TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024138951
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-09
出願番号
2023049687
出願日
2023-03-27
発明の名称
cBN焼結体
出願人
三菱マテリアル株式会社
代理人
個人
主分類
C04B
35/5835 20060101AFI20241002BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】高硬度鋼の高速切削加工のための切削工具として用いても、耐摩耗性および耐欠損性をより向上させたcBN焼結体の提供
【解決手段】立方晶窒化硼素粒子と結合相を有するcBN焼結体であって、
前記結合相は、Tiを含む硼化物と、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、MoおよびWの少なくとも1種と硼素が結合したTiを含まない硼化物と、Al窒化物とを含み、
前記Tiを含む硼化物が前記結合相に占める面積率(%)をSaとし、
前記Tiを含まない硼化物に接する前記Tiを含む硼化物が前記結合相に占める面積率(%)をSbとし、
前記Al窒化物が前記結合相に占める面積率(%)をScとするとき、
0.09≦Sb/Sa≦0.78
0.20≦Sc/Sa≦0.80
であるcBN焼結体
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
立方晶窒化硼素粒子と結合相を有するcBN焼結体であって、
前記結合相は、Tiを含む硼化物と、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、MoおよびWの少なくとも1種と硼素が結合したTiを含まない硼化物と、Al窒化物とを含み、
前記Tiを含む硼化物が前記結合相に占める面積率(%)をSaとし、
前記Tiを含まない硼化物に接する前記Tiを含む硼化物が前記結合相に占める面積率(%)をSbとし、
前記Al窒化物が前記結合相に占める面積率(%)をScとするとき、
0.09≦Sb/Sa≦0.78
0.20≦Sc/Sa≦0.80
であることを特徴とするcBN焼結体。
続きを表示(約 90 文字)
【請求項2】
前記Tiを含まない硼化物が前記結合相に占める面積率(%)をSdとするとき、0.5≦Sd≦20.0であることを特徴とする請求項1に記載のcBN焼結体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、硬質複合材料である立方晶窒化硼素(以下、cBNということがある)焼結体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
cBN焼結体は、ダイヤモンドに比して硬度は劣るものの、Fe系やNi系材料との反応性が低いという性質を有しているため、切削工具として用いられている。そして、この切削工具の寿命を向上させるべく、種々の提案がなされており、例えば、Al化合物の含有割合や粒径の制御、結合相中へのTi化合物、Al化合物の添加が行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、立方晶窒化硼素を30~95体積%含有し、残部がTiと周期表第4~6族元素(Tiを除く)を含む硼化物固溶体と、AlNと、Tiの炭化物、窒化物、炭窒化物、Tiと周期表第4~6族元素(Tiを除く)を含む炭化物固溶体,窒化物固溶体、炭窒化物固溶体の群から選ばれる少なくとも一種と、不可避不純物とからなるcBN焼結体が記載され、該cBN焼結体は結合相が強化され、焼結体の耐摩耗性と靭性が向上しているとされている。
【0004】
また、例えば、特許文献2には、cBN:30~80体積%、残りが周期表4~6族元素の炭化物、窒化物、硼化物、酸化物、Alの窒化物、酸化物、Siの炭化物、窒化物およびこれらの相互固溶体の中の少なくとも1種からなる結合相と不可避不純物とからなり、結合相は、(1)V、Nb、Taの中の少なくとも1種とTiとからなる複合窒化物および複合炭窒化物の中の少なくとも1種の複合化合物:結合相全体に対して30~80体積%と、(2)V、Nb、Taの中の少なくとも1種の斜方晶硼化物:結合相全体に対して5~40体積%と、(3)AlN:結合相全体に対して5~30体積%と、(4)Al
2
O
3
