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公開番号
2025015183
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023118412
出願日
2023-07-20
発明の名称
水性ボールペン用インク組成物および水性ボールペン
出願人
三菱鉛筆株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C09D
11/18 20060101AFI20250123BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】てかりを抑制するとともに、マット感と発色性に優れ、かつ、優れた耐擦過性を有する描線を書くことができる水性ボールペン用インク組成物を提供する。
【解決手段】色材と、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、ウレア/ウレタン樹脂、メラミン樹脂、アクリル樹脂およびオレフィン樹脂からなる群より選択される少なくとも一種の樹脂粒子とを含有し、インク組成物中の非水溶性成分全体に占める、粒子径2μm以上の粒子の割合(%)が体積基準で8%以上であり、粒子径4μm以上の粒子の割合(%)が体積基準で3%以上であることを特徴とする水性ボールペン用インク組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
色材と、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、ウレア/ウレタン樹脂、メラミン樹脂、アクリル樹脂およびオレフィン樹脂からなる群より選択される少なくとも一種の樹脂粒子とを含有し、
インク組成物中の非水溶性成分全体に占める、粒子径2μm以上の粒子の割合(%)が体積基準で8%以上であり、粒子径4μm以上の粒子の割合(%)が体積基準で3%以上であることを特徴とする水性ボールペン用インク組成物。
続きを表示(約 170 文字)
【請求項2】
前記樹脂粒子のうち少なくとも一種が、コアシェル型のマイクロカプセルであり、前記マイクロカプセルの粒子膜の厚さが50~900nmであり、粒子径が1~30μmである、請求項1に記載の水性ボールペン用インク組成物。
【請求項3】
請求項1または2に記載の水性ボールペン用インク組成物を搭載した水性ボールペン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、マットな質感で描線の耐擦過性にも優れる水性ボールペン用インク組成物に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
描線の滲みを防止するとともに、耐擦過性、隠蔽性および滑らかな書き味を有する筆記具用インク組成物が開発されている。耐擦過性および書き味の滑らかな水性インク組成物として、特許文献1、2では、酸化チタン等の顔料粒子、体質材、凝集分散剤、凝集コントロール剤、自己架橋型樹脂エマルション、ポリオレフィン樹脂粒子および溶媒を含み、20℃における粘性指数nが0.6~1.0である筆記具用水性インキ組成物(特許文献1)や、顔料粒子、体質材、凝集分散剤、凝集コントロール剤、アクリル樹脂および溶媒を含み、20℃における粘性指数nが0.6~1.0である筆記具用水性インキ組成物が開示されている(特許文献2)。また、光輝性顔料粒子、ポリオレフィン樹脂粒子、弾性重合体、水溶性アクリルポリマーおよび溶媒を含み、前記弾性重合体がガラス転移温度(Tg)1~70℃である、スチレン-ブタジエンエラストマーまたはアクリル系エラストマーであり、20℃における粘性指数nが0.7~1.0である筆記具用水性インキ組成物も開示されている(特許文献3)。これらの水性インキ組成物では、平均粒子径が0.1~35μmの比較的大きなポリオレフィン樹脂粒子を添加することで、筆記線に高い滑性および耐擦過性を付与している。
【0003】
隠蔽性が高く、鮮明な筆跡を長期に渡り維持できるインキ組成物として、所定の大きさの複合粒子を配合した報告例もある(特許文献4、5)。特許文献4では、高分子樹脂中に酸化チタンや酸化亜鉛等の隠蔽性粒子を分散させた平均粒子径200μm以下の複合粒子を含有する筆記具用インキ組成物が開示されている。特許文献5では、隠蔽性粒子と、シリカ、アマニ油およびトール油の中から選ばれる少なくとも一種である構造粘性付与剤とが溶媒に分散された分散体が封入された平均粒子径200μm以下のマイクロカプセル粒子を含有する筆記具インキ組成物が開示されている。これらの文献では、複合粒子またはマイクロカプセル粒子を配合することで、隠蔽性や良好な書き味に安定性や流出性をインクに付与している。
【0004】
描線の隠蔽性の他に、描線のてかりを抑えた報告例もある(特許文献6)。中空状や扁平状で平均粒子径1.5μm以下の白色樹脂粒子が2.5~50重量%と、造膜性樹脂エマルションが固形分で2.5~50重量%含まれる水性インキ組成物では、白色樹脂粒子と造膜性樹脂エマルションとの比を固形分で1:0.2~1:3にすることで、盛り上がった立体状でかつ艶が消えた筆跡を形成することができる。
【0005】
しかしながら、これらの文献はいずれも、フェルトペン用などのインク組成物に関するものであり、水性ボールペン用インク組成物については、耐擦過性や滑らかな書き味、鮮明な筆跡を実現するための最適化が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6602199号公報
特許第6509649号公報
特許第6559480号公報
特許第4762509号公報
特許第4756836号公報
特開2006-70236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、マットな質感で発色が良く、かつ、筆記描線の耐擦過性に優れた水性ボールペン用インク組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の水性ボールペン用インク組成物は、色材と、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、ウレア/ウレタン樹脂、メラミン樹脂、アクリル樹脂およびオレフィン樹脂からなる群より選択される少なくとも一種の樹脂粒子とを含有し、インク組成物中の非水溶性成分全体に占める、粒子径2μm以上の粒子の割合(%)が体積基準で8%以上であり、粒子径4μm以上の粒子の割合(%)が体積基準で3%以上である。
前記樹脂粒子のうち少なくとも一種は、コアシェル型のマイクロカプセルであり、前記マイクロカプセルの粒子膜の厚さは50~900nmであり、粒子径が1~30μmであることが好ましい。
本発明の水性ボールペンは、前記水性ボールペン用インク組成物を搭載したものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、てかりを抑制したマットな質感で発色が良く、かつ、筆記描線の耐擦過性に優れた水性ボールペン用インク組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の水性ボールペン用インク組成物について、詳細に説明する。
本発明の水性ボールペン用インク組成物(以下単に「インク組成物」ともいう。)は、色材と、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、ウレア/ウレタン樹脂、メラミン樹脂、アクリル樹脂およびオレフィン樹脂からなる群より選択される少なくとも一種の樹脂粒子とを含有する。
(【0011】以降は省略されています)
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