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公開番号2024072966
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-29
出願番号2022183890
出願日2022-11-17
発明の名称乗員保護装置
出願人豊田合成株式会社
代理人個人
主分類B60R 21/2338 20110101AFI20240522BHJP(車両一般)
要約【課題】シートの前方に干渉物がある場合であっても、干渉物によりラップベルト部に設けられたエアバッグが広がりにくくなることを抑制することができる乗員保護装置を提供する。
【解決手段】乗員保護装置10は、乗員Mの腰部MWを拘束するラップベルト部13に設けられたエアバッグ30を備える。膨張用ガスが供給されることにより膨張して乗員Mを受け止めるエアバッグ30のバッグ本体部30aは、乗員Mに当接する後壁部30a1と、後壁部30a1の前方で後壁部30a1と間隔を空けて配置され、後壁部30a1に一端が連結されたテザー30cの他端が連結された前壁部30a2と、テザー30cよりも上方で後壁部30a1と前壁部30a2とを接続する上壁部30a3と、を有し、テザー30cが支持体であるハンドル80に引っ掛かって係止されることにより、テザー30cを介してハンドル80に支持される。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
車両のシートに着座した乗員を保護するための乗員保護装置であって、
タングと、前記タングが結合されるバックルと、前記タングが前記バックルに結合された状態において前記シートに着座した前記乗員の腰部を拘束するラップベルト部と、を少なくとも有するシートベルトと、
膨張用ガスを発生させるインフレーターと、
前記ラップベルト部に設けられたエアバッグであって、前記膨張用ガスが供給されることにより膨張して前記乗員を受け止める本体部と、前記インフレーターに接続され、前記インフレーターから発生した前記膨張用ガスを前記本体部まで案内して前記本体部に前記膨張用ガスを流入させる導管部と、前記本体部の外周面に連結されたテザーと、を有するエアバッグと、
を備え、
膨張完了時の前記本体部は、
前記乗員に当接する後壁部と、
前記後壁部の前方で前記後壁部と間隔を空けて配置され、前記後壁部に一端が連結された前記テザーの他端が連結された前壁部と、
前記テザーよりも上方で前記後壁部と前記前壁部とを接続する上壁部と、
を有し、
前記テザーが支持体に対して引っ掛かって係止されることにより、前記本体部が前記テザーを介して前記支持体に支持されることを特徴とする乗員保護装置。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記本体部は基布によって形成されており、
前記テザーは、前記本体部を形成する前記基布の一部から形成されていることを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。
【請求項3】
前記シートベルトを巻き取り可能な巻き取り機構を備え、
前記インフレーターと前記巻き取り機構は、前記シートに搭載されていることを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。
【請求項4】
前記支持体は、前記車両に搭載されたハンドルであることを特徴とする請求項1乃至3のいずか1項に記載の乗員保護装置。
【請求項5】
前記支持体は、前記乗員の膝部であることを特徴とする請求項1乃至3のいずか1項に記載の乗員保護装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のシートに着座した乗員を保護するための乗員保護装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、運転席に着座した乗員を保護するための構成として、ハンドルにエアバッグを設ける構成が広く知られている。また、特許文献1では、シートベルトにおける乗員の腰部を拘束するラップベルト部にエアバッグを設けて、乗員を保護する構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-66425号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
運転席は、前後方向に移動可能に構成されていることが一般的であるため、運転席の位置に応じて運転席に着座する乗員とハンドルとの間の距離が変化する。ここで運転席に着座する乗員とハンドルとの間の距離が大きい場合、ハンドルに設けられたエアバッグで乗員を保護するよりも、特許文献1に記載の構成のようにラップベルト部に設けられたエアバッグで乗員を保護する方が乗員を的確に保護できる可能性がある。特にこの構成は、車両の自動運転化などに伴い、運転席に着座する乗員の前方に広い空間を確保するため、従来よりも運転席を後方に大きく移動可能とする構成が採用された場合に有効である。
【0005】
一方、特許文献1に記載のエアバッグは、膨張完了時に乗員の前方側で隙間なく広がる形状であることから、運転席とハンドルとの間の距離が近い状態でエアバッグが膨張する場合、エアバッグがハンドルと干渉して広がりにくくなるおそれがある。
【0006】
そこで本発明は、シートの前方に干渉物がある場合であっても、干渉物によってラップベルト部に設けられたエアバッグが広がりにくくなることを抑制することができる乗員保護装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための本発明の代表的な構成は、車両のシートに着座した乗員を保護するための乗員保護装置であって、タングと、前記タングが結合されるバックルと、前記タングが前記バックルに結合された状態において前記シートに着座した前記乗員の腰部を拘束するラップベルト部と、を少なくとも有するシートベルトと、膨張用ガスを発生させるインフレーターと、前記ラップベルト部に設けられたエアバッグであって、前記膨張用ガスが供給されることにより膨張して前記乗員を受け止める本体部と、前記インフレーターに接続され、前記インフレーターから発生した前記膨張用ガスを前記本体部まで案内して前記本体部に前記膨張用ガスを流入させる導管部と、前記本体部の外周面に連結されたテザーと、を有するエアバッグと、を備え、膨張完了時の前記本体部は、前記乗員に当接する後壁部と、前記後壁部の前方で前記後壁部と間隔を空けて配置され、前記後壁部に一端が連結された前記テザーの他端が連結された前壁部と、前記テザーよりも上方で前記後壁部と前記前壁部とを接続する上壁部と、を有し、前記テザーが支持体に対して引っ掛かって係止されることにより、前記本体部が前記テザーを介して前記支持体に支持されることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、乗員保護装置において、シートの前方に干渉物がある場合であっても、干渉物によってラップベルト部に設けられたエアバッグが広がりにくくなることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る乗員保護装置を搭載したシートの斜視図である。
シートの左側面図である。
シートの正面図である。
エアバッグが膨張した際のシートの左側面図である。
図3に示すA-A部を切断したバッグ組付体の断面図である。
エアバッグが膨張した状態のバッグ組付体を下側から見た斜視図である。
エアバッグの展開平面図である。
エアバッグが膨張した際のシートの周囲を左側から見た図である。
エアバッグが膨張した際のシートの周囲を左側から見た図である。
乗員保護装置を助手席に搭載した構成において、エアバッグが膨張した際のシートの周囲を左側から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、まず本発明の一実施形態に係る乗員保護装置10の全体構成について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。また、以下の説明において、左右方向は、乗員保護装置10を搭載したシート1の左方向と右方向、具体的にはシート1に着座する乗員Mから見た左方向と右方向を意味する。前後方向は、シート1の前方向と後方向、具体的にはシート1に着座する乗員Mから見た前方向と後方向を意味する。上下方向は、鉛直方向の上方向と下方向を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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