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公開番号
2025020977
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-13
出願番号
2023124634
出願日
2023-07-31
発明の名称
フィルム
出願人
デンカ株式会社
代理人
SK弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
B32B
27/00 20060101AFI20250205BHJP(積層体)
要約
【課題】ビニル芳香族系単量体単位と共役ジエン系単量体単位を有するブロック共重合体を用いた場合でも、薄膜化しても耐摩耗性に優れる熱収縮性フィルムを提供する。
【解決手段】本発明によれば、第1層と前記第1層の少なくとも一方の面に直接又は他の層を介して積層された第2層を有するフィルムであり、前記第1層は、ビニル芳香族炭化水素単量体単位と、共役ジエン単量体単位を有するブロック共重合体Aを含み、前記第1層は、前記第1層に含まれる重合体の合計質量を100質量%とした場合に、共役ジエン単量体単位の含有量が15質量%~50質量%であり、前記第2層は、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位と、共役ジエン単量体単位と、ビニル芳香族炭化水素単量体単位とを有する共重合体Bを含み、前記共重合体Bは、前記共重合体Bに含まれる単量体単位の合計質量を100質量%とした場合に、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位の含有量が25.0質量%~60.0質量%であり、前記第1層の体積V1と、少なくとも1つの前記第2層の体積V2の比V1/V2が3~10であり、前記フィルムの100℃10秒における熱収縮率が60%以上である、フィルムが提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
第1層と前記第1層の少なくとも一方の面に直接又は他の層を介して積層された第2層を有するフィルムであり、
前記第1層は、ビニル芳香族炭化水素単量体単位と、共役ジエン単量体単位を有するブロック共重合体Aを含み、
前記第1層は、前記第1層に含まれる重合体の合計質量を100質量%とした場合に、共役ジエン単量体単位の含有量が15質量%~50質量%であり、
前記第2層は、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位と、共役ジエン単量体単位と、ビニル芳香族炭化水素単量体単位とを有する共重合体Bを含み、
前記共重合体Bは、前記共重合体Bに含まれる単量体単位の合計質量を100質量%とした場合に、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位の含有量が25.0質量%~60.0質量%であり、
前記第1層の体積V
1
と、少なくとも1つの前記第2層の体積V
2
の比V
1
/V
2
が3~10であり、
前記フィルムの100℃10秒における熱収縮率が60%以上である、フィルム。
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
前記第2層のJIS K5600に準拠した鉛筆硬度測定における表面の鉛筆硬度が5B以上である、請求項1に記載のフィルム。
【請求項3】
前記フィルムのMD方向の破断伸びが100%以上である、請求項1又は請求項2に記載のフィルム。
【請求項4】
前記フィルムの厚さは20~35μmである、請求項1又は請求項2に記載のフィルム。
【請求項5】
前記フィルムは、100cm×100cmに切り出した場合の質量が20~35gである、請求項1又は請求項2に記載のフィルム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
ビニル芳香族系単量体と共役ジエン系単量体を重合してなるブロック共重合体を用いた熱収縮性フィルムは、熱収縮性や収縮後の仕上がりに優れ、被包装体の様々な形状および装着方式に対応できることから、収縮包装用として広く用いられている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-158241
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、軽量化、環境負荷低減等の観点から熱収縮性フィルムの薄膜化が求められている。一方で、ビニル芳香族系化合物と共役ジエン系化合物を重合してなるブロック共重合体を用いた熱収縮性フィルムにおいては、耐摩耗性が十分でなく、薄膜化に伴い、輸送時に熱収縮性フィルムを装着した包装体と段ボールの擦れまたは包装体同士の擦れにより、装着したフィルムが破断に至る課題がある。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ビニル芳香族系単量体単位と共役ジエン系単量体単位を有するブロック共重合体を用いた場合でも、薄膜化しても耐摩耗性に優れる熱収縮性フィルムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討した結果、特定の組成物を有する層を組み合わせることにより、上記課題を解決しうることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明によれば、以下の発明が提供される。
[1]第1層と前記第1層の少なくとも一方の面に直接又は他の層を介して積層された第2層を有するフィルムであり、前記第1層は、ビニル芳香族炭化水素単量体単位と、共役ジエン単量体単位を有するブロック共重合体Aを含み、前記第1層は、前記第1層に含まれる重合体の合計質量を100質量%とした場合に、共役ジエン単量体単位の含有量が15質量%~50質量%であり、前記第2層は、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位と、共役ジエン単量体単位と、ビニル芳香族炭化水素単量体単位とを有する共重合体Bを含み、前記共重合体Bは、前記共重合体Bに含まれる単量体単位の合計質量を100質量%とした場合に、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位の含有量が25.0質量%~60.0質量%であり、前記第1層の体積V
1
と、少なくとも1つの前記第2層の体積V
2
の比V
1
/V
2
が3~10であり、前記フィルムの100℃10秒における熱収縮率が60%以上である、フィルム。
[2]前記第2層のJISK5600に準拠した鉛筆硬度測定における表面の鉛筆硬度が5B以上である、[1]に記載のフィルム。
[3]前記フィルムのMD方向の破断伸びが100%以上である、[1]又は[2]に記載のフィルム。
[4]前記フィルムの厚さは20~35μmである、[1]~[3]の何れか1つに記載のフィルム。
[5]前記フィルムは、100cm×100cmに切り出した場合の質量が20~35gである、[1]~[4]の何れか1つに記載のフィルム。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
【0009】
1.フィルム
本実施形態に係るフィルムは、第1層と第1層の少なくとも一方の面に直接又は他の層を介して積層された第2層を有する多層の熱収縮性フィルムである。第2層は、例えば、ラベルとして用いられる場合には、特に耐摩耗性が求められることが多い外側(表側)となる表層とすることができる。
【0010】
また、フィルムは、第1層と第1層の少なくとも一方の面に直接積層された第2層を有する熱収縮性フィルムであってよい。接着層等の他の層を有しない構成とすることで、製造が容易性、コストダウンが図れる。
(【0011】以降は省略されています)
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