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公開番号2024022003
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-16
出願番号2022125264
出願日2022-08-05
発明の名称加工装置
出願人DLT株式会社,株式会社ティーエムシステム
代理人個人
主分類B27M 1/02 20060101AFI20240208BHJP(木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステープル打ち機一般)
要約【課題】木材を接合材とする積層材(木製パネル)を連続的に製造できる加工装置を提供する。
【解決手段】加工装置であって、積層された複数の木材により構成される積層材を圧締めした状態で保持する積層材圧締め機構200と、前記積層材に前記複数の木材の積層方向に延びる穿孔を形成するドリルを備えた穿孔機構300と、前記積層材に形成された穿孔に木ダボを圧入する木ダボ圧入機構400と、を備える。前記木ダボ圧入機構は、前記木ダボを保持する木ダボ保持部を備え、さらに、前記木ダボ保持部に木ダボを供給する木ダボ供給機構を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
複数の木材により構成される積層材を圧締めした状態で保持する積層材圧締め機構と、
前記積層材に前記複数の木材の積層方向に延びる穿孔を形成するドリルを備えた穿孔機構と、
前記積層材に形成された穿孔に穿孔後に連続して木ダボを、圧入する木ダボ圧入機構と、を備える加工装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記木ダボ圧入機構は、前記木ダボを保持する木ダボ保持部を備え、
さらに、前記木ダボ保持部に木ダボを供給する木ダボ供給機構を備える請求項1に記載の加工装置。
【請求項3】
前記穿孔機構及び前記木ダボ圧入機構を含む加工ユニットと、
前記加工ユニットを前記積層材に対して移動させる加工ユニット移動機構と、をさらに備え、
前記加工ユニットは、前記積層材に対して移動することにより、穿孔位置又は木ダボ圧入位置に位置し、
前記穿孔位置は、前記穿孔機構の前記ドリルの先端部が前記積層材の穿孔予定箇所に対向する位置であり、
前記木ダボ圧入位置は、前記木ダボ圧入機構の前記木ダボ保持部により保持された木ダボの中心軸と前記積層材に形成された穿孔の中心軸とが一致する位置である請求項1に記載の加工装置。
【請求項4】
前記ドリルは、当該ドリルの基端部と先端部とを連通するエア流路である貫通穴が内部に形成されたドリルであり、
さらに、前記エア流路である前記貫通穴を介して前記先端部に形成されたエア噴射口から噴射されるエアを前記基端部に供給するエア供給源を備え、
前記ドリルは、前記積層材に穿孔を形成する際、当該ドリルにより削り出した木粉を前記エア噴射口から噴射されるエアにより穿孔外部に排出しつつ、前記穿孔を形成する請求項1に記載の加工装置。
【請求項5】
前記積層材圧締め機構は、前記積層材をその積層方向に圧締めする第1積層材圧締め機構と、前記積層材を前記積層方向に交差する方向に圧締めする第2積層材圧締め機構と、を備える請求項1に記載の加工装置。
【請求項6】
前記穿孔機構は、前記ドリルの中心軸と前記積層材の主面とが直交又は略直交、または任意の角度で交差した状態で前記積層材に対して相対的に近づく方向に移動することにより、前記積層材に前記穿孔を形成する請求項1に記載の加工装置。
【請求項7】
前記木ダボ圧入機構は、前記木ダボの中心軸と前記積層材に形成された穿孔の中心軸とが一致した状態で前記木ダボを前記積層材に対して相対的に移動させることにより、前記木ダボを前記穿孔に圧入する請求項1に記載の加工装置。
【請求項8】
前記木ダボ供給機構は、上下方向に貫通した木ダボ収容ケースと、前記木ダボ収容ケース内の木ダボが落下しないように最下部の木ダボを支持する木ダボ支持位置又は前記木ダボ収容ケース内の木ダボのうち最下部の木ダボの落下を許容する木ダボ落下許容位置に移動する第1ストッパと、前記木ダボ収容ケース内の木ダボのうち最下部の木ダボより上の木ダボが落下しないように最下部の木ダボより上の木ダボを押さえる木ダボ押さえ位置又は前記木ダボ収容ケース内の木ダボのうち最下部の木ダボより上の木ダボの落下を許容する木ダボ落下許容位置に移動する第2ストッパと、を備える請求項2に記載の加工装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、加工装置に関し、特に、木材を接合材に用いる積層材(木製パネル)を連続的に製造できる加工装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
木材を束ね大きな断面とする積層材に、接着剤により接着積層する集成材がある。従来の集成材で使用している接着剤の多くは、一般的に樹脂成分が有機溶剤に溶解されていることから、各木材の表面に接着剤を塗布する際、及び接着剤塗布後に各木材を圧縮成形する際に、接着剤中に含有された有機溶剤が揮発して外気中に放散されてしまう。このように外気中に放散された有機溶剤は人体に有害であることが多く、健康衛生上の安全面において問題があるだけでなく、その廃棄時や2次利用時の上でも問題がある。
【0003】
また、既存技術には接着剤や金属性の固定具を一切使用せずに木材に凹型溝形加工を施し、凹型溝加工に補強木材を入れ、圧力容器内で水蒸気加熱による軟化処理、加圧プレスによる加圧圧縮により成形及び固定化し積層・集合する技術(特許文献1参照)がある。この特許文献1によれば、木材だけで接合できるが、加工形状やプロセスが困難で連続的の製造が困難である。また、ダボにある傾斜角度をつけ斜めに、かつ交互となるよう貫入させ、積層・集合する技術(特許文献2参照)がある。この特許文献2によれば、材の長手方向に対し直行しない方向ないため連続的な生産が困難である。
【0004】
さらに、木ダボに代わりビス、釘等の金属製の接合具により木材を接合したパネル(特許文献3参照)もあるが、パネル内部に金属製の接合具が内包されるため、パネル加工後の切断が困難で、超硬刃で切断した場合、鉄と木材とが混合した廃棄物になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第2774085号公報
特許第4162675号公報
特許第6522055号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上のように、上記既存技術においては、接着剤を用いずに、木材を接合材に用いる積層材を連続的に製造できず、生産速度が遅いという問題がある。
【0007】
本開示の目的は、上述した課題を鑑み、木材を接合材に用いる積層材(木製パネル)を連続的に製造できる加工装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の第1の態様にかかる加工装置は、
複数の木材により構成される積層材を圧締めした状態で保持する積層材圧締め機構と、
前記積層材に前記複数の木材の積層方向に延びる穿孔を形成するドリルを備えた穿孔機構と、
前記積層材に形成された穿孔に穿孔後に連続して木ダボを、圧入する木ダボ圧入機構と、を備える。
【0009】
上記加工装置において、
前記木ダボ圧入機構は、前記木ダボを保持する木ダボ保持部を備え、
さらに、前記木ダボ保持部に木ダボを供給する木ダボ供給機構を備えていてもよい。
【0010】
また、上記加工装置において、
前記穿孔機構及び前記木ダボ圧入機構を含む加工ユニットと、
前記加工ユニットを前記積層材に対して移動させる加工ユニット移動機構と、をさらに備え、
前記加工ユニットは、前記積層材に対して移動することにより、穿孔位置又は木ダボ圧入位置に位置し、
前記穿孔位置は、前記穿孔機構の前記ドリルの先端部が前記積層材の穿孔予定箇所に対向する位置であり、
前記木ダボ圧入位置は、前記木ダボ圧入機構の前記木ダボ保持部により保持された木ダボの中心軸と前記積層材に形成された穿孔の中心軸とが一致する位置であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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