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公開番号
2025004676
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-15
出願番号
2023104518
出願日
2023-06-26
発明の名称
抗菌・抗ウイルスニス組成物
出願人
サカタインクス株式会社
代理人
個人
主分類
C09D
133/00 20060101AFI20250107BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】抗菌・抗ウイルス性を備えつつ、保存安定性の良好な水性の抗菌・抗ウイルスニス組成物を提供すること。
【解決手段】抗菌・抗ウイルス剤と、アクリル樹脂と、水系溶剤と、を含有し、上記抗菌・抗ウイルス剤が、酸化銀、リン酸カルシウム、リン酸亜鉛及びリン酸アルミニウムの全て、又は酸化銀及びリン酸亜鉛カルシウムを含有することを特徴とする抗菌・抗ウイルスニス組成物とすればよい。このような組成の抗菌・抗ウイルスニス組成物によれば、保存安定性が良好となる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
抗菌・抗ウイルス剤と、アクリル樹脂と、水系溶剤と、を含有し、
前記抗菌・抗ウイルス剤が、酸化銀、リン酸カルシウム、リン酸亜鉛及びリン酸アルミニウムの全て、又は酸化銀及びリン酸亜鉛カルシウムを含有することを特徴とする抗菌・抗ウイルスニス組成物。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
前記抗菌・抗ウイルス剤が、酸化銀及びリン酸亜鉛カルシウムを含有することを特徴とする請求項1記載の抗菌・抗ウイルスニス組成物。
【請求項3】
前記アクリル樹脂が、ガラス転移温度50℃未満であるアクリル樹脂Aと、ガラス転移温度50℃以上であるアクリル樹脂Bと、を含有することを特徴とする請求項1又は2記載の抗菌・抗ウイルスニス組成物。
【請求項4】
前記抗菌・抗ウイルス剤の固形分としての含有量が、組成物全体に対して0.5質量%~10質量%である請求項1又は2記載の抗菌・抗ウイルスニス組成物。
【請求項5】
さらに、ポリオレフィンワックスを含有することを特徴とする請求項1又は2記載の抗菌・抗ウイルスニス組成物。
【請求項6】
前記アクリル樹脂Bが、ガラス転移温度50℃以上100℃未満であるアクリル樹脂B1と、ガラス転移温度100℃以上であるアクリル樹脂B2と、を含有することを特徴とする請求項3記載の抗菌・抗ウイルスニス組成物。
【請求項7】
前記ポリオレフィンワックスが、ポリエチレンワックスであることを特徴とする請求項5記載の抗菌・抗ウイルスニス組成物。
【請求項8】
前記ポリエチレンワックスとして、その粒子径が0.01μm~1μmであるものを含むことを特徴とする請求項7記載の抗菌・抗ウイルスニス組成物。
【請求項9】
粒子径が0.01μm~1μmであるポリエチレンワックスを、組成物中に固形分量として1質量%~3質量%含むことを特徴とする請求項8記載の抗菌・抗ウイルスニス組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗菌・抗ウイルスニス組成物に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、新型インフルエンザ、SARS(重症急性呼吸器症候群)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)等といったウイルスによる感染症の世界的な流行を受けて、手指の消毒やマスクの着用を初めとした感染対策についての関心が高まっている。このような背景から、電車におけるつり革に抗菌・抗ウイルス素材を採用する等、人々が直接触れる物に抗菌・抗ウイルス性を付与して、それを利用する者への安心感を向上させる取り組みも盛んに行われている。
【0003】
このような、人々が直接触れる物の一つとして、紙基材に印刷された印刷物を挙げることもできる。こうした印刷物として、冊子、カタログ、ちらし、カレンダー等の商業印刷物を挙げることができ、それを利用する者が直接手を触れることで、大腸菌等の細菌やウイルスが印刷物の表面に付着することが知られている。例えば、新型コロナウイルスの場合、付着した表面で数日間活性を維持することが知られているので、これら細菌やウイルスの付着した印刷物が新たな感染者を生み出す原因になることも考えられる。
【0004】
そのような背景のもと、抗菌剤や抗ウイルス剤を含むオーバープリントニスやコーティング剤をオフセット印刷物の表面に塗布して、印刷物に抗菌・抗ウイルス性を付与することが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載された発明では、油性のオーバープリントニスにナノ銀分散液を添加して抗菌性を付与するとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2010-194723号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、印刷物へのニスの塗布を行うに際し、上記のようなオーバープリントニスの他に、樹脂のエマルジョンを含んだ水性ニス組成物が用いられることもある。こうしたニス組成物は、高い光沢と丈夫な皮膜(以下、ニス膜とも呼ぶ。)を備えた印刷物を与えるので、美粧性や耐摩耗性等の特性を必要とする印刷物を得るのに有用である。この水性ニス組成物は、上記の通り樹脂のエマルジョンを含み、このエマルジョンがニスの乾燥に伴って造膜することで上記のような皮膜を印刷物の表面に形成させる。
【0007】
ところで、こうした水性ニス組成物では、添加される化合物により、樹脂のエマルジョンが変質して保存安定性が低下する等の問題を生じることがある。したがって、公知の抗菌・抗ウイルス剤を水性ニス組成物に添加して抗菌・抗ウイルス性を付与できたとしても、保存安定性の面で問題を生じることもある。
【0008】
本発明は、以上の状況に鑑みてなされたものであり、抗菌・抗ウイルス性を備えつつ、保存安定性の良好な水性の抗菌・抗ウイルスニス組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、以上の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、酸化銀、リン酸カルシウム、リン酸亜鉛及びリン酸アルミニウムの全て、又は酸化銀及びリン酸亜鉛カルシウムを水性ニス組成物における抗菌・抗ウイルス剤として用いることにより、その組成物の保存安定性が損なわれないことを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は、以下のようなものを提供する。
【0010】
(1)本発明は、抗菌・抗ウイルス剤と、アクリル樹脂と、水系溶剤と、を含有し、
上記抗菌・抗ウイルス剤が、酸化銀、リン酸カルシウム、リン酸亜鉛及びリン酸アルミニウムの全て、又は酸化銀及びリン酸亜鉛カルシウムを含有することを特徴とする抗菌・抗ウイルスニス組成物である。
(【0011】以降は省略されています)
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