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公開番号
2024143882
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2023056802
出願日
2023-03-30
発明の名称
ガス発生器
出願人
日本化薬株式会社
代理人
個人
主分類
B60R
21/264 20060101AFI20241003BHJP(車両一般)
要約
【課題】コストが増加することを抑制しつつハウジングの内部に水または湿気が入り込むことを抑制できるガス発生器を提供する。
【解決手段】ディスク型ガス発生器は、ハウジング、点火器40、保持部30、コネクタ部110、およびシール部120を備える。ハウジングは、窪み部14の底部に形成される開口部15を有する。点火器40は、点火部41に接続されかつ開口部15を通ってハウジングの外部まで延びる一対の端子ピン42を有する。保持部30は、窪み部14に埋め込まれかつハウジングの内部に向かって窪みかつハウジングの内部とは反対側に向かって開口する。保持部30は、底部37から一対の端子ピン42が露出した状態で点火器40を保持する。コネクタ部110は、底部37から露出した一対の端子ピン42に接続される。シール部120は、底部37とコネクタ部110との間に配置されかつ底部37とコネクタ部110との間の隙間を塞ぐ。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
燃焼することによってガスを発生するガス発生剤を内部に収容するハウジングであって、前記ハウジングの内部に向かって窪む窪み部、および前記窪み部の底部に形成されかつ前記ハウジングの内部と外部とを連通する開口部を有するハウジング、または、一端部に開口部が設けられている筒状のハウジングと、
前記ハウジングの内部に配置されかつ電流が流れることによって点火する点火部、および前記点火部に接続されかつ前記開口部を通って前記ハウジングの外部まで延びかつ前記点火部に電流を流すための一対の端子ピンを有する点火器と、
前記窪み部に埋め込まれかつ前記ハウジングの内部に向かって窪みかつ前記ハウジングの内部とは反対側に向かって開口する、または、前記筒状のハウジングの前記開口部に固定されかつ前記筒状のハウジングの内部とは反対側に向かって開口する保持部であって、前記保持部の底部から前記一対の端子ピンが露出した状態で前記点火器を保持する保持部と、
前記保持部の前記底部から露出した前記一対の端子ピンに接続され、前記一対の端子ピンと前記点火部に電流を流すためのハーネスとを電気的に接続するためのコネクタ部と、
前記端子ピンの周囲において前記保持部と前記コネクタ部との間の隙間を塞ぐように、前記保持部の前記底部と前記コネクタ部との間に設けられたシール部と、
を備えることを特徴とするガス発生器。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
燃焼することによってガスを発生するガス発生剤を内部に収容するハウジングであって、前記ハウジングの内部に向かって窪む窪み部、および前記窪み部の底部に形成されかつ前記ハウジングの内部と外部とを連通する開口部を有するハウジング、または、一端部に開口部が設けられている筒状のハウジングと、
前記ハウジングの内部に配置されかつ電流が流れることによって点火する点火部、および前記点火部に接続されかつ前記開口部を通って前記ハウジングの外部まで延びかつ前記点火部に電流を流すための一対の端子ピンを有する点火器と、
前記窪み部に埋め込まれかつ前記ハウジングの内部に向かって窪みかつ前記ハウジングの内部とは反対側に向かって開口する、または、前記筒状のハウジングの前記開口部に固定されかつ前記筒状のハウジングの内部とは反対側に向かって開口する保持部であって、前記保持部の開口端面の内周部を切り欠く切り欠き部を有し、前記保持部の底部から前記一対の端子ピンが露出した状態で前記点火器を保持する保持部と、
前記保持部の前記底部から露出した前記一対の端子ピンに接続され、前記一対の端子ピンと前記点火部に電流を流すためのハーネスとを電気的に接続するためのコネクタ部と、
前記保持部と前記コネクタ部との間の隙間を塞ぐように、少なくとも前記開口端面と前記コネクタとに接触した状態で形成されたシール部と、
を備えることを特徴とするガス発生器。
【請求項3】
燃焼することによってガスを発生するガス発生剤を内部に収容するハウジングであって、前記ハウジングの内部に向かって窪む窪み部、および前記窪み部の底部に形成されかつ前記ハウジングの内部と外部とを連通する開口部を有するハウジング、または、一端部に開口部が設けられている筒状のハウジングと、
前記ハウジングの内部に配置されかつ電流が流れることによって点火する点火部、および前記点火部に接続されかつ前記開口部を通って前記ハウジングの外部まで延びかつ前記点火部に電流を流すための一対の端子ピンを有する点火器と、
前記窪み部に埋め込まれかつ前記ハウジングの内部に向かって窪みかつ前記ハウジングの内部とは反対側に向かって開口する、または、前記筒状のハウジングの前記開口部に固定されかつ前記筒状のハウジングの内部とは反対側に向かって開口する保持部であって、前記保持部の底部から前記一対の端子ピンが露出した状態で前記点火器を保持する保持部と、
前記保持部の前記底部から露出した前記一対の端子ピンに接続されかつ前記一対の端子ピンと前記点火部に電流を流すためのハーネスとを電気的に接続するための本体部、および前記本体部に取り付けられかつ前記保持部の開口端面と対向して配置されるゴム部を有するコネクタ部と、
前記保持部と前記ゴム部との間の隙間を塞ぐように、少なくとも前記開口端面と前記ゴム部とに接触した状態で形成されたシール部と、
を備えることを特徴とするガス発生器。
【請求項4】
