TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025064193
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-17
出願番号
2023173752
出願日
2023-10-05
発明の名称
屋根構造
出願人
株式会社カネカ
代理人
個人
,
個人
主分類
E04D
13/18 20180101AFI20250410BHJP(建築物)
要約
【課題】本発明は、従来に比べて太陽電池パネルに隣接する屋根材の太陽電池パネル側の端面からの浸水を抑制できる屋根構造を提供する。
【解決手段】屋根下地に対して軒棟方向に第1屋根材と第2屋根材が重なりを持って敷設され、太陽電池パネルが第1屋根材と第2屋根材のそれぞれに桁行方向に並ぶように敷設されたものであり、太陽電池パネルは、屋根下地からの高さが第1屋根材の屋根下地からの高さ以下であり、水切部材を有し、水切部材は、桁行方向において、太陽電池パネルと、第1屋根材及び第2屋根材の間に配されており、水切部材は、第1屋根材の太陽電池パネル側の端面を覆う第1端面覆部と、第2屋根材の太陽電池パネル側の端面を覆う第2端面覆部を備えた水切本体部を有し、水切本体部の屋根下地からの高さは、いずれの位置においても、太陽電池パネルにおける最も屋根下地からの高さが高い部分よりも高い構成とする。
【選択図】図12
特許請求の範囲
【請求項1】
屋根下地に対して軒棟方向に第1屋根材と第2屋根材が重なりを持って敷設され、太陽電池パネルが前記第1屋根材と前記第2屋根材のそれぞれに桁行方向に並ぶように敷設された屋根構造であって、
前記太陽電池パネルは、前記屋根下地からの高さが前記第1屋根材の前記屋根下地からの高さ以下であり、
水切部材を有し、
前記水切部材は、桁行方向において、前記太陽電池パネルと、前記第1屋根材及び前記第2屋根材の間に配されており、
前記水切部材は、前記第1屋根材の前記太陽電池パネル側の端面の大部分を覆う第1端面覆部と、前記第2屋根材の前記太陽電池パネル側の端面の大部分を覆う第2端面覆部を備えた水切本体部を有し、
前記水切本体部の前記屋根下地からの高さは、いずれの位置においても、前記太陽電池パネルにおける最も前記屋根下地からの高さが高い部分よりも高い、屋根構造。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記第1屋根材は、前記太陽電池パネル側の端面の一部に切断痕を有し、
前記第1端面覆部は、少なくとも前記第1屋根材の前記切断痕を覆う、請求項1に記載の屋根構造。
【請求項3】
前記第2屋根材は、前記太陽電池パネル側の端面の一部に切断痕を有し、
前記第2端面覆部は、少なくとも前記第2屋根材の前記切断痕を覆う、請求項2に記載の屋根構造。
【請求項4】
前記水切本体部は、前記第1端面覆部の前記屋根下地からの高さがいずれの位置においても前記第1屋根材よりも高く、かつ前記第2端面覆部の前記屋根下地からの高さがいずれの位置においても前記第2屋根材よりも高い、請求項3に記載の屋根構造。
【請求項5】
前記水切本体部は、前記屋根下地を基準に、前記第1端面覆部の外側縁の大部分が前記第1屋根材の外側縁に沿って延び、かつ前記第2端面覆部の外側縁の大部分が前記第2屋根材の外側縁に沿って延びている、請求項1~4のいずれか1項に記載の屋根構造。
【請求項6】
前記水切本体部は、前記屋根下地を基準に、前記屋根下地に対する前記第1端面覆部の外側縁の傾斜角度と前記第2端面覆部の外側縁の傾斜角度の差が3度以下である、請求項1~4のいずれか1項に記載の屋根構造。
【請求項7】
前記水切本体部は、桁行方向において前記太陽電池パネル側からみたときに、前記屋根下地と前記第1屋根材の隙間及び前記屋根下地と前記第2屋根材の隙間をそれぞれ隠している、請求項1~4のいずれか1項に記載の屋根構造。
【請求項8】
前記第1屋根材は、尻剣部を有し、
前記水切部材は、桁行方向において前記水切本体部から前記太陽電池パネルから離反する方向に延びた屋根材側底壁部と、前記屋根材側底壁部と間隔を空けて対向する対向壁部と、前記屋根材側底壁部と前記対向壁部を接続する接続壁部を有し、
前記対向壁部は、前記尻剣部が挿入された切り欠き部を有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の屋根構造。
【請求項9】
