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公開番号2024013661
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-01
出願番号2022115920
出願日2022-07-20
発明の名称ガス発生器
出願人日本化薬株式会社
代理人個人
主分類B60R 21/274 20110101AFI20240125BHJP(車両一般)
要約【課題】従来よりも、点火器の出力損失を低減することできるとともに小型軽量化が可能なガス発生器を提供する。
【解決手段】ガス発生器100は、ガス収容器10と、管状部材30と、点火器40とを備えている。管状部材30は、略L字状に湾曲する部材であって、略L字状の通路31を内部に有する。管状部材30は、口13に一端部が隣設され、他端部に点火器40が設けられ、当該一端部と当該他端部との間には、通路31内にピストンを構成するピストン本体部32および先鋭部33が配設されている。ピストン本体部32のうち少なくとも点火器40側の端部32aは、初期状態において通路31を閉塞する閉塞部材として機能するものであって、ピストン本体部32と一体化している。端部32aは、作動時には、ピストン本体部32とともに、口13側にスライド移動し、先鋭部33を封止部14に衝突させ、封止部14を破断させ、口13からガスを排出させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
高圧ガスが充填される、口を有するガス収容器と、
前記ガス収容器の口を封止する封止部と、
前記封止部を開放する原動力となる爆風を発生させる点火器と、
前記点火器の爆風によって前記ガス収容器の口に向かって移動し、前記封止部を破断させて開放するピストンと、
略L字状の通路を内部に有し、前記ガス収容器の口に一端部が隣設され、他端部に前記点火器が設けられ、前記一端部と前記他端部との間の前記通路内に前記ピストンが配設されており、前記点火器の爆風を前記ピストンへと導く略L字状の管状部材と、
を備え、
前記ピストンは、
ピストン本体部と、
前記ピストン本体部の前記封止部側の端部に設けられているとともに前記ガス収容器の口に隣設され、前記ガス収容器の口を破断可能な先鋭部と、
前記ピストン本体部の前記点火器側の端部に設けられているとともに前記点火器に隣設され、初期状態において前記通路を閉塞する閉塞部材と、
を有していることを特徴とするガス発生器。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記ピストン本体部および前記閉塞部材は、硬質ウレタンフォームからなり、
前記閉塞部材は、前記ピストン本体部と一体化しているものであることを特徴とする請求項1に記載のガス発生器。
【請求項3】
前記ピストン本体部は、ばねからなり、
前記閉塞部材は、前記ばねの前記点火器側の端部に固設された円盤状部材であることを特徴とする請求項1に記載のガス発生器。
【請求項4】
一端部が前記ガス収容器の口の先に接続され、他端部に前記ガス収容器の口が破断した場合にガスを噴出するガス噴出口を有する略L字状の筒状部材をさらに備え、
前記管状部材のうち少なくとも前記点火器が設けられている部分が、前記筒状部材の一端部側の側周面から突出するように前記筒状部材に設けられ、かつ、前記管状部材のうち前記筒状部材の一端部側の側周面から突出している部分以外の部分が、前記ガス収容器の口から前記ガス噴出口までガスが通過できる空間を有した状態で前記筒状部材の内部に配設されていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のガス発生器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車等に搭載される乗員保護装置としてのガス発生器に関する。特に、ボトル内のガスを噴射するガス発生器に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ガス発生器としては、たとえば、下記特許文献1において、高圧ガスが充填される、口を有するボトルと、該ボトルの口を封止する封止板と、該封止板を破る原動力となる爆風を発生させるイニシエータと、該イニシエータの爆風によって加速され前記封止板を打ち破るピストンと、を具備するインフレータであって、さらに、前記イニシエータの爆風を前記ピストンへと導く湾曲した通路を具備することを特徴とするものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-211346号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献に代表されるガス発生器については、点火器で発生する爆風によってピストンを動作させる場合について、出力損失を低減することが求められている。その理由としては、当該出力損失を低減できるのであれば、たとえば、さらに点火器の出力を小さいものとしても従来と同様の作用効果を奏することができるので、点火器を小型軽量化でき、引いては、ガス発生器自体の小型軽量化が可能となるためである。
【0005】
そこで、本発明は、従来よりも、点火器の出力損失を低減することできるとともに小型軽量化が可能なガス発生器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1) 本発明のガス発生器は、高圧ガスが充填される、口を有するガス収容器と、前記ガス収容器の口を封止する封止部と、前記封止部を開放する原動力となる爆風を発生させる点火器と、前記点火器の爆風によって前記ガス収容器の口に向かって移動し、前記封止部を破断させて開放するピストンと、略L字状の通路を内部に有し、前記ガス収容器の口に一端部が隣設され、他端部に前記点火器が設けられ、前記一端部と前記他端部との間の前記通路内に前記ピストンが配設されており、前記点火器の爆風を前記ピストンへと導く略L字状の管状部材と、を備え、前記ピストンは、ピストン本体部と、前記ピストン本体部の前記封止部側の端部に設けられているとともに前記ガス収容器の口に隣設され、前記ガス収容器の口を破断可能な先鋭部と、前記ピストン本体部の前記点火器側の端部に設けられているとともに前記点火器に隣設され、初期状態において前記通路を閉塞する閉塞部材と、を有していることを特徴とする。
【0007】
(2) 上記(1)のガス発生器において、前記ピストン本体部および前記閉塞部材は、硬質ウレタンフォームからなり、前記閉塞部材は、前記ピストン本体部と一体化しているものであることが好ましい。
【0008】
(3) 上記(1)のガス発生器において、前記ピストン本体部は、ばねからなり、前記閉塞部材は、前記ばねの前記点火器側の端部に固設された円盤状部材であってもよい。
【0009】
(4) 上記(1)~(3)のガス発生器においては、一端部が前記ガス収容器の口の先に接続され、他端部に前記ガス収容器の口が破断した場合にガスを噴出するガス噴出口を有する略L字状の筒状部材をさらに備え、前記管状部材のうち少なくとも前記点火器が設けられている部分が、前記筒状部材の一端部側の側周面から突出するように前記筒状部材に設けられ、かつ、前記管状部材のうち前記筒状部材の一端部側の側周面から突出している部分以外の部分が、前記ガス収容器の口から前記ガス噴出口までガスが通過できる空間を有した状態で、前記筒状部材の内部に配設されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、従来よりも、点火器の出力損失を低減することできるとともに小型軽量化が可能なガス発生器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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