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公開番号
2025002504
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023102728
出願日
2023-06-22
発明の名称
界面活性剤、及び界面活性剤の製造方法
出願人
デンカ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08F
290/06 20060101AFI20241226BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】組成物の粘度の経時安定性に優れる界面活性剤を提供すること。
【解決手段】カルボキシ基を有する(メタ)アクリル系単量体単位αと、第三級アミノ基を有する(メタ)アクリル系単量体単位βと、シロキサン骨格を有する(メタ)アクリル系単量体単位γと、を有する共重合体であり、標準沸点が150℃以下である有機溶剤の含有量が、界面活性剤の総量に対して500ppm以下である、界面活性剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
カルボキシ基を有する(メタ)アクリル系単量体単位αと、第三級アミノ基を有する(メタ)アクリル系単量体単位βと、シロキサン骨格を有する(メタ)アクリル系単量体単位γと、を有する共重合体であり、
標準沸点が150℃以下である有機溶剤の含有量が、界面活性剤の総量に対して500ppm以下である、
界面活性剤。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
標準沸点が150℃以下である前記有機溶剤の含有量が、前記界面活性剤の総量に対して1~500ppmである、
請求項1に記載の界面活性剤。
【請求項3】
ニトリル系化合物の含有量が、前記界面活性剤の総量に対して1~500ppmである、
請求項1に記載の界面活性剤。
【請求項4】
アミド系化合物の含有量が、前記界面活性剤の総量に対して1~30ppmである、
請求項1に記載の界面活性剤。
【請求項5】
標準沸点が150℃以下である前記有機溶剤が、芳香族系有機溶剤を含む、
請求項1に記載の界面活性剤。
【請求項6】
カルボキシ基を有する(メタ)アクリル系単量体と、第三級アミノ基を有する(メタ)アクリル系単量体と、シロキサン骨格を有する(メタ)アクリル系単量体とを、重合開始剤を用いて、標準沸点が150℃以下である有機溶剤中で共重合して、共重合体である界面活性剤を得る重合工程と、
前記有機溶剤の含有量が、前記界面活性剤の総量に対して1~500ppmになるまで脱溶剤する脱溶剤工程と、を含む、
界面活性剤の製造方法。
【請求項7】
前記重合開始剤が、アゾ系重合開始剤を含む、
請求項6に記載の界面活性剤の製造方法。
【請求項8】
前記脱溶剤工程における温度が90~160℃である、
請求項6に記載の界面活性剤の製造方法。
【請求項9】
前記脱溶剤工程における乾燥時間が0.5~5時間である、
請求項6に記載の界面活性剤の製造方法。
【請求項10】
前記脱溶剤工程が、攪拌を伴うものであり、
前記攪拌の攪拌速度が50rpm以上である、
請求項6に記載の界面活性剤の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、界面活性剤、及び界面活性剤の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
充填材を樹脂組成物中に分散させるための界面活性剤は、多くのものが開発され、上市されている。また、その用途もさまざまであり、一例として、多量の充填材を界面活性剤により高充填した熱伝導性材料などが知られている。
【0003】
熱伝導性材料としては、熱硬化性樹脂に熱伝導性充填材を充填し、シート状に成形した熱伝導性パッドや熱伝導性シート、流動性のある樹脂に熱伝導性充填材を充填し塗布や薄膜化が可能な熱伝導性グリース、発熱性電子部品の作動温度で軟化又は流動化する相変化型熱伝導性材料などがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2022/075307号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願人らは、特許文献1にもその一例を記載する所定の界面活性剤についてさらなる研究を重ねる中で、充填材を含む組成物(以下、単に組成物、ともいう。)の粘度の経時安定性をさらに向上する方法を見出した。
【0006】
すなわち、本発明は、組成物の粘度の経時安定性に優れる界面活性剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、特に、標準沸点が150℃以下である有機溶剤の含有量が、界面活性剤の総量に対して500ppm以下であることにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
[1]
カルボキシ基を有する(メタ)アクリル系単量体単位αと、第三級アミノ基を有する(メタ)アクリル系単量体単位βと、シロキサン骨格を有する(メタ)アクリル系単量体単位γと、を有する共重合体であり、
標準沸点が150℃以下である有機溶剤の含有量が、界面活性剤の総量に対して500ppm以下である、
界面活性剤。
[2]
標準沸点が150℃以下である前記有機溶剤の含有量が、前記界面活性剤の総量に対して1~500ppmである、
[1]に記載の界面活性剤。
[3]
ニトリル系化合物の含有量が、前記界面活性剤の総量に対して1~500ppmである、
[1]又は[2]に記載の界面活性剤。
[4]
アミド系化合物の含有量が、前記界面活性剤の総量に対して1~30ppmである、
[1]~[3]のいずれか一項に記載の界面活性剤。
[5]
標準沸点が150℃以下である前記有機溶剤が、芳香族系有機溶剤を含む、
[1]~[4]のいずれか一項に記載の界面活性剤。
[6]
カルボキシ基を有する(メタ)アクリル系単量体と、第三級アミノ基を有する(メタ)アクリル系単量体と、シロキサン骨格を有する(メタ)アクリル系単量体とを、重合開始剤を用いて、標準沸点が150℃以下である有機溶剤中で共重合して、共重合体である界面活性剤を得る重合工程と、
前記有機溶剤の含有量が、前記界面活性剤の総量に対して1~500ppmになるまで脱溶剤する脱溶剤工程と、を含む、
界面活性剤の製造方法。
[7]
前記重合開始剤が、アゾ系重合開始剤を含む、
[6]に記載の界面活性剤の製造方法。
[8]
前記脱溶剤工程における温度が90~160℃である、
[6]又は[7]に記載の界面活性剤の製造方法。
[9]
前記脱溶剤工程における乾燥時間が0.5~5時間である、
[6]~[8]のいずれか一項に記載の界面活性剤の製造方法。
[10]
前記脱溶剤工程が、攪拌を伴うものであり、
前記攪拌の攪拌速度が50rpm以上である、
[6]~[9]のいずれか一項に記載の界面活性剤の製造方法。
[11]
前記脱溶剤工程は、開放下で行う、
[6]~[10]のいずれか一項に記載の界面活性剤の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、組成物の粘度の経時安定性に優れる界面活性剤を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
(【0011】以降は省略されています)
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