:結合相全体に対して2~20体積%とを含有するcBN焼結体が記載され、該cBN焼結体は従来のcBN焼結体に比して高硬度鋼の断続切削で約2倍の寿命を達成できるとされている。
【0005】
さらに、例えば、特許文献3には、cBNの含有割合が60~80体積%であり、結合相の含有割合は、20体積%以上40体積%以下であり、前記結合相は、0体積%を超え5体積%未満のAlの酸化物、窒化物、および硼化物からなる群より選ばれる少なくとも1種のAl化合物と、Ti窒化物とを含み、その断面において、前記cBNと前記結合相との界面の長さに対する、前記cBNと前記Al化合物との界面の長さが特定の割合であるcBN焼結体が記載され、該cBN焼結体は耐摩耗性と耐欠損性が向上しているとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平8-91936号公報
特許第4830571号公報
特許第7047503号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記事情や前記提案を鑑みてなされたものであって、例えば、高硬度鋼の高速切削加工のための切削工具として用いたときであっても、耐摩耗性と耐欠損性に優れ切削工具寿命を向上させたcBN焼結体を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施形態に係る立方晶窒化硼素焼結体は、
立方晶窒化硼素粒子と結合相を有し、
前記結合相は、Tiを含む硼化物と、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、MoおよびWの少なくとも1種と硼素が結合したTiを含まない硼化物と、Al窒化物とを含み、
前記Tiを含む硼化物が前記結合相に占める面積率(%)をSaとし、
前記Tiを含まない硼化物に接する前記Tiを含む硼化物が前記結合相に占める面積率(%)をSbとし、
前記Al窒化物が前記結合相に占める面積率(%)をScとするとき、
0.09≦Sb/Sa≦0.78
0.20≦Sc/Sa≦0.80
である。
【0009】
また、前記実施形態に係る立方晶窒化硼素焼結体は、以下の事項(1)を満足してもよい。
【0010】
(1)前記Tiを含まない硼化物が前記結合相に占める面積率(%)をSdとするとき、0.5≦Sd≦20.0であること。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社トクヤマ
水硬性組成物
1か月前
株式会社トクヤマ
セメント系固化材
1か月前
太平洋マテリアル株式会社
吹付モルタル
1か月前
サンノプコ株式会社
焼成用スラリー
今日
ノリタケ株式会社
焼成用治具
1か月前
ノリタケ株式会社
焼成用治具
1か月前
太平洋マテリアル株式会社
吹付コンクリート
1か月前
三菱マテリアル株式会社
cBN焼結体
1か月前
三菱マテリアル株式会社
cBN焼結体
2か月前
東レ株式会社
多孔質炭素板およびその製造方法
2か月前
株式会社トクヤマ
セメント系硬化体の製造方法
1か月前
東京窯業株式会社
熱処理治具の製造方法
3か月前
MUマテックス株式会社
骨材組成物
2か月前
株式会社大木工藝
活性炭成形体の製造方法
1か月前
品川リフラクトリーズ株式会社
不定形耐火物
3か月前
タイハクマテリアルズ株式会社
化粧仕上塗材
6日前
個人
石材調建材パネル
2か月前
MUマテックス株式会社
セメント組成物
1か月前
株式会社大川構造設計
硬化物の製造方法
1か月前
TOTO株式会社
構造部材
1か月前
TOTO株式会社
複合材料
3か月前
TOTO株式会社
複合材料
3か月前
戸田建設株式会社
半水石膏を主材とする充填材
3か月前
トヨタ自動車株式会社
溶射膜
3か月前
株式会社日本触媒
分散剤
2か月前
花王株式会社
水硬性組成物用表面美観向上剤
3か月前
品川リフラクトリーズ株式会社
不定形耐火物
1か月前
日本発條株式会社
接合体
1か月前
長崎県
多孔質陶磁器の製造方法
1か月前
日本発條株式会社
接合体
1か月前
TDK株式会社
電子部品
1か月前
株式会社ナノジャパン
セラミックス組成物
3か月前
太平洋マテリアル株式会社
急結混和材及び吹付コンクリート
1か月前
ノリタケ株式会社
グリーンシートおよび造粒粉
1か月前
黒崎播磨株式会社
製銑用耐火物
1か月前
株式会社MARUWA
窒化ケイ素板及びその製造方法
2か月前
続きを見る
他の特許を見る