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公開番号2023077110
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-05
出願番号2021190265
出願日2021-11-24
発明の名称ケースの固定構造
出願人日産自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類B60R 16/02 20060101AFI20230529BHJP(車両一般)
要約【課題】従来のケースの固定構造は、構造が複雑であるとともに組立作業が煩雑であり、製造コストが嵩むという問題点があった。
【解決手段】構造体Mに対して電子機器INを収容したケースCを固定する構造であって、構造体M及びケースCが、所定間隔をおいて互いに対向する連結部1,2を有し、いずれか一方の連結部2が、その厚さ方向に開放された取付穴3と、取付穴3に貫通状態に装着した筒状の緩衝部材4と、緩衝部材4の内孔4Hに装着した筒状のカラー5とを備え、カラー5の内孔5hに挿通させたボルト6を他方の連結部1に設けたナット部7に螺着すると共に、一方の連結部2とカラー5との間に緩衝部材4が介在している構成とし、構造や組立作業の簡略化や、製造コストの低減を実現する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
構造体に対して、電子機器を収容したケースを固定する構造であって、
前記構造体及び前記ケースが、所定間隔をおいて互いに対向する連結部を有し、
前記構造体及び前記ケースのいずれか一方の連結部が、その厚さ方向に開放された取付穴と、前記取付穴に貫通状態に装着した筒状の緩衝部材と、前記緩衝部材の内孔に装着した筒状のカラーとを備え、
前記カラーの内孔に挿通させたボルトを他方の連結部に設けたナット部に螺着すると共に、前記一方の連結部と前記カラーとの間に前記緩衝部材が介在していることを特徴とするケースの固定構造。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記一方の連結部が、前記他方の連結部に形成した受け穴を貫通するピンを備えていることを特徴とする請求項1に記載のケースの固定構造。
【請求項3】
前記緩衝部材が、軸線方向において、その中間部に、前記一方の連結部の厚さに相当する幅の小径部を有すると共に、前記小径部の両側に大径部を有しており、
前記ボルトの頭部に装着され且つ前記緩衝部材の端面に当接するワッシャ、及び前記カラーの端部に形成され且つ前記緩衝部材の端面に当接するフランジ部の少なくとも一方を備えたことを特徴とする請求項2に記載のケースの固定構造。
【請求項4】
前記ボルトの頭部と前記一方の連結部との間に介在する前記大径部の軸線方向の長さ寸法よりも、前記受け穴から突出した前記ピンの先端部分の突出寸法の方が大きいことを特徴とする請求項3に記載のケースの固定構造。
【請求項5】
前記一方の連結部と前記他方の連結部とが、上下に相対向する配置であり、
下側となる前記連結部が、前記受け穴を有していることを特徴とする請求項2~4のいずれか1項に記載のケースの固定構造。
【請求項6】
前記ピンと前記受け穴との組み合わせをケースの複数箇所に配置したことを特徴とする請求項2~5のいずれか1項に記載のケースの固定構造。
【請求項7】
前記構造体及び前記ケースが、車両に搭載されるものであり、
前記ピンと前記受け穴との組み合わせが、前記車両の車体内壁との対向面以外の部分に配置してあることを特徴とする請求項2~6のいずれか1項に記載のケースの固定構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、構造体に対して電子機器を収容したケースを固定する構造に関し、より具体的には、構造体の振動から電子機器を保護する機能を備えたケースの固定構造に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来のケースの固定構造としては、特許文献1に記載されているものがある。特許文献1に記載の固定構造は、車両のサイドメンバに固定した接続部材と、その上面に相対向するケースの張出部とを備えている。ケースには、インバータが収容してある。また、接続部材の上面には、中心側から内筒部、筒状の緩衝部材、及び外筒部を同軸状に組み合わせて配置する。
【0003】
そして、固定構造は、ケースの張出部に形成した穴を外筒部の外周に嵌合した後、ワッシャを介して内筒部の内側及び接続部材にボルトを貫通させ、接続部材の下面に突出したボルトの先端にナットを螺着することにより、ケースの張出部を接続部材に固定する。この固定構造は、接続部材と張出部との間に介在する緩衝部材により、サイドメンバ側で生じる振動を吸収し、ケースに収容したインバータを振動から保護する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5527406号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記したような従来のケースの固定構造は、硬質の外筒部と内筒部の間に、筒状を成す軟質の緩衝部材を挟み込んだ三重構造であるため、構造が複雑であるとともに組立作業が煩雑であり、製造コストが嵩むという問題点があることから、このような問題点を解決することが課題であった。
【0006】
本発明は、上記従来の課題に着目して成されたものであって、構造や組立作業の簡略化や、製造コストの低減を実現することができるケースの固定構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係わるケースの固定構造は、構造体に対して、電子機器を収容したケースを固定する構造である。このケースの固定構造は、構造体及びケースが、所定間隔をおいて互いに対向する連結部を有している。また、構造体及びケースのいずれか一方の連結部が、その厚さ方向に貫通した取付穴と、取付穴に貫通状態に装着した筒状の緩衝部材と、緩衝部材の内孔に装着した筒状のカラーとを備えている。そして、ケースの固定構造は、カラーの内孔に挿通させたボルトを他方の連結部に設けたナット部に螺着すると共に、一方の連結部とカラーとの間に緩衝部材が介在していることを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係わるケースの固定構造では、筒状の緩衝部材はゴム等の軟質の部材であり、同じく筒状のカラーは金属等の硬質の部材である。したがって、構造体及びケースのいずれか一方の連結部において、その取付穴に緩衝部材を予め装着し、その内孔にカラーを挿入すれば良く、緩衝部材を挿入する外筒部材は不要である。これにより、ケースの固定構造は、構造や組立作業の簡略化や、製造コストの低減を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明に係わるケースの固定構造の第1実施形態を示す断面図である。
車両におけるケースの配置を説明する平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
〈第1実施形態〉
図1は、本発明に係わるケースの固定構造の第1実施形態を示す図である。図示のケースの固定構造は、構造体に対して、電子機器を収容したケースを固定する構造である。この実施形態は、図2に示すように、車両のエンジンルームにおいて、エンジンEに隣接するモータ(構造体)Mの上部に、インバータ(電子機器)INを収容したケースCを固定する場合を例示している。ケースCは、上側の開放部分を閉塞する平板状のカバーKを有し、カバーKとの間にガスケットGが介装してある。
(【0011】以降は省略されています)

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