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公開番号2024168830
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023085811
出願日2023-05-24
発明の名称筆記具
出願人三菱鉛筆株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B43K 24/06 20060101AFI20241128BHJP(筆記用または製図用の器具;机上付属具)
要約【課題】磁石の吸引力を利用してペン先を出し入れする筆記具の実用性を向上させる。
【解決手段】筆記具10は、軸筒12と、軸筒12に対して回動可能とされた操作部14と、軸方向に前進及び後退可能とされた動作部材16と、動作部材16に取り付けられたペン先18と、軸筒12内に設けられ、それぞれ軸筒12の周方向にS極とN極が交互に設けられ、軸方向に移動しない固定磁石42,46、及び動作部材16と共に前進及び後退可能とされた可動磁石44を有し、固定磁石42,46又は可動磁石44が操作部14の回動に伴い回動可能とされ、操作部14の回動方向に応じて固定磁石42,46による可動磁石44の吸引方向が切り換えられる磁石22と、ペン先18が軸筒12の先端から出たときに動作部材16に係合して動作部材16の後退を抑制し、操作部14の操作により動作部材16との係合を解除可能なラッチ機構24と、を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
軸筒と、
前記軸筒に設けられ、前記軸筒に対して回動可能とされた操作部と、
前記軸筒内に設けられ、軸方向に前進及び後退可能とされた動作部材と、
前記動作部材に取り付けられ、前記動作部材の前進及び後退に伴って前記軸筒の先端から出し入れ可能なペン先と、
前記軸筒内に3つ以上設けられ、それぞれ前記軸筒の周方向にS極とN極が交互に設けられ、前記軸筒に設けられ軸方向に移動しない固定磁石、及び前記動作部材に設けられ前記動作部材と共に前進及び後退可能とされた可動磁石を有し、前記固定磁石又は前記可動磁石が前記操作部の回動に伴い回動可能とされ、前記操作部の回動方向に応じて前記固定磁石による前記可動磁石の吸引方向が切り換えられる磁石と、
前記動作部材が前進して前記ペン先が前記軸筒の前記先端から出たときに前記動作部材に係合して前記動作部材の後退を抑制し、前記操作部の操作により前記動作部材が回動したときに前記動作部材との係合が解除されるラッチ機構と、
を有する筆記具。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記動作部材は、前記操作部の操作により軸方向回りに回動可能とされ、
前記固定磁石は、前記軸筒に固定されると共に互いに軸方向に離間して少なくとも2つ配置され、
前記可動磁石は、前記動作部材に固定されて前記固定磁石の間に配置され、前記動作部材と共に軸方向回りに回動可能とされ、
動作モードとして、前記可動磁石が前記軸筒の先端側の前記固定磁石に吸引される繰り出しモードと、前記可動磁石が後端側の前記固定磁石に吸引される収納モードを有し、
前記繰り出しモードと前記収納モードは、前記操作部の回動方向に応じて切り換えられる、請求項1に記載の筆記具。
【請求項3】
前記操作部は、前記軸筒の後端に設けられている、請求項1又は請求項2に記載の筆記具。
【請求項4】
前記操作部は、前記軸筒の先端と後端の間に設けられている、請求項1又は請求項2に記載の筆記具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、筆記具に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
軸体からボールペン等のペン先を出し入れ可能な構造を有する筆記具において、永久磁石を用いて、レバーの操作によりワンタッチで芯を出し入れすることを可能にする技術が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭62-173983号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した従来例では筆圧が考慮されていないと考えられる。永久磁石の吸着力が弱いと筆圧に耐えられず、また永久磁石の吸着力を高めるとペン先を収納する際のレバーの操作力が過大となるため、実用性が低いと考えられる。
【0005】
本発明は、磁石の吸引力を利用してペン先を出し入れする筆記具の実用性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様に係る筆記具は、軸筒と、前記軸筒に設けられ、前記軸筒に対して回動可能とされた操作部と、前記軸筒内に設けられ、軸方向に前進及び後退可能とされた動作部材と、前記動作部材に取り付けられ、前記動作部材の前進及び後退に伴って前記軸筒の先端から出し入れ可能なペン先と、前記軸筒内に3つ以上設けられ、それぞれ前記軸筒の周方向にS極とN極が交互に設けられ、前記軸筒に設けられ軸方向に移動しない固定磁石、及び前記動作部材に設けられ前記動作部材と共に前進及び後退可能とされた可動磁石を有し、前記固定磁石又は前記可動磁石が前記操作部の回動に伴い回動可能とされ、前記操作部の回動方向に応じて前記固定磁石による前記可動磁石の吸引方向が切り換えられる磁石と、前記動作部材が前進して前記ペン先が前記軸筒の前記先端から出たときに前記動作部材に係合して前記動作部材の後退を抑制し、前記操作部の操作により前記動作部材が回動したときに前記動作部材との係合が解除されるラッチ機構と、を有する。
【0007】
この筆記具では、操作部を回動させる方向に応じて固定磁石による可動磁石の吸引方向が切り換えられる。操作部を一の方向に回動させ、可動磁石が軸筒の先端側に吸引されると、動作部材が前進し、ペン先が該先端から突出する。このとき、ラッチ機構が動作部材に係合する。これにより、動作部材の後退が抑制されるので、筆圧に耐えることができる。また、操作部を他の方向に回動させると、動作部材も回動し、ラッチ機構との係合が解除される。可動磁石が軸筒の後端側に吸引され、動作部材が後退し、ペン先が軸筒内に収納される。このように、操作部の回転操作により、軸筒からペン先を出し入れすることが可能であり、また筆記時の筆圧にも耐えることが可能となる。
【0008】
第2の態様は、第1の態様に係る筆記具において、前記動作部材が、前記操作部の操作により軸方向回りに回動可能とされ、前記固定磁石は、前記軸筒に固定されると共に互いに軸方向に離間して少なくとも2つ配置され、前記可動磁石は、前記動作部材に固定されて前記固定磁石の間に配置され、前記動作部材と共に軸方向回りに回動可能とされ、動作モードとして、前記可動磁石が前記軸筒の先端側の前記固定磁石に吸引される繰り出しモードと、前記可動磁石が後端側の前記固定磁石に吸引される収納モードを有し、前記繰り出しモードと前記収納モードは、前記操作部の回動方向に応じて切り換えられる。
【0009】
この筆記具では、可動磁石は少なくとも2つの固定磁石の間に配置されており、動作部材及びペン先は、可動磁石が固定磁石に吸引されることで、その吸引方向に移動する。動作モードとして、可動磁石が軸筒の先端側の固定磁石に吸引される繰り出しモードと、可動磁石が後端側の固定磁石に吸引される収納モードを有しており、操作部の回動方向に応じて切り換えられる。操作部を回動させると動作部材及び可動磁石が回動して、動作モードが切り換えられる。
【0010】
第3の態様は、第1の態様又は第2の態様に係る筆記具において、前記操作部が、前記軸筒の後端に設けられている。
(【0011】以降は省略されています)

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