前記シール部は、接着性および弾性の少なくとも一方を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のガス発生器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両等衝突時に乗員を保護する乗員保護装置に組み込まれるガス発生器に関し、特に、自動車等に装備されるエアバッグ装置に組み込まれるガス発生器に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の乗員の保護の観点から、乗員保護装置であるエアバッグ装置が普及している。エアバッグ装置は、車両等衝突時に生じる衝撃から乗員を保護する目的で装備されるものであり、車両等衝突時に瞬時にエアバッグを膨張および展開させることにより、エアバッグがクッションとなって乗員の体を受け止めるものである。
【0003】
ガス発生器には、種々の構造のものが存在するが、運転席側エアバッグ装置や助手席側エアバッグ装置等に、特に好適に利用できるガス発生器として、外径が比較的大きい短尺略円柱状のディスク型ガス発生器がある。
【0004】
ディスク型ガス発生器は、軸方向の両端が閉塞された短尺略円筒状のハウジングを有し、ハウジングの周壁部に複数のガス噴出口が設けられるとともに、ハウジングに組付けられた点火器に面するようにハウジングの内部に伝火薬が収容され、さらに当該伝火薬を囲うようにハウジングの内部にガス発生剤が充填され、当該ガス発生剤の周囲をさらに囲うようにフィルタがハウジングの内部に収容されてなるものである。
【0005】
たとえば特許文献1には、イニシエータを収容するハウジングと、ハウジングに形成された開口を介してイニシエータに電力を供給する通電用ハーネスと、当該開口の周辺におけるハウジングの表面と対向して配置されるキャップ部材と、ハウジングとキャップ部材との間の空間部に充填されたポッティング剤とを備えるエアバッグ装置が開示されている。ポッティング剤によって、点火器の端子ピンに水または湿気が入り込むことを抑制できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2012-210867号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献1のエアバッグ装置では、ポッティング剤がコネクタの全体を覆うように設けられているので、ポッティング剤が比較的多量に必要である。また、ポッティング剤をコネクタの全体を覆うように流し込んで溜める容器のような機能を有した部品を、コネクタの周囲に設ける必要がある。これらの結果として、上記特許文献1の装置は、コストが増加しやすいものとなっている。
【0008】
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、コストの増加を抑制しつつ点火器の端子ピンに水または湿気が入り込むことを抑制できるガス発生器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1) 本発明のガス発生器は、燃焼することによってガスを発生するガス発生剤を内部に収容するハウジングであって、前記ハウジングの内部に向かって窪む窪み部、および前記窪み部の底部に形成されかつ前記ハウジングの内部と外部とを連通する開口部を有するハウジング、または、一端部に開口部が設けられている筒状のハウジングと、前記ハウジングの内部に配置されかつ電流が流れることによって点火する点火部、および前記点火部に接続されかつ前記開口部を通って前記ハウジングの外部まで延びかつ前記点火部に電流を流すための一対の端子ピンを有する点火器と、前記窪み部に埋め込まれかつ前記ハウジングの内部に向かって窪みかつ前記ハウジングの内部とは反対側に向かって開口する、または、前記筒状のハウジングの前記開口部に固定されかつ前記筒状のハウジングの内部とは反対側に向かって開口する保持部であって、前記保持部の底部から前記一対の端子ピンが露出した状態で前記点火器を保持する保持部と、前記保持部の前記底部から露出した前記一対の端子ピンに接続され、前記一対の端子ピンと前記点火部に電流を流すためのハーネスとを電気的に接続するためのコネクタ部と、前記端子ピンの周囲において前記保持部と前記コネクタ部との間の隙間を塞ぐように、前記保持部の前記底部と前記コネクタ部との間に設けられたシール部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
(2) 本発明のガス発生器は、燃焼することによってガスを発生するガス発生剤を内部に収容するハウジングであって、前記ハウジングの内部に向かって窪む窪み部、および前記窪み部の底部に形成されかつ前記ハウジングの内部と外部とを連通する開口部を有するハウジング、または、一端部に開口部が設けられている筒状のハウジングと、前記ハウジングの内部に配置されかつ電流が流れることによって点火する点火部、および前記点火部に接続されかつ前記開口部を通って前記ハウジングの外部まで延びかつ前記点火部に電流を流すための一対の端子ピンを有する点火器と、前記窪み部に埋め込まれかつ前記ハウジングの内部に向かって窪みかつ前記ハウジングの内部とは反対側に向かって開口する、または、前記筒状のハウジングの前記開口部に固定されかつ前記筒状のハウジングの内部とは反対側に向かって開口する保持部であって、前記保持部の開口端面の内周部を切り欠く切り欠き部を有し、前記保持部の底部から前記一対の端子ピンが露出した状態で前記点火器を保持する保持部と、前記保持部の前記底部から露出した前記一対の端子ピンに接続され、前記一対の端子ピンと前記点火部に電流を流すためのハーネスとを電気的に接続するためのコネクタ部と、前記保持部と前記コネクタ部との間の隙間を塞ぐように、少なくとも前記開口端面と前記コネクタとに接触した状態で形成されたシール部と、を備えることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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