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公開番号
2025010817
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-23
出願番号
2023113051
出願日
2023-07-10
発明の名称
セメント系用粉塵低減剤
出願人
花王株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C04B
24/10 20060101AFI20250116BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】保存安定性が良好な粉塵低減剤であり、それを添加したセメント系固化材の保存後においてもセメント系固化材を地盤に混合する際の粉塵を低減し、且つ地盤改良体の強度低下を抑制できる、セメント系用粉塵低減剤、及び保存後においても地盤に混合する際の粉塵を低減し、且つ地盤改良体の強度低下を抑制できる、セメント系固化材を提供する。
【解決手段】(a)糖アルコール、(b)アルコール系化合物(但し、(a)成分を除く)、及び水を含有する、セメント系用粉塵低減剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(a)糖アルコール(以下、(a)成分という)、(b)アルコール系化合物(但し、(a)成分を除く)(以下、(b)成分という)、及び水を含有する、セメント系用粉塵低減剤。
続きを表示(約 850 文字)
【請求項2】
(a)成分が、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、及び還元水飴から選ばれる1種以上である、請求項1に記載のセメント系用粉塵低減剤。
【請求項3】
(b)成分が、(b1)成分として、下記一般式(b1)で表される化合物を含む、請求項1又は2に記載のセメント系用粉塵低減剤。
R
1
O-(C
2
H
4
O)
n
-H (b1)
〔R
1
は水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基であり、nはC
2
H
4
Oの平均付加モル数であり、3以上20以下である〕
【請求項4】
(b)成分が、さらに(b2)成分として、グリセリン及びジエチレングリコールから選ばれる1種以上の化合物を含む、請求項3に記載のセメント系用粉塵低減剤。
【請求項5】
(a)成分の含有量と(b)成分の含有量との質量比(a)/(b)が、1/99以上60/40以下である、請求項1~4の何れか1項に記載のセメント系用粉塵低減剤。
【請求項6】
水の含有量が、15質量%以上80質量%以下である、請求項1~5の何れか1項に記載のセメント系用粉塵低減剤。
【請求項7】
請求項1~6の何れか1項に記載のセメント系用粉塵低減剤、及びセメントを含有する、セメント系固化材。
【請求項8】
前記セメント系用粉塵低減剤の含有量が、セメント100質量部に対して、1質量部以上10質量部以下である、請求項7に記載のセメント系固化材。
【請求項9】
(a)糖アルコール(以下、(a)成分という)、(b)アルコール系化合物(但し、(a)成分を除く)、及び水を含有する、セメント系用粉塵低減剤を、セメントを含む粉末状組成物に混合し、該粉末状組成物の粉塵を低減する方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、セメント系用粉塵低減剤、及びセメント系固化材に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、セメントなどを土質安定材(以下、固化材という)として使用する、路床、路盤安定処理工法や地盤改良工法(現位置で施工)などは、低品位の現地土が有効に活用でき、しかも他工法に比べて経済的であり広く実施されている。また建設残土低減から、これらの工法の必要性は今後さらに増大していくものと注目されている。
【0003】
しかしながら、前述した従来の方法では、微粉末状のセメント系固化材が散布時に飛散するため、周辺環境の保全や作業環境の観点から、土質安定処理工事における粉塵発生の抑制や低減が強く望まれており、特に材料面から通常の施工方法によって使用できる防塵型の固化材の開発が期待されている。
【0004】
特許文献1には、アルキレンオキサイド平均付加モル数が5~40モルである炭素数1~6の1価アルコールのアルキレンオキサイド付加物(A)と(A)以外のアルコール系化合物(B)とを所定濃度で含有する水溶液を、前記(A)、(B)及び水が水硬性粉体に対して特定比率となるように、水硬性粉体とを混合する工程を有する、散布時等の粉塵発生量が少なく、また、貯蔵安定性が良好なセメント系固化材の製造方法が開示されている。
特許文献2には、セメント系固化材に、アルコール系化合物1~4質量%、凝結遅延剤0.1~0.5質量%および水0.5~1.5質量%となるように予め混合した水溶液を添加してなる、安価で安全性が高く、大規模工事などで必要な長期の可使時間を有し、かつ、固化特性も十分な発塵抑制型固化材が開示されている。
特許文献3には、デンプン類、水和遅延剤、およびアルコール化合物を含む、発塵抑制用組成物であって、固化材と水を混合して水硬性粉状組成物(発塵抑制性能を有する粉状の固化材)を調製した場合に、該水硬性粉状組成物が、保管時に固結し難く、使用時に粉塵の発生を十分に抑制し、硬化後に均質な物性を有するような発塵抑制用組成物が開示されている。
特許文献4には、保水性付与剤としての果糖、保湿性維持剤としてのグリセリン、及び、浸透促進剤としての界面活性剤、さらには、糖アルコールを含有する、塗布水に添加して溶解させ鉱物繊維施工層に塗布して使用する粉塵飛散防止塗布水用添加剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-114378号公報
特開2004-292528号公報
特開2016-69464号公報
特開2010-202779号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献2、3には、粉塵を低減するセメント系固化材に糖類を用いられており、糖類は水とセメントの水和反応を抑制することが粉塵低減効果を有する。しかしながら、糖類はセメントに対して凝結遅延剤として働くため、セメント系固化材を地盤と混合した際の強度発現性が低い。また糖類は、酸やアルカリ、熱に弱く、メイラード反応やカラメライズを起こすことから、粉塵低減剤として水溶液での保存後に、経時的な色の変化(着色)や糖の分解等により保存安定性が低下する課題がある。また糖類や、特許文献1~4で用いられているアルコール系化合物は、有機物であることから、これらを含む粉塵低減剤としてセメント(アルカリ)へ添加したセメント系固化材の保存後において、地盤に混合する際の粉塵を低減する性能の低下や、地盤改良体の強度低下に課題がある。
【0007】
本発明は、保存安定性が良好な粉塵低減剤であり、それを添加したセメント系固化材の保存後においてもセメント系固化材を地盤に混合する際の粉塵を低減し、且つ地盤改良体の強度低下を抑制できる、セメント系用粉塵低減剤、及び保存後においても地盤に混合する際の粉塵を低減し、且つ地盤改良体の強度低下を抑制できる、セメント系固化材を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、(a)糖アルコール(以下、(a)成分という)、(b)アルコール系化合物(但し、(a)成分を除く)(以下、(b)成分という)、及び水を含有する、セメント系用粉塵低減剤に関する。
【0009】
また本発明は、本発明のセメント系用粉塵低減剤、及びセメントを含有する、セメント系固化材に関する。
【0010】
また本発明は、(a)成分、(b)成分、及び水を含有する、セメント系用粉塵低減剤を、セメントを含む粉末状組成物に混合し、該粉末状組成物の粉塵を低減する方法に関する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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