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公開番号
2024139269
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-09
出願番号
2023050135
出願日
2023-03-27
発明の名称
セメント系硬化体の製造方法
出願人
株式会社トクヤマ
代理人
主分類
C04B
28/02 20060101AFI20241002BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】 セメント系硬化体は遊離石灰分が表面に溶出して炭酸化することで白華が発生するが、その抑制のために使用する白華防止剤の使用量が多くなり、セメント系硬化体の製造コストが増加することが課題であった。本発明は、白華抑制のための白華防止剤の添加せずに白華を抑制するセメント系硬化体の製造方法を提供するものである。
【解決手段】 骨材とセメント系結合材と水を混合、硬化させるセメント系硬化体の製造方法において、セメント系結合材100質量部に対して40~110質量部の鹿沼土または20~80質量部の日向土を用いる。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
骨材とセメント系結合材と水とを混合、硬化させるセメント系硬化体の製造方法において、鹿沼土を、前記セメント系結合材100質量部に対して40~110質量部配合することを特徴とするセメント系硬化体の製造方法。
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【請求項2】
骨材とセメント系結合材と水とを混合、硬化させるセメント系硬化体の製造方法において、日向土を、前記セメント系結合材100質量部に対して20~80質量部配合することを特徴とするセメント系硬化体の製造方法。
【請求項3】
セメント系結合材がエコセメントである請求項1又は2記載のセメント系硬化体の製造方法。
【請求項4】
セメント系結合材、骨材を含む硬化性組成物であって、鹿沼土を前記セメント系結合材100質量部に対して40~110質量部含有することを特徴とする硬化性組成物。
【請求項5】
セメント系結合材、骨材を含む硬化性組成物であって、日向土を前記セメント系結合材100質量部に対して20~80質量部含有することを特徴とする硬化性組成物。
【請求項6】
請求項4又は5記載の硬化性組成物の硬化体である、セメント系硬化体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、セメント系結合材、骨材、水を含む組成物を硬化させるセメント系硬化体の製造において、白華防止効果を得られる製造方法に関する。詳しくは、添加材として鹿沼土または日向土を特定の範囲で使用することにより、製造されたセメント系硬化体において、白華防止剤を使用しなくても高い白華防止効果を得られる製造方法に関する。
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【背景技術】
【0002】
セメント系硬化体の製造に用いられるセメントはクリンカーおよび石膏を主成分とする無機粉末であり、水と反応して硬化する性質を有する。セメントに水、細骨材および粗骨材を併せて混練したコンクリートは、社会資本の形成に欠かせない材料であり、適切に製造・管理することで耐荷性能や耐久性能に優れた構造材料となる。
【0003】
一方、近年はコンクリートの美観や意匠性への関心が高まっている。例えば、インターロッキングブロック舗装ではブロックの色調や敷設した際のデザイン性や幾何パターンが重要とされており、機能だけでなく美観との調和が図られている。また、脱型後に表面の仕上げ工程を行わない打放しコンクリートは現代建築のデザインの一つとして広く用いられており、コンクリート特有の素材感や質感により構造物の美観の向上を図ることが出来る。
【0004】
しかしながらセメント系硬化体は、硬化体中のカルシウムなどの遊離成分が硬化体内部に浸透した水とともに表面に溶出し、炭酸化して白色物質が生成する白華現象が美観上の問題となっていた。例えば、近年、都市部におけるヒートアイランド現象の対策として用いられる保水性舗装ブロックにおいては、保水能力を向上するために用いる保水材が原因で白華現象がより顕著となる。
【0005】
このような白華現象を防止ないしは抑制するために、セメント系硬化体の原料とともに練り混ぜて使用する白華防止剤が提案されており(例えば、特許文献1、2参照)、いくつかは製品化もなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平11-60301号公報
特開2017-218364号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら白華防止剤を使用して白華を充分に抑制させるためには、その添加量が非常に多く必要であるのが通常であり、セメント系硬化体の製造コストが多大となることも問題とされていた。
【0008】
従って本発明は、セメント系硬化体の白華の防止に用いる白華防止剤を使用せずに白華の抑制が可能なセメント系硬化体の製造方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を行なった。そして、セメント系硬化体の製造において、添加材として鹿沼土または日向土を特定の範囲で用いることにより、白華防止剤を添加しなくても白華を抑制できることを見出し、さらに検討を進めた結果、本発明を完成した。
【0010】
即ち本発明は、骨材とセメント系結合材と水とを混合、硬化させるセメント系硬化体の製造方法において、前記セメント系結合材に対して鹿沼土を4~11質量部配合することを特徴とするセメント系硬化体の製造方法である。
また第二の発明は、骨材とセメント系結合材と水とを混合、硬化させるセメント系硬化体の製造方法において、前記セメント系結合材に対して日向土を2~8質量部配合することを特徴とするセメント系硬化体の製造方法である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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