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公開番号2025017887
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023121225
出願日2023-07-26
発明の名称プレキャストコンクリートの製造方法、プレキャストコンクリート用急硬材、プレキャスト用急硬コンクリート材料、プレキャストコンクリート
出願人デンカ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B28B 1/32 20060101AFI20250130BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】早期脱型が可能であり、密実性及び仕上げ性が良好なプレキャストコンクリートの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】吹付け手段により、型枠内にコンクリート組成物と急硬材とを含むコンクリート材料を吹き込むプレキャストコンクリートの製造方法であって、コンクリート組成物を圧送しながら、吹付け直前に前記コンクリート組成物と前記急硬材とを混合してコンクリート材料とするプレキャストコンクリートの製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
吹付け手段により、型枠内にコンクリート組成物と急硬材とを含むコンクリート材料を吹き込むプレキャストコンクリートの製造方法であって、
コンクリート組成物を圧送しながら、吹き込み直前に前記コンクリート組成物と前記急硬材とを混合してコンクリート材料とするプレキャストコンクリートの製造方法。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
吹き込み後に前記型枠を、バイブレータで振動させる、請求項1に記載のプレキャストコンクリートの製造方法。
【請求項3】
前記型枠の開口部の面積が、プレキャストコンクリートの表面積の30%以下である、請求項1または2に記載のプレキャストコンクリートの製造方法。
【請求項4】
請求項1または2に記載のプレキャストコンクリートの製造方法に用いる、プレキャストコンクリート用急硬材であって、普通ポルトランドセメントに添加した後の凝結時間が5~60分となる、プレキャストコンクリート用急硬材。
【請求項5】
カルシウムアルミネート及び/またはカルシウムアルミノシリケートを含む、請求項4に記載のプレキャストコンクリート用急硬材。
【請求項6】
さらに石膏を含む、請求項4に記載のプレキャストコンクリート用急硬材。
【請求項7】
請求項4に記載のプレキャストコンクリート用急硬材を含む、プレキャスト用急硬コンクリート材料。
【請求項8】
請求項7に記載のプレキャスト用急硬コンクリート材料の硬化体からなる、プレキャストコンクリート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プレキャストコンクリートの製造方法、プレキャストコンクリート用急硬材、プレキャスト用急硬コンクリート材料、及びプレキャストコンクリートに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、工場でコンクリート製品を製造し、建設現場に運搬して組み立てを行うプレキャスト工法が増加している。プレキャスト工法は、事前に工場で製造したプレキャストコンクリート製品を使用するため、建設現場において効率よく施工が行うことができる。
【0003】
プレキャスト工法全体のさらなる効率化を図るため、工場でのプレキャストコンクリートの製造の効率化が進められている。例えば特許文献1のような、特定の組成の膨張性混和材を含有し、最高温度が40~80℃で蒸気養生することを特徴とするプレキャストコンクリートの製造方法が提案されている。あるいは、特定の組成のコンクリート組成物を用いたプレキャストコンクリートの製造方法であって、コンクリートを型枠に打設し、30~50℃で6~9時間の前養生を行って凝結始発時間を早めた後に、引続き、昇温勾配10~20℃/hの割合で養生温度を高め、最高温度60~90℃で2時間~4時間保持させる蒸気養生を行い、その後に自然冷却して脱型する温度履歴を経ることを特徴とする高強度プレキャストコンクリートの製造方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-66642号公報
特開2018-168003号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のプレキャストコンクリートの製造では、脱型に時間がかかり、特に低温時にはさらに時間がかかる。また、コンクリートをミキサーで混練して、型枠へ流し込む方法でプレキャストコンクリートの製造を行う場合、空気の巻き込みが多く、密実性が低下してしまう場合があった。さらに脱型時間を短くするため、急硬コンクリートを連続して製造を行うと、コンクリートミキサー中に残ったコンクリートが、搬送または充填中に硬化してしまう課題があった。
【0006】
吹付け工法を応用する方法も検討されているが、コンクリート表面の仕上げが難しく、また、鉄筋裏等に空隙が残る場合や複雑な形状では充填不良が生じる場合がある。
【0007】
以上より、本発明は、早期脱型が可能であり、密実性及び仕上げ性が良好なプレキャストコンクリートの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記のような課題を踏まえて鋭意検討を行った結果、吹付け手段により、型枠内にコンクリート組成物と急硬材とを含むコンクリート材料を吹き込むプレキャストコンクリートの製造方法であって、コンクリート組成物を圧送しながら、吹き込み直前にコンクリート組成物と前記急硬材とを混合してコンクリート材料とすることによって、上記の通り課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、下記の通りである。
【0009】
[1] 吹付け手段により、型枠内にコンクリート組成物と急硬材とを含むコンクリート材料を吹き込むプレキャストコンクリートの製造方法であって、コンクリート組成物を圧送しながら、吹き込み直前に前記コンクリート組成物と前記急硬材とを混合してコンクリート材料とするプレキャストコンクリートの製造方法。
[2] 吹き込み後に前記型枠を、バイブレータで振動させる、上記[1]に記載のプレキャストコンクリートの製造方法。
上記[1]に記載の液体急結剤。
[3] 前記型枠の開口部の面積が、プレキャストコンクリートの表面積の30%以下である、上記[1]または[2]に記載のプレキャストコンクリートの製造方法。
[4] 上記[1]~[3]のいずれか1つに記載のプレキャストコンクリートの製造方法に用いる、プレキャストコンクリート用急硬材であって、普通ポルトランドセメントに添加した後の凝結時間が5~60分以下となる、プレキャストコンクリート用急硬材。
[5] カルシウムアルミネート及び/またはカルシウムアルミノシリケートを含む、上記[4]に記載のプレキャストコンクリート用急硬材。
[6] さらに石膏を含む、上記[4]または[5]に記載のプレキャストコンクリート用急硬材。
[7] 上記[4]~[6]のいずれか1つに記載のプレキャストコンクリート用急硬材を含む、プレキャスト用急硬コンクリート材料。
[8] 上記[7]に記載のプレキャスト用急硬コンクリート材料の硬化体からなる、プレキャストコンクリート。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、早期脱型を可能とし、密実性及び仕上げ性が良好となるプレキャストコンクリートの製造方法を提供することが出来る。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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