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公開番号
2024165755
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023082236
出願日
2023-05-18
発明の名称
化粧仕上塗材
出願人
タイハクマテリアルズ株式会社
代理人
個人
主分類
C04B
26/04 20060101AFI20241121BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】コテ均し作業により下地の元々の色合いを消すとともに下地の凹凸やひび割れ等を隠すことが容易で、コンクリートスラッジのほか洗い砂スラッジを再利用して、コンクリート打ちっぱなしの風合いを再現できる化粧仕上塗材を提供する。
【解決手段】コンクリートスラッジと、洗い砂スラッジと、合成樹脂エマルションペイントと、粒径0.3mm未満の砂とを含む。コンクリートスラッジ及び洗い砂スラッジは、それぞれ全質量の3%以上含まれることが好ましい。合成樹脂エマルションペイントは全質量の5%以上含まれることが好ましい。粒径が0.3mm未満の砂は、全質量の30%以上含まれることが好ましい。さらにシリカゲル粉末を含んでもよい。さらにエチレン酢酸ビニル共重合樹脂を含んでもよい。さらに酸化チタン及びカルボキシメチルセルロースナトリウムを含んでもよい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
コンクリートスラッジと、洗い砂スラッジと、合成樹脂エマルションペイントと、粒径0.3mm未満の砂とを含むことを特徴とする化粧仕上塗材。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
シリカゲル粉末を含むことを特徴とする請求項1記載の化粧仕上塗材。
【請求項3】
エチレン酢酸ビニル共重合樹脂とを含むことを特徴とする請求項1または2記載の化粧仕上塗材。
【請求項4】
酸化チタン及びカルボキシメチルセルロースナトリウムを含むことを特徴とする請求項1または2記載の化粧仕上塗材。
【請求項5】
酸化チタン及びカルボキシメチルセルロースナトリウムを含むことを特徴とする請求項3記載の化粧仕上塗材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築資材の外観をコンクリートまたはモルタル風に見せる為の化粧仕上塗材に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の化粧仕上塗材として、コンクリートスラッジと合成樹脂エマルションペイントと水とを含む構成から成り、コンクリートスラッジを再利用して、コンクリート打ちっ放しの風合いを再現でき、滑りにくく、ひび割れ、浮き、剥離を発生しにくく、薄くても強度が大きく、コンクリート特有の重量感を出すことができるコンクリート化粧剤が本発明者らにより開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-109881号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のコンクリート化粧剤では、仕上がり厚さが0.1mm程度の薄さのため、下地の凹凸やひび割れ等を隠すことは出来ず、また、下地の元々の色合いを完全に消すには3回以上塗る必要があり、施工時間がかかるという課題があった。
ところで、コンクリートスラッジと同様に利用されていない廃棄物として、洗い砂プラントから排出される洗い砂スラッジがある。洗い砂スラッジは現時点で有効な活用法が無く、ほぼすべてが廃棄されているのが現状である。
【0005】
本発明は、このような課題に着目してなされたもので、コテ均し作業により下地の元々の色合いを消すとともに下地の凹凸やひび割れ等を隠すことが容易で、コンクリートスラッジのほか洗い砂スラッジを再利用して、コンクリート打ちっぱなしの風合いを再現できる化粧仕上塗材を提供する事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る化粧仕上塗材は、コンクリートスラッジと、洗い砂スラッジと、合成樹脂エマルションペイントと、粒径0.3mm未満の砂とを含むことを特徴とする。
前記コンクリートスラッジ及び洗い砂スラッジは、それぞれ全質量の3%以上含まれることが好ましい。水分は、適宜、調整して用いられる。
前記合成樹脂エマルションペイントは全質量の5%以上含まれることが好ましい。
前記粒径が0.3mm未満の砂は、全質量の30%以上含まれることが好ましい。
本発明に係る化粧仕上塗材は、シリカゲル粉末を含んでもよい。
また、本発明に係る化粧仕上塗材は、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂を含んでもよい。
また、本発明に係る化粧仕上塗材は、酸化チタン及びカルボキシメチルセルロースナトリウムを含んでもよい。
シリカゲル粉末、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂、酸化チタン、カルボキシメチルセルロースナトリウムは、それぞれ全質量の0.1%~5.0%含まれることが好ましい。
【0007】
コンクリートスラッジは、コンクリートスラッジ水からなる事が好ましい。コンクリートスラッジ水とは、生コンクリートを扱う工場にて清掃時に発生する回収水であり、細骨材、粗骨材を取り除いたものを意味する。コンクリートスラッジ水は、セメント水和物を多量に含み、カリウムイオンやカルシウムイオン等も豊富に含む。一般的にコンクリートやモルタルは、乾燥により体積が減少する傾向がある。主にセメントと水が水和したセメント水和物には、乾燥により収縮が起こる。コンクリートスラッジを入れる事により、コンクリートの風合いが再現される。
【0008】
洗い砂スラッジは、洗い砂スラッジ水を脱水処理したものからなる事が望ましい。洗い砂スラッジ水とは、砂の洗浄時に発生する粘土やシルト等を多く含んだ水を意味する。粘土は、陶器や土壁などに使用されるように、内部の水分が無くなるにつれて体積減少を起こし硬くなる。
火山が多い日本の洗い砂スラッジには、モンモリロナイト等のイオン交換性や吸水性が高いスメクタイトのグループに属する粘土を含むことが多いが、掘削されるまでの長い年月の間に雨の影響でモンモリロナイト等の内部はイオンが少ない状態となっている事が多い。よって、カルシウムイオンを多く含むコンクリートスラッジと混ぜ合わせる事により、洗い砂スラッジはコンクリートスラッジとイオン交換を開始し、非常に強く混ざり合う。
【0009】
粒径は洗い砂スラッジよりコンクリートスラッジの方が大きく、コンクリートスラッジに洗い砂スラッジがまとわりつくような形態になる。これにより洗い砂スラッジ内部にもカルシウムイオンが多く存在する状態となる。このスラッジにより、本発明に係る化粧仕上塗材は、乾燥前はホイップクリームのような適度な粘性を持った状態となるので、塗料のように施工が簡単である。
また、これら2種類のスラッジが乾燥することにより、体積減少が強く発生する。また、カルシウムイオンが空気中の二酸化炭素と反応する事により炭酸カルシウムが生成され、緻密化が促進される事により、漆喰と同じような付着力を発生させ、また、継続的な強度発現が可能になる。また、モルタルと同じく主材を砂とすることにより、より仕上がりの風合いはモルタルに近くなり、本発明に係る化粧仕上塗材を塗布した建築資材は防火性能の向上も期待できる。
【0010】
粒径が0.3mm未満の砂は、砂を乾燥後にふるい分けを行ったものが好ましい。0.3mm以下の粒径のみを使用する事により、コテで塗る時に一定の厚さで尚且つ薄塗りが可能になる。一般的に液状化現象とはこの水分を含みやすい砂が多い地盤で起こりやすい。水分を含んだ砂は振動を与えると水が浮き出し、砂はお互いに密着するような性質を持つ。この性質を利用することにより、コテ塗り作業中に化粧仕上塗材の粘性が大きくなっても、振動を与える事により砂が持つ表面水が砂から分離する為、実質的に加水したような状態になり粘性を一時的に低下させることが可能になる。これにより、乾燥するまでの時間内ならば、何度でもコテ均しが可能になる。
コテ均し作業により下地の元々の色合いを消すとともに下地の凹凸やひび割れ等を隠すことが容易である。本発明に係る化粧仕上塗材により、コンクリート打ちっぱなしの風合いを再現できる。
(【0011】以降は省略されています)
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