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公開番号2025008956
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023111615
出願日2023-07-06
発明の名称ボールペン用水性インク組成物
出願人三菱鉛筆株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C09D 11/18 20060101AFI20250109BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】 インク直流性の抑制と、経時安定性に優れたボールペン用水性インク組成物、ボールペンを提供する。
【解決手段】 本発明のボールペン用水性インク組成物は、少なくとも、着色剤と、発酵セルロースと、水とを含み、前記発酵セルロースはインク組成物中で粒径が5~1000μmとなる軟凝集体となっており、該軟凝集体中に着色剤が分散していることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも、着色剤と、発酵セルロースと、水とを含み、前記発酵セルロースはインク組成物中で粒径が5~1000μmとなる軟凝集体となっており、該軟凝集体中に着色剤が分散していることを特徴とする、ボールペン用水性インク組成物。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記ボールペン用水性インク組成物には、樹脂エマルジョンを更に含み、軟凝集体中に樹脂エマルジョンが分散していることを特徴とする、請求項1記載のボールペン用水性インク組成物。
【請求項3】
前記ボールペン用水性インク組成物には、新モース硬度が7以上の微粒子を更に含み、軟凝集体中に前記微粒子が分散していることを特徴とする、請求項1又は2記載のボールペン用水性インク組成物。
【請求項4】
前記ボールペン用水性インク組成物には、HLB値が15以上のノニオン系界面活性剤を更に含むことを特徴とする、請求項1又は2記載のボールペン用水性インク組成物。
【請求項5】
請求項1又は2に記載のボールペン用水性インク組成物を搭載したことを特徴とするボールペン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ボールペン用水性インク組成物などに関し、さらに詳しくは、インク直流性の抑制と、経時安定性に優れたボールペン用水性インク組成物などに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、水性ボールペンにおいて、ホルダーとボールの隙間から、重力によりインクが垂れたり漏れたりする、いわゆる「直流現象」を防止する技術として、インクの組成面から、結晶セルロースを配合したボールペン用水性インク組成物が知られている(例えば、本願出願人による特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1の技術は、「直流現象」を防止する技術として従来にない優れたものであるが、経時的に結晶セルロースが凝集・偏在して直流防止効果が低下する現象が見られている。この現象を抑制するため、本願出願人は、結晶セルロースと樹脂粒子を含有することで直流防止効果と経時安定性を高度に両立したボールペン用水性インク組成物を提案している(例えば、特許文献2参照)
【0004】
しかしながら、上記特許文献2の技術は、低粘度の場合、結晶セルロースが凝集・偏在して筆記性能の低下が見られるなどの若干の課題がある。
【0005】
一方、ドライアップ性能と顔料分散性に優れた水性ボールペンの技術として、インク組成面から、発酵セルロースを配合した水性ボールペン用インク(例えば、特許文献3参照)、また、発酵セルロースを配合してボールペン用水性インクの品質(かすれや漏れを抑制等)を向上させるボールペン用水性インクの品質向上方法(例えば、特許文献4参照)、更に、インク漏れ出し抑制のため、有機樹脂粒子と表面処理された多糖類繊維を配合した水性ボールペン用インク(例えば、特許文献5参照)などが知られている。
【0006】
しかしながら、上記特許文献3~5の各技術では、インクの漏れ出し抑制が不十分であり、さらに発酵セルロースや多糖類繊維は撹拌やろ過の際に空気を巻き込みやすいため、浮力が生じ、経時的に上部に偏在しやすくなり、保存安定性が劣っているという課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2010-1381号公報(特許請求の範囲等)
特開2013-103986号公報(特許請求の範囲等)
特開2013-91730号公報(特許請求の範囲等)
特開2009-161624号公報(特許請求の範囲等)
特開2017-222113号公報(特許請求の範囲等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記従来技術の課題及び現状などに鑑み、これを解消しようとするものであり、筆記性能を低下させることなく、直流防止効果と経時安定性を高度に両立したボールペン用水性インク組成物などを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記従来の課題等に鑑み、鋭意研究を行った結果、少なくとも、着色剤と、発酵セルロースと、水とを含み、前記発酵セルロースから構成される軟凝集体を所定の粒径範囲などとすることにより、上記目的のボールペン用水性インク組成物などが得られることを見出し、本発明を完成するに至ったのである。
【0010】
すなわち、本発明のボールペン用水性インク組成物は、少なくとも、着色剤と、発酵セルロースと、水とを含み、前記発酵セルロースはインク組成物中で粒径が5~1000μmとなる軟凝集体となっており、該軟凝集体中に着色剤が分散していることを特徴とする。
前記ボールペン用水性インク組成物には、樹脂エマルジョンを更に含み、軟凝集体中に樹脂エマルジョンが分散していることが好ましい。
前記ボールペン用水性インク組成物には、新モース硬度が7以上の微粒子を更に含み、軟凝集体中に前記微粒子が分散していることが好ましい。
前記ボールペン用水性インク組成物には、HLB値が15以上のノニオン系界面活性剤を更に含むことが好ましい。
本発明のボールペンは、上記構成のボールペン用水性インク組成物を搭載したことを特徴とする。
本発明において「軟凝集体」とは、インク組成物中に含まれる発酵セルロースと、着色剤とにより構成される三次元の網目構造を形成した不定形の輪郭形状を有する軟らかい(柔軟な)凝集体であり、該凝集体の粒径(最大粒径)が所定の範囲(5~1000μm)に構成されるものをいう。また、インク組成物中に樹脂エマルジョンや新モース硬度が7以上の微粒子を含有する場合は、上記所定の範囲の粒径の軟凝集体中に、樹脂エマルジョンや微粒子も分散するものとなる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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