特徴とする部材形成方法。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記パネル部では、矩形板状のパネル本体の側辺に沿って前記パネル本体の内面に鋼製の補強材が設けられ、
隣り合う前記パネル部の対向する側辺の前記補強材が、立向自動溶接時の裏当材として用いられることを特徴とする請求項1記載の部材形成方法。
【請求項3】
前記部材は壁体であり、
前記壁体の壁厚方向の両側で、複数の前記パネル部が前記壁体の延伸方向に並べて配置され、
前記壁体の壁厚方向の両側の前記パネル部の間の内部空間に前記コンクリートが充填され、
前記壁体の延伸方向に隣り合う前記パネル部同士が、前記パネル部の外側で前記溶接装置を上昇させながら立向自動溶接を行うことで接合されることを特徴とする請求項1記載の部材形成方法。
【請求項4】
隣り合う前記パネル部の対向する側辺の前記補強材同士が締結具により締結されることを特徴とする請求項2記載の部材形成方法。
【請求項5】
大入熱での立向自動溶接を行うことで、隣り合う前記パネル部同士が接合されることを特徴とする請求項2記載の部材形成方法。
【請求項6】
前記補強材と前記パネル本体の間に、溶接断面積を増加させるための鋼製の板材が配置されることを特徴とする請求項2記載の部材形成方法。
【請求項7】
隣り合う前記パネル部に跨るように、前記パネル部の上にエンドタブが配置され、
隣り合う前記パネル部同士の溶接部が、前記エンドタブまで達し、
隣り合う前記パネル部同士の溶接を行った後、前記エンドタブを、前記エンドタブの表面の溶接部ごと撤去することを特徴とする請求項1記載の部材形成方法。
【請求項8】
立向自動溶接を行う際に、昇降式の高所作業車を作業ステージとして用いることを特徴とする請求項1記載の部材形成方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物の壁体等の部材を形成する部材形成方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1、2には、鋼製のパネルの間にコンクリートを充填した壁体について記載されている。特許文献1、2の壁体では、壁体の延伸方向に並べたパネル同士を、添接板とボルトを用いて接合している。
【0003】
すなわち、上記延伸方向に隣り合うパネルの内外に、両パネルに跨る添接板を配置し、それぞれのパネルと内外の添接板とに挿通したボルトの締め付けを行うことで、壁体の延伸方向に隣り合うパネル同士が接合される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-131243号公報
特開2022-131245号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、添接板とボルトによる接合方法は、パネル同士の接合時にボルト締めが必要となり、その作業に手間がかかる。特に上記のような壁体は大規模なものとなることが多く、多数のボルト締め作業が必要となる。
【0006】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、施工が容易となる部材形成方法等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するための本発明は、鋼材により形成されたパネル部とコンクリートとを有する、建築物の部材を形成する部材形成方法であって、複数の前記パネル部を平面において並べて配置し、隣り合う前記パネル部同士を溶接により接合する工程と、複数の前記パネル部によって形成される内部空間に前記コンクリートを充填する工程と、を有し、隣り合う前記パネル部同士が、溶接箇所への当金を含む溶接装置を上昇させながら立向自動溶接を行うことにより接合されることを特徴とする部材形成方法である。
【0008】
本発明では、鋼製のパネル部によって形成される内部空間にコンクリートを充填して建築物の壁体等の部材を形成するに当たり、複数のパネル部を接合する際に従来建築分野では使用されていなかった立向自動溶接を適用する。立向自動溶接では、溶接箇所への当金を含む溶接装置を上昇させながら自動的に1パス溶接を行うことができ、パネル部同士の接合作業を省力化、高スピード化でき、施工が容易となる。
【0009】
前記パネル部では、矩形板状のパネル本体の側辺に沿って前記パネル本体の内面に鋼製の補強材が設けられ、隣り合う前記パネル部の対向する側辺の前記補強材が、立向自動溶接時の裏当材として用いられることが望ましい。また隣り合う前記パネル部の対向する側辺の前記補強材同士が締結具により締結されることも望ましい。さらに、大入熱での立向自動溶接を行うことで、隣り合う前記パネル部同士が接合されることや、前記補強材と前記パネル本体の間に、溶接断面積を増加させるための鋼製の板材が配置されることも望ましい。
パネル部では上記の補強材によりパネル本体の補強を行うことができ、補強材は溶接時の裏当材としても機能させることができる。この際、隣り合うパネル部の補強材同士を締結具により締結することで、溶接時に補強材(裏当材)が個別に歪み、溶接不良が生じやすくなるのを防止できる。また大入熱での立向自動溶接を行うことでパネル部同士を好適に接合でき、パネル本体が比較的薄厚の場合には、上記の板材を配置することで、パネル本体の実質的な厚さを大きくし、溶接断面積を増加させて溶接品質を確保しやすくなる。
【0010】
前記部材は、壁体であり、前記壁体の壁厚方向の両側で、複数の前記パネル部が前記壁体の延伸方向に並べて配置され、前記壁体の壁厚方向の両側の前記パネル部の間の内部空間に前記コンクリートが充填され、前記壁体の延伸方向に隣り合う前記パネル部同士が、前記パネル部の外側で前記溶接装置を上昇させながら立向自動溶接を行うことで接合される。
前記の部材は典型的には壁体であり、壁厚方向の両側のパネル部の間の内部空間にコンクリートを打設して形成できる。パネル部は壁体の延伸方向に複数並べて配置することで、個々のパネル部を小型化し、施工が容易になる。壁体の延伸方向に隣り合うパネル部同士は、上記の立向自動溶接法により接合できる。
(【0011】以降は省略されています)

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