前記屋根下地は、前記第1屋根材と係合する桟部が設けられており、
前記切り欠き部は、前記桟部の延び方向の延長上に設けられている、請求項8に記載の屋根構造。
【請求項10】
前記水切部材は、桁行方向において、前記水切本体部から前記太陽電池パネル側に延びたパネル側底壁部と、前記パネル側底壁部から前記水切本体部側に折り返された折返壁部を有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の屋根構造。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池パネルが敷設された屋根構造に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、建材としての機能と、太陽電池パネルとの機能とを備えた建材一体型太陽電池モジュールが開発されている(例えば、特許文献1)。
建材一体型太陽電池モジュールは、太陽電池パネルが瓦などの屋根材とともに配置され、一体的な屋根面を構成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-184246号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、太陽電池パネルと屋根材の桁行方向の寸法が倍数の関係ではない場合に、太陽電池パネルに桁行方向で隣接する屋根材を切断して桁行寸法を調整することがある。
また、屋根材は、アンダーラップ部(屋根材が桁行方向で連続する場合の重なり部)側に太陽電池パネルが隣接する場合、アンダーラップ部が不要となるので、アンダーラップ部を切断する場合がある。
【0005】
屋根材の屋根下地からの高さが太陽電池パネルの屋根下地からの高さよりも高い屋根構造では、屋根材の切断部分が外部に露出してしまい、外観の意匠性が低下するとともに、切断部分から屋根材の内部に浸水する可能性がある。
そのため、このような屋根材の屋根下地からの高さが太陽電池パネルの屋根下地からの高さよりも高い屋根構造では、従来から作業現場において屋根材の切断部分に、防水性の塗料を塗布して意匠性と防水性を高めていた。
【0006】
しかしながら、施工時に切断部分に塗料を塗布されていても切断部分が外部に晒された状態の場合、経年劣化や外部因子により、塗料が剥がれてしまう場合があり、このような場合、外観の意匠性が低下するとともに、切断部分から屋根材の内部に浸水する可能性があった。
【0007】
そこで、本発明は、従来に比べて太陽電池パネルに隣接する屋根材の太陽電池パネル側の端面からの浸水を抑制できる屋根構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した課題を解決するための本発明の一つの様相は、屋根下地に対して軒棟方向に第1屋根材と第2屋根材が重なりを持って敷設され、太陽電池パネルが前記第1屋根材と前記第2屋根材のそれぞれに桁行方向に並ぶように敷設された屋根構造であって、前記太陽電池パネルは、前記屋根下地からの高さが前記第1屋根材の前記屋根下地からの高さ以下であり、水切部材を有し、前記水切部材は、桁行方向において、前記太陽電池パネルと、前記第1屋根材及び前記第2屋根材の間に配されており、前記水切部材は、前記第1屋根材の前記太陽電池パネル側の端面の大部分を覆う第1端面覆部と、前記第2屋根材の前記太陽電池パネル側の端面の大部分を覆う第2端面覆部を備えた水切本体部を有し、前記水切本体部の前記屋根下地からの高さは、いずれの位置においても、前記太陽電池パネルにおける最も前記屋根下地からの高さが高い部分よりも高い、屋根構造である。
【0009】
ここでいう「屋根下地からの高さ」とは、屋根下地に対する直交方向の高さをいう。
ここでいう「大部分」とは、全体の80%以上の部分をいう。
【0010】
本様相によれば、第1屋根材の端面の大部分と第2屋根材の端面の大部分のそれぞれを覆うように水切本体部を備えているので、水切部材の水切本体部によって第1屋根材の端面と第2屋根材の端面のそれぞれの大部分が露出せず、第1屋根材の端面と第2屋根材の端面からの屋根材の内部への浸水を抑制できる。
本様相によれば、水切部材の水切本体部によって第1屋根材の端面と第2屋根材の端面をそれぞれ同時に覆うため、部品点数を少なくでき、従来に比べて作業性が向上できる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
他の特許を見る