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公開番号2025065839
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-22
出願番号2023175316
出願日2023-10-10
発明の名称真贋判定システム及び真贋判定方法
出願人デンカ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B42D 25/382 20140101AFI20250415BHJP(製本;アルバム;ファイル;特殊印刷物)
要約【課題】容易に導入することができる真贋判定技術を提供する。
【解決手段】真贋判定システムは、製品に付与され蛍光体を含む検出マーカに、励起光を照射する照射部と、励起光によって蛍光体が発光した光のスペクトルを検出する検出部と、検出部によって検出された光のスペクトルの形状に基づいて、製品の真贋を判定する判定部と、を備える。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
製品に付与され蛍光体を含む検出マーカに、励起光を照射する照射部と、
前記励起光によって前記蛍光体が発光した光のスペクトルを検出する検出部と、
前記検出部によって検出された光のスペクトルの形状に基づいて、前記製品の真贋を判定する判定部と、
を備える真贋判定システム。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記蛍光体が発光する光は赤外光である、請求項1に記載の真贋判定システム。
【請求項3】
前記検出マーカは、互いに異なる光のスペクトルを有する複数種類の蛍光体を含む、請求項1又は2に記載の真贋判定システム。
【請求項4】
前記製品に関する情報と、前記光の基準スペクトルの形状との関係を記憶する記憶部をさらに備え、
前記判定部は、前記検出部によって検出された光のスペクトルの形状と、前記製品に関する情報と前記記憶部に記憶された前記関係とに基づいて定まる前記基準スペクトルの形状と、に基づいて、前記製品の真贋を判定する、請求項1又は2に記載の真贋判定システム。
【請求項5】
製品に付与され蛍光体を含む検出マーカに、励起光を照射するステップと、
前記励起光によって前記蛍光体が発光した光のスペクトルを検出するステップと、
検出された光のスペクトルの形状に基づいて、前記製品の真贋を判定するステップと、
を含む、真贋判定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、真贋判定システム及び真贋判定方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、発光体を偽造防止媒体に適用させた真贋判定方法を開示する。偽造防止媒体は、キャッシュカード、会員カード、樹脂シート製の紙幣、パスポートのデータページなどである。偽造防止媒体は、選択透過層と、選択透過層を挟んで配置される2つの発光層とを含む。選択透過層は、第一波長の光を透過させ、かつ、第二波長の光を透過させないように構成される。2つの発光層は、第一波長及び第二波長の光の何れかが照射されたときに発光する発光体を有する。真贋判定方法においては、第一波長の光が照射されたときに2つの発光層が発光することを確認し、第二波長の光が照射されたときに照射源側の発光層のみが発光することを確認し、両方の確認が取れた場合に、偽造防止媒体が本物であると判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2018/168742号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1記載の真贋判定方法は、偽造防止媒体に複数の層を組み込む必要があるため、その準備に時間及びコストを要するおそれがある。本開示は、容易に導入することができる真贋判定技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の[1]~[5]を提供する。
[1] 製品に付与され蛍光体を含む検出マーカに、励起光を照射する照射部と、
前記励起光によって前記蛍光体が発光した光のスペクトルを検出する検出部と、
前記検出部によって検出された光のスペクトルの形状に基づいて、前記製品の真贋を判定する判定部と、
を備える真贋判定システム。
[2] 前記蛍光体が発光する光は赤外光である、[1]に記載の真贋判定システム。
[3] 前記検出マーカは、互いに異なる光のスペクトルを有する複数種類の蛍光体を含む、[1]又は[2]に記載の真贋判定システム。
[4] 前記製品に関する情報と、前記光の基準スペクトルの形状との関係を記憶する記憶部をさらに備え、
前記判定部は、前記検出部によって検出された光のスペクトルの形状と、前記製品に関する情報と前記記憶部に記憶された前記関係とに基づいて定まる前記基準スペクトルの形状と、に基づいて、前記製品の真贋を判定する、[1]~[3]の何れか一つに記載の真贋判定システム。
[5] 製品に付与され蛍光体を含む検出マーカに、励起光を照射するステップと、
前記励起光によって前記蛍光体が発光した光のスペクトルを検出するステップと、
検出された光のスペクトルの形状に基づいて、前記製品の真贋を判定するステップと、
を含む、真贋判定方法。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、容易に導入することができる真贋判定技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、一実施形態に係る真贋判定システムが備わる管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
図2は、対応テーブルの一例を示す図である。
図3の(A)~図3の(C)それぞれは、スペクトル形状の一例を示す図である。
図4は、真贋判定方法の一例を示すフローチャートである。
図5は、真贋判定システムの構成の変形例を示すブロック図である。
図6は、真贋判定システムの構成の変形例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図面の説明において同一要素には同一符号が付され、重複する説明は省略される。
【0009】
[管理システムの概要]
図1は、一実施形態に係る真贋判定システムが備わる管理システムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示される管理システム100は、製品10の真贋を判定する真贋判定システム1を備える。製品10は、偽造防止対策の対象となる物品であり、有体物であれば特に限定されない。製品10は、一例として、靴、衣料品、革製品、電器製品、香水、化粧品、玩具、時計、医薬品、食品などである。
【0010】
管理システム100は、端末20及びサーバ30を備える。真贋判定システム1は、端末20に備わる。端末20は、例えば、プロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、メモリ及びHDD(Hard diskdrive)を含む記憶装置、キーボード及びマイクを含む入力装置、通信装置、スピーカ、並びに、表示装置などを有するコンピュータと、光源内蔵型分光装置とを備える。端末20は、スマートフォンなどの携帯端末と、携帯端末に接続可能な光源内蔵型分光装置とを備えてもよい。サーバ30は、例えばCPU、記憶装置及び通信装置などを含むコンピュータである。真贋判定システム1は、サーバ30と通信を介して真贋判定に必要な情報のやりとりを行うとともに、製品10に光を照射して真贋判定を行う。
(【0011】以降は省略されています)

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