TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025020572
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-13
出願番号2023124048
出願日2023-07-31
発明の名称セメントモルタル組成物
出願人三商株式会社
代理人
主分類C04B 28/02 20060101AFI20250205BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】白化や白華が生じにくく美観維持に優れたセメントモルタル硬化体を提供する。
【解決手段】本発明のモルタル組成物は粉状の主材と液体の混和液とから構成されている。前記主材の組成は例えば、セメントとしての普通ポルトランドセメント100質量部、骨材としての寒水石200質量部、着色顔料としての酸化チタン20質量部、着色顔料としての酸化鉄0.2質量部、繊維としてのガラス繊維8質量部、粉末消泡剤0.1質量部である。前記混和液の組成は例えば、合成樹脂としてのスチレンアクリル共重合樹脂エマルジョン(不揮発分50質量%)100質量部、造膜助剤としての2,2,4-トリメチルペンタン-1,3-ジオールモノイソブチラート25質量部である。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
建築物のコンクリート表面に塗付するセメントモルタル組成物であって、該セメントモルタル組成物は、セメントと骨材とを含有する粉体と、合成樹脂エマルジョンと造膜助剤とを含有する混和液とにより構成され、
前記セメントモルタル組成物は、下塗り層を設けないでコンクリート表面に直接塗付される
ことを特徴とするセメントモルタル組成物。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
前記造膜助剤の含有量が合成樹脂エマルジョンの不揮発分100質量部に対して20~70質量部であることを特徴とする請求項1に記載のセメントモルタル組成物。
【請求項3】
前記セメント100質量部に対する、混和液中の水分と混練時の加水量との合計が60~250質量部であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のセメントモルタル組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート等の表面に塗付するセメントモルタル組成物に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、建築物の基礎コンクリート等のコンクリート表面には、コンクリートの中性化抑制やクラック予防の観点からセメントモルタルが塗布されている場合がある。このモルタルは一般に鏝を用いて塗付されることが多いが、近年はローラーを用いて塗付されるものも開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
これらのセメントモルタルはセメント、細骨材、合成樹脂エマルジョン等を含有しており、既存の基礎コンクリートの立ち上がりの表面にエポキシ樹脂塗料を塗布して乾燥させてエポキシ樹脂塗料層を形成した後、該エポキシ樹脂塗料層の表面に弾性モルタルを塗布して弾性モルタル層が形成される(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
さらに、美観の向上等を目的として、主として、セメント、細骨材、樹脂成分、および顔料成分からなり、前記樹脂成分として、アクリル樹脂エマルジョンを弾性カラーポリマーセメントモルタル組成物全量に対して固形分で20~40重量%となるよう含有し、また、前記顔料成分として粉末状無機顔料および/または液体無機顔料を含有する弾性カラーポリマーセメントモルタル組成物(例えば、特許文献3参照。)がある。
【0005】
しかし、従来のセメントモルタル組成物にあっては、モルタルを構成する合成樹脂等の吸水による白化やセメント由来のカルシウム成分が析出する白華等の抑制が十分でないため、モルタル硬化体の美観保持が十分でないという課題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2003-328371号公報
特開2005-344421号公報
特開2008-037717号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
解決しようとする問題点は、住宅基礎等のコンクリート表面や断熱材表面等の建物外皮に塗付されるモルタル組成物において、該モルタル組成物の硬化体が変色により美観を損ねるおそれがある点である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、建築物のコンクリート表面に塗付するセメントモルタル組成物であって、該セメントモルタル組成物は、セメントと骨材とを含有する粉体と、合成樹脂エマルジョンと造膜助剤とを含有する混和液とにより構成され、前記セメントモルタル組成物は、下塗り層を設けないでコンクリート表面に直接塗付されることを主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明のモルタル組成物によれば、建物外皮に塗付された後に白華しにくいため美観に優れるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の白華抑制効果を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

三商株式会社
セメントモルタル組成物
今日
株式会社トクヤマ
水硬性組成物
3か月前
株式会社トクヤマ
セメント系固化材
4か月前
三商株式会社
セメントモルタル組成物
今日
個人
高物性セラミックス体とその製造法
21日前
花王株式会社
水硬性組成物
24日前
花王株式会社
水硬性組成物
24日前
太平洋マテリアル株式会社
吹付モルタル
4か月前
サンノプコ株式会社
焼成用スラリー
2か月前
太平洋マテリアル株式会社
吹付コンクリート
4か月前
三井住友建設株式会社
水硬性化合物
24日前
株式会社大木工藝
活性炭成形体の製造方法
3か月前
花王株式会社
セメント系用粉塵低減剤
21日前
タイハクマテリアルズ株式会社
化粧仕上塗材
2か月前
東ソー株式会社
ジルコニア焼結体及びその製造方法
24日前
東京窯業株式会社
蓄熱体の製造方法及び蓄熱体
2か月前
株式会社MARUWA
窒化アルミニウム焼結体
1か月前
株式会社大川構造設計
硬化物の製造方法
4か月前
花王株式会社
水硬性組成物用プレミックス
23日前
日本発條株式会社
接合体
4か月前
五洋建設株式会社
炭素貯留人工石・ブロック
23日前
TDK株式会社
電子部品
4か月前
日本発條株式会社
接合体
4か月前
TOTO株式会社
陶器素地材料
今日
ノリタケ株式会社
グリーンシートおよび造粒粉
4か月前
太平洋マテリアル株式会社
急結混和材及び吹付コンクリート
4か月前
デンカ株式会社
防錆剤及び防錆処理方法
20日前
TOTO株式会社
基材と釉薬層とを備えた部材の表面処理方法
20日前
日本製紙株式会社
剥離防止剤
24日前
株式会社Polyuse
造形物の製造方法
3か月前
太平洋マテリアル株式会社
無機質結合材および無機繊維組成物
4か月前
信越化学工業株式会社
炭化金属被覆炭素材料
3か月前
東ソー株式会社
フッ素含有イットリウム焼結体及びその製造方法
2か月前
東京窯業株式会社
低熱膨張ブロック
4か月前
個人
改質フライアッシュ
2か月前
日本特殊陶業株式会社
接合体、および、静電チャック
3か月前
続きを見る