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公開番号
2025008319
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023110375
出願日
2023-07-05
発明の名称
投影装置
出願人
株式会社小糸製作所
代理人
個人
主分類
B60Q
1/34 20060101AFI20250109BHJP(車両一般)
要約
【課題】車両の補助ランプの照射光に対するグレアを防止する一方で、路面に投影する光パターンの明るさの低下を抑制した投影装置を提供する。
【解決手段】車両に搭載され、周囲の路面に光パターンを投影する投影装置1であり、相対的に遠距離の位置に所定の遠距離側光パターンを投影する遠距離側投影ユニット2,3と、相対的に近距離の位置に所定の近距離側光パターンを投影する近距離側投影ユニット4を備える。遠距離側投影ユニット2,3はLED12,13の発光面の面形状を投影レンズ22,23により光パターンFOP,COPとして投影する。近距離側投影ユニット4はLED14から出射された光を遮光するシェード30に開口されたシェード開口34の開口形状を投影レンズ24により光パターンNOPとして投影する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
車両に搭載され、周囲の路面に光パターンを投影する投影装置であって、前記投影装置は、相対的に遠距離の位置に所定の遠距離側光パターンを投影する遠距離側投影ユニットと、相対的に近距離の位置に所定の近距離側光パターンを投影する近距離側投影ユニットを備えており、遠距離側投影ユニットは光源部の発光面の面形状を光パターンとして投影する投影ユニットであり、近距離側投影ユニットは光源部から出射された光を遮光するシェードに開口されたシェード開口の開口形状を光パターンとして投影する投影ユニットであることを特徴とする投影装置。
続きを表示(約 870 文字)
【請求項2】
前記遠距離側投影ユニットは、所要の形状をした発光面を有する光源部と、前記発光面から出射された光を投影する投影レンズを備え、前記発光面は前記投影レンズの焦点面上に配置され、前記投影レンズは前記発光面の面形状を光パターンとして投影する請求項1に記載の投影装置。
【請求項3】
前記遠距離側投影ユニットは、投影する光パターンに寄与しない非パターン光を遮光するシェードを備える請求項2に記載の投影装置。
【請求項4】
前記近距離側投影ユニットは、光を出射する光源部と、前記光源部の光を集光するプライマリレンズと、前記プライマリレンズで集光された光を透過させるシェード開口を有するシェードと、前記シェード開口を透過した光を投影する投影レンズを備え、前記投影レンズは前記シェード開口の開口形状を光パターンとして投影する請求項1に記載の投影装置。
【請求項5】
前記投影装置は、前記車両に搭載されて所定の光を照射するランプの下方位置に配設され、当該ランプの光照射と同期して光パターンを投影する請求項1ないし4のいずれかに記載の投影装置。
【請求項6】
前記ランプは車両のターンシグナルランプを含む補助ランプである請求項5に記載の投影装置。
【請求項7】
前記投影レンズは、円形をしたレンズ面の上辺部が切除されている請求項5に記載の投影装置。
【請求項8】
前記遠距離側投影ユニットは、車両の最も遠方に遠方光パターンを投影する遠方投影ユニットと、この遠方光パターンよりも車両の近傍に中央光パターンを投影する中央投影ユニットで構成され、前記近距離側投影ユニットは前記中央光パターンよりも車両の近傍に近傍光パターンを投影する近傍投影ユニットとして構成される請求項1に記載の投影装置。
【請求項9】
前記遠距離側投影ユニットと近距離側投影ユニットは、各投影レンズ及びシェードが一体に形成されている請求項8に記載の投影装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は車両に搭載されて道路の路面に所要の光パターンを投影描画するのに好適な投影装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、自動車の走行に伴う交通安全を図る目的で、自動車の周囲の路面に光パターンを投影し、他車両や歩行者に対して注意喚起力を高めようとする技術が提案されている。このような光パターンを投影する投影装置として、例えば、特許文献1には、光源としての発光素子の前側に所要の形状をしたシェード開口を配置し、このシェード開口で構成される光パターンを投影レンズにより投影する技術が提案されている。また、この特許文献1には、複数の光源と複数のシェード開口を配置することにより、1つの投影装置により複数の光パターンを投影する技術も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-028932号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の投影装置は、図1の投影装置1で例示するように、自動車CARのフロントランプFLよりも下側の位置に配設されることが多い。この例では、投影装置1は自動車CARのフロントバンパーの近傍位置に配設され、自動車の前方の路面に光パターンOPを投影するように構成される。自動車CARの前方の路面に走行方向を示す光パターンOPを投影することにより、自動車CARの前方ないし前側に存在する他車両や歩行者等に対して自動車の走行方向を報知し、交通安全に寄与することになる。例えば、フロントランプFLの一部を構成しているターンシグナルランプ(補助ランプSL)を点灯(点滅)する際に、これと同期して光パターンOPを投影することで、ターンシグナルランプの光照射と、投影装置1による光パターンOPとで自動車の走行方向を表示することができ交通の安全性を高めることができるようになる。
【0005】
このようにランプと同期して光パターンを投影する場合において、投影装置から出射される光の一部がランプの光照射領域に進入し、この進入した光がグレア光としてランプの正常な光照射に悪影響を与えることがある。詳細については後述するが、図1の例では、投影装置1から投射された光のうち上方に向けられた一部の光が、上側に配置されているターンシグナルランプSLの光照射領域にグレア光LGとして進入される。
【0006】
このグレア光を防止するために、投影装置には、投影レンズから投射される光のうち、光パターンの投影に寄与することがない光(非パターン光)、特にフロントランプFLが配置されている上方への光を遮光するためのフードやシェード等の遮光手段を配設することが考えられる。あるいは、投影レンズの形状を特異な形状にし、あるいは投影レンズのレンズ面の面積を低減する等して、投射光のうち上方に向けられる光を抑制することも考えられる。しかし、いずれの場合においても、投射光の一部を遮光することになるため、投影される光パターンの光量が低減され、光パターンの明るさが低下する要因になる。
【0007】
本発明の目的は、ランプの照射光に対するグレアを防止する一方で、投影する光パターンの明るさの低下を抑制した投影装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の投影装置は、車両に搭載され、周囲の路面に光パターンを投影する投影装置であって、投影装置は、相対的に遠距離の位置に所定の遠距離側光パターンを投影する遠距離側投影ユニットと、相対的に近距離の位置に所定の近距離側光パターンを投影する近距離側投影ユニットを備える。また、遠距離側投影ユニットは光源部の発光面の面形状を光パターンとして投影する投影ユニットであり、近距離側投影ユニットは光源部から出射された光を遮光するシェードに開口されたシェード開口の開口形状を光パターンとして投影する投影ユニットである。
【0009】
本発明において、遠距離側投影ユニットは、例えば、所要の形状をした発光面を有する光源部と、発光面から出射された光を投影する投影レンズを備えており、発光面は投影レンズの焦点面上に配置され、投影レンズは発光面の面形状を光パターンとして投影する構成とされる。また、遠距離側投影ユニットは、投影する光パターンに寄与しない非パターン光を遮光するシェードを備えることが好ましい。
【0010】
本発明において、近距離側投影ユニットは、例えば、光を出射する光源部と、光源部の光を集光するプライマリレンズと、プライマリレンズで集