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公開番号
2025014227
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023116578
出願日
2023-07-18
発明の名称
粉塵低減剤、セメント組成物、コンクリートの吹付け方法
出願人
デンカ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C04B
24/32 20060101AFI20250123BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】含有するポリマーのガラス転移温度及び第一法線応力差を特定することにより粉塵低減効果に優れた粉塵低減剤を提供することを目的とする。
【解決手段】ガラス転移温度が-30℃以下のポリマーを含む粉塵低減剤であって、前記ポリマーの5質量%水溶液の温度20℃、せん断速度100s
-1
における第一法線応力差(N
1
)が1~2500Paである、粉塵低減剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ガラス転移温度が-30℃以下のポリマーを含む粉塵低減剤であって、
前記ポリマーの5質量%水溶液の温度20℃、せん断速度100s
-1
における第一法線応力差(N
1
)が1~2500Paである、粉塵低減剤。
続きを表示(約 480 文字)
【請求項2】
前記ポリマーを、10質量%以上含有する、請求項1に記載の粉塵低減剤。
【請求項3】
さらに減水剤を含む、請求項1または2に記載の粉塵低減剤。
【請求項4】
さらにタルクを含む、請求項1または2に記載の粉塵低減剤。
【請求項5】
セメントと、請求項1または2に記載の粉塵低減剤とを含有する、セメント組成物。
【請求項6】
前記粉塵低減剤の含有量が、前記セメント100質量部に対して0.01~10質量部である、請求項5に記載のセメント組成物。
【請求項7】
前記粉塵低減剤中のポリマーの前記第一法線応力差(N
1
)と、
水/セメント比0.1%で水を添加した前記セメント組成物を温度20℃において測定した粘度(η)との比(N
1
/η)が、0.1~0.5s
-1
である、請求項5に記載のセメント組成物。
【請求項8】
請求項5に記載のセメント組成物を用いる、コンクリートの吹付け方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉塵低減剤、該粉塵低減剤を含有するセメント組成物及び該セメント組成物を用いるコンクリートの吹付け方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、トンネル掘削等露出した地山の補強や、掘削面の安定化のために、コンクリートの吹付け方法が行われている。例えば、掘削工事現場に設置した計量プラントで材料を計量混合してコンクリートを調製し、ピストンポンプ等によりコンクリートを空気輸送するとともに、合流管の他方の枝管から急結剤を供給してコンクリートと急結剤とを混合した後、ノズルよりコンクリートを吹付ける湿式吹付工法が一般的に行われている。
【0003】
また、ドライミックスコンクリートを空気輸送する途中で水を添加し、合流管の枝管に粉体急結剤を供給し、コンクリートと急結剤とを混合した後、ノズルよりコンクリートを吹付ける乾式吹付方法が提案されている。
【0004】
これらの吹付け方法は、空気輸送されたコンクリートを吹付ける時に多量に粉塵が発生するおそれがある。厚生労働省「ずい道等建設工事における粉じん対策に関するガイドライン」(基発07200第2号、令和2年7月20日)では、粉じん濃度目標レベルは2mg/m
3
以下とすることとされており、コンクリートの吹付け施工現場では、粉塵量を低減することが求められている。また、実験的に粉塵量を測定するためには、大がかりな吹付け試験が必要となるため、事前に粉塵低減効果を予想できる粉塵低減剤が求められている。
【0005】
粉塵対策としては、例えば、セメント、水、骨材及びポリエチレンオキサイドの水溶液の粘度に応じた混合条件で固体状のポリエチレンオキサイドを混合して水硬性組成物を製造し、上記水硬性組成物に固体状の急結剤を混合して、吹付用水硬性組成物を製造し、上記吹付用水硬性組成物を対象物に吹き付ける、湿式吹付工法であって、上記吹付用水硬性組成物の水/セメント比が50質量%以上70質量%以下である、湿式吹付工法が開示されている(特許文献1参照)。また、水溶性エーテル及びポリエチレンオキサイドを含有してなる粉塵低減剤であって、上記ポリエチレンオキサイドは粒径150μm以下の粒分が70重量%以上であることを特徴とする湿式吹付けコンクリート用粉塵低減剤が開示されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第7136972号
特開2004-189529号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記のような従来の粉塵対策方法は、ポリエチレンオキサイドの水溶液粘度や粒度に着目したものであるが、本発明者らが検討を行った結果、ポリエチレンオキサイドの水溶液粘度や粒度のみでは十分な粉塵低減効果が得られないことのみならず、ポリエチレンオキサイド以外のポリマーを含む粉塵低減剤でも効果的に粉塵を低減できることがわかった。
【0008】
以上より、本発明は、含有するポリマーのガラス転移温度及び第一法線応力差を特定することにより粉塵低減効果に優れた粉塵低減剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記のような課題を踏まえて鋭意検討を行った結果、所定のガラス転移温度のポリマーを含む粉塵低減剤であって、当該ポリマーの水溶液の第一法線応力差が所定の範囲内である粉塵低減剤が、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、下記の通りである。
【0010】
[1] ガラス転移温度が-30℃以下のポリマーを含む粉塵低減剤であって、前記ポリマーの5質量%水溶液の温度20℃、せん断速度100s
-1
における第一法線応力差(N
1
)が1~2500Paである、粉塵低減剤。
[2] 前記ポリマーを、10質量%以上含有する、上記[1]に記載の粉塵低減剤。
[3] さらに減水剤を含む、上記[1]または[2]に記載の粉塵低減剤。
[4] さらにタルクを含む、上記[1]~[3]のいずれか1つに記載の粉塵低減剤。
[5] セメントと、上記[1]~[4]のいずれか1つに記載の粉塵低減剤とを含有する、セメント組成物。
[6] 前記粉塵低減剤の含有量が、前記セメント100質量部に対して0.01~10質量部である、上記[5]に記載のセメント組成物。
[7] 前記粉塵低減剤中のポリマーの前記第一法線応力差(N
1
)と、水/セメント比0.1%で水を添加したセメント組成物を温度20℃において測定した粘度(η)との比(N
1
/η)が、0.1~0.5s
-1
である、上記[5]または[6]に記載のセメント組成物。
[8] 上記[5]~[7]のいずれか1つに記載のセメント組成物を用いる、コンクリートの吹付け方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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