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公開番号2025086094
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-06
出願番号2023199910
出願日2023-11-27
発明の名称接合構造および接合構造の構築方法
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人,個人
主分類E04B 1/30 20060101AFI20250530BHJP(建築物)
要約【課題】施工が容易で、強度にも優れた架構を実現できる接合構造等を提供する。
【解決手段】接合構造1は、コンクリート部分を有する接合部3を介して柱2と梁4を接合するものである。梁4は、接合部3の側面に設けられる端部梁41と、端部梁41に連続する中間梁42とを有する。中間梁42は、木質材を用いた梁状のプレキャスト部材であり、材軸方向の端部から接合部3側に突出する水平鉄筋43が設けられる。端部梁41は、現場打ちのコンクリートによるコンクリート部分を有し、水平方向の接合鉄筋31が、接合部3と端部梁41のコンクリート部分に跨るように埋設され、水平鉄筋43と接合鉄筋31の端部同士が、端部梁41のコンクリート部分内で継手44により接続される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
コンクリート部分を有する接合部を介して柱と梁を接合した接合構造であって、
前記梁は、前記接合部の側面に設けられる端部梁と、前記端部梁に連続する中間梁とを有し、
前記中間梁は、木質材を用いた梁状のプレキャスト部材であり、材軸方向の端部から前記接合部側に突出する水平鉄筋が設けられ、
前記端部梁は、現場打ちのコンクリートによるコンクリート部分を有し、
水平方向の接合鉄筋が、前記接合部と前記端部梁のコンクリート部分に跨るように埋設され、
前記水平鉄筋と前記接合鉄筋の端部同士が、前記端部梁のコンクリート部分内で継手により接続されたことを特徴とする接合構造。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記柱が鉄筋コンクリート造の部材であることを特徴とする請求項1記載の接合構造。
【請求項3】
前記柱が外郭木材の内側にコンクリートを充填した合成構造を有することを特徴とする請求項1記載の接合構造。
【請求項4】
前記柱が木造の部材であることを特徴とする請求項1記載の接合構造。
【請求項5】
前記接合部が、外郭木材の内側にコンクリートを充填した合成構造を有することを特徴とする請求項1記載の接合構造。
【請求項6】
前記端部梁が、外郭木材の内側にコンクリートを充填した合成構造を有することを特徴とする請求項1記載の接合構造。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれかに記載の接合構造を構築する際、
前記中間梁の施工箇所に、前記中間梁を上から落とし込んで設置した後、前記接合鉄筋と前記水平鉄筋の端部同士を前記継手によって接続し、
その後、前記端部梁のコンクリートを打設することを特徴とする接合構造の構築方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、柱と梁の接合構造および接合構造の構築方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
柱と梁を木部材とした木造ラーメン架構における木部材同士の接合時には、GIR(Glued In Rod)など、一方の木部材から突出する鋼材を他方の木部材の材軸方向の孔に挿入することが多く行われている。当該孔に接着材等の充填材を充填することで、木部材同士を接合することができる(例えば、特許文献1など)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-8273号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、梁部材に前記の工法を用いると、建設現場で長尺の木部材を材軸方向に移動させ、その孔に鋼材を挿入する必要が生じ、施工面で難がある。また一般的に柱と梁の繊維方向は直交するため、柱と梁の接合部に前記の工法を適用すると、GIR等の鋼材がいずれかの部材の繊維直交方向に挿入されることになり、強度上の課題となる。
【0005】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、施工が容易で、強度にも優れた架構を実現できる接合構造等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための第1の発明は、コンクリート部分を有する接合部を介して柱と梁を接合した接合構造であって、前記梁は、前記接合部の側面に設けられる端部梁と、前記端部梁に連続する中間梁とを有し、前記中間梁は、木質材を用いた梁状のプレキャスト部材であり、材軸方向の端部から前記接合部側に突出する水平鉄筋が設けられ、前記端部梁は、現場打ちのコンクリートによるコンクリート部分を有し、水平方向の接合鉄筋が、前記接合部と前記端部梁のコンクリート部分に跨るように埋設され、前記水平鉄筋と前記接合鉄筋の端部同士が、前記端部梁のコンクリート部分内で継手により接続されたことを特徴とする接合構造である。
【0007】
本発明では、梁を端部梁と中間梁に分割し、環境面や意匠面で優れた木質材を中間梁に用いつつ、柱梁の接合部や端部梁には鉄筋コンクリートを用いることで、強度に優れた架構を実現できる。また中間梁に関しては、予め工場等で製作されたプレキャスト部材(中間梁)を上から落とし込んで設置し、接合部の接合鉄筋と中間梁の水平鉄筋とを継手によって接続出来るため、中間梁を前記のように材軸方向に移動させる必要が無く、施工性が向上する。また接合部に鉄筋コンクリートが用いられることで、前記のように鉄筋が木部材の繊維直交方向に挿入される問題を回避することもできる。
【0008】
さらに、継手は端部梁の位置に配置することで、配筋が密となる接合部での鉄筋同士の接続を避けつつ、架構が曲げ降伏する位置を梁中央側に移動させるヒンジリロケーションを実現できる。これにより、接合構造の性能を向上させて架構全体の耐力を向上させることができる。
【0009】
前記柱は例えば鉄筋コンクリート造の部材である。あるいは、外郭木材の内側にコンクリートを充填した合成構造を有してもよく、木造の部材であってもよい。
柱は鉄筋コンクリート造、木造、コンクリートと外郭木材の合成構造とすることができ、柱をどのような構造とするかは、強度や耐火性、環境面や意匠面を考慮して決定することができる。
【0010】
前記接合部が、外郭木材の内側にコンクリートを充填した合成構造を有することも望ましい。また前記端部梁が、外郭木材の内側にコンクリートを充填した合成構造を有することも望ましい。
これにより、コンクリートによって部材の強度を維持しつつ、木を現しとすることで、木造本来の美しさを接合部や端部梁において表現することができる。また内部を鉄筋コンクリートとすることで、外郭木材に耐火被覆等が不要となり、施工手間やコストを軽減できる。
(【0011】以降は省略されています)

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