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公開番号
2025010516
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-21
出願番号
2024108626
出願日
2024-07-05
発明の名称
水硬性組成物用プレミックス
出願人
花王株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C04B
28/02 20060101AFI20250110BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】細骨材と分散剤を併用した際に、水硬性組成物の凝結遅延を起こしにくい水硬性組成物用プレミックス及びその製造方法、その水硬性組成物用プレミックスを用いた水硬性組成物の製造方法、並びにその水硬性組成物用プレミックスを用いた乾式吹付工法を提供する。
【解決手段】(A)セメント、(B)表面水率が-5%以上0%未満の細骨材、(C)ポリカルボン酸系分散剤、及び(D)重量平均分子量が5,000以上1,000,000未満のポリアルキレンオキサイドを含有する、水硬性組成物用プレミックス。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)セメント(以下、(A)成分という)、(B)表面水率が-5%以上0%未満の細骨材(以下、(B)成分という)、(C)ポリカルボン酸系分散剤(以下、(C)成分という)、及び(D)重量平均分子量が5,000以上1,000,000未満のポリアルキレンオキサイド(以下、(D)成分という)を含有する、水硬性組成物用プレミックス。
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【請求項2】
(A)成分の含有量と(B)成分の含有量との質量比(B)/(A)が、0.5以上5以下である、請求項1に記載の水硬性組成物用プレミックス。
【請求項3】
(A)成分の含有量が、前記水硬性組成物用プレミックス100質量部に対して、10質量部以上60質量部以下である、請求項1又は2に記載の水硬性組成物用プレミックス。
【請求項4】
(B)成分の含有量が、前記水硬性組成物用プレミックス100質量部に対して、40質量部以上90質量部以下である、請求項1又は2に記載の水硬性組成物用プレミックス。
【請求項5】
(C)成分の含有量が、(A)成分100質量部に対して0.05質量部以以上1質量部以下である、請求項1又は2に記載の水硬性組成物用プレミックス。
【請求項6】
(D)成分の含有量が、(A)成分100質量部に対して0.05質量部以上2質量部以下である、請求項1又は2に記載の水硬性組成物用プレミックス。
【請求項7】
(D)成分の重量平均分子量が、50,000以上600,000以下である、請求項1又は2に記載の水硬性組成物用プレミックス。
【請求項8】
乾式吹付用である、請求項1又は2に記載の水硬性組成物用プレミックス。
【請求項9】
(A)セメント(以下、(A)成分という)、(B)表面水率が-5%以上0%未満の細骨材(以下、(B)成分という)、(C)ポリカルボン酸系分散剤(以下、(C)成分という)、及び(D)重量平均分子量が5,000以上1,000,000未満のポリアルキレンオキサイド(以下、(D)成分という)を配合してなる、水硬性組成物用プレミックス。
【請求項10】
(A)セメント(以下、(A)成分という)、(B’)細骨材(以下、(B’)成分という)、(C)ポリカルボン酸系分散剤(以下、(C)成分という)、及び(D)重量平均分子量が5,000以上1,000,000未満のポリアルキレンオキサイド(以下、(D)成分という)を含有する水硬性組成物用プレミックスであり、前記水硬性組成物用プレミックスの下記方法により測定される乾燥減量が2.9質量%未満である、水硬性組成物用プレミックス。
乾燥減量:前記水硬性組成物用プレミックスを恒温送風乾燥機で105℃、2時間乾燥させた後の下記式により算出される乾燥減量(質量%)
乾燥減量(質量%)=(乾燥前の水硬性組成物用プレミックス質量(g)―105℃、2時間乾燥後の水硬性組成物用プレミックス質量(g))×100/乾燥前の水硬性組成物用プレミックス質量(g)
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水硬性組成物用プレミックス及びその製造方法、その水硬性組成物用プレミックスを用いた水硬性組成物の製造方法、並びにその水硬性組成物用プレミックスを用いた乾式吹付工法に関する。
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【背景技術】
【0002】
コンクリートは人類の発展に欠くことのできないことのできない建設資材であり、中でもセメントコンクリートは、主にセメント、水、細骨材、粗骨材を混合し成形、硬化させることによって製造される。
細骨材としては、JIS A0203-2014中の番号2311で規定される、川砂、陸砂、山砂、海砂、石灰砂および珪砂に代表される天然骨材と、これらの砕砂、高炉スラグ細骨材、フェロニッケルスラグ細骨材、軽量細骨材及び再生細骨材等の人工骨材が挙げられる。
細骨材の多くは、火山活動や産業副産物で生じたシリカを主成分とする無機物であり、産生の過程で高温にさらされるため、水和水の蒸発、脱水、有機物の燃焼等により、多孔質である。
【0003】
そのためコンクリート産業においても、細骨材は内部に空気や水蒸気を含んだ状態で用いられることが多いが、現場で、水のみの添加、混練により水硬性組成物を調製できることを特徴とする水硬性組成物用プレミックスに使用される細骨材は、表面に水がブリードした状態で水硬性粉体と接すると、水硬性粉体が水和反応を起こして保存中に“風化”し、水の添加、混練による水和反応性が低下して、コンクリートに求められる主要な性能の一つである強度を低下させることが知られている。
それゆえに、水硬性組成物用プレミックスには、表面に水がブリードしておらず、JIS A 1111に規定される方法で実施され、算出された表面水率が負の値を示す、絶対乾燥状態乃至空気中乾燥状態の細骨材が使用される。
【0004】
またトンネル工事や法面保護工事等露出した地山の崩落を防止するために、水硬性組成物を用いた吹付工法が行われている。この工法のうち、乾式吹付工法と呼ばれるものは、セメント、細骨材等を含有する水硬性組成物用プレミックスを吹付け機に投入し、圧縮空気に乗せてホース内を圧送して、先端の吹付ノズル部分で別系統から圧送した水と合流させ、この合流物(水硬性組成物)を吹付ノズル先端から地山面に所定の厚みになるまで吹き付ける工法である。
【0005】
特許文献1には、プレミックスモルタル組成物に炭酸カルシウム粉末を配合することで、ポリカルボン酸塩系減水剤を使用したプレミックスモルタル組成物及びプレミックス無収縮モルタル組成物を長期間保管しても、流動性の低下と流動保持性の低下とを抑制できるプレミックスモルタル組成物及びプレミックス無収縮モルタル組成物が開示されている。
特許文献2には、セメント、膨張材、添加剤、発泡剤、及び細骨材を配合し、その合計100部中、特定の粒度の発泡剤が0.001~0.01部の金属アルミニウム類である無収縮モルタル組成物、さらにカルシウムアルミネートと硫酸塩を配合し、その合計100部中、添加剤が0.001~1.0部のアルカリ金属炭酸塩で、発泡剤が0.001~0.01部の金属アルミニウム類である、長期貯蔵後も製造直後の品質を維持して、品質劣化が少なく、特に、初期膨張率の低下が少なく、流動性も良いことから、収縮による沈下やひび割れを防止でき、品質に優れるものが得られる、優れた流動性と強度発現性を有する無収縮モルタル組成物又は速硬性無収縮モルタル組成物が開示されている。
特許文献3には、(A)特定の二元系共重合体(A-1)及び特定のリン酸エステル系共重合体(A-2)からなる群より選ばれる1種以上の共重合体と、(B)特定の三元系共重合体と、(C)重量平均分子量1,000~90,000のポリエチレングリコールとを含有する、水硬性粉体を含む水硬性組成物に対して、優れた初期流動性と流動保持性を発現させる事が出来る水硬性組成物用混和剤が開示されている。
特許文献4には、硫酸アルミニウム100部とビスフェノールS2部未満を含有してなる液状急結剤と、平均分子量は100万~500万のポリアルキレンオキサイドを含有するセメントコンクリートとを混合してなる吹付け工法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2011-241095号公報
特開2001-328856号公報
特開2009-249197号公報
特開2014-5184号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特に水とセメントの質量比が低い条件の水硬性組成物に用いられる水硬性組成物用プレミックスは、水硬性組成物の流動性発現のために粉末状の分散剤を含有させるが、分散剤の併用によって水硬性組成物の硬化が遅くなる、つまり凝結遅延を起こすといった課題がある。
【0008】
本発明は、細骨材と分散剤を併用した際に、水硬性組成物の凝結遅延を起こしにくい水硬性組成物用プレミックス及びその製造方法、その水硬性組成物用プレミックスを用いた水硬性組成物の製造方法、並びにその水硬性組成物用プレミックスを用いた乾式吹付工法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、(A)セメント(以下、(A)成分という)、(B)表面水率が-5%以上0%未満の細骨材(以下、(B)成分という)、(C)ポリカルボン酸系分散剤(以下、(C)成分という)、及び(D)重量平均分子量が5,000以上1,000,000未満のポリアルキレンオキサイド(以下、(D)成分という)を含有する、水硬性組成物用プレミックスに関する。
【0010】
また本発明は、(A)成分、(B)成分、(C)成分、及び(D)成分を配合してなる、水硬性組成物用プレミックスに関する。
(【0011】以降は省略されています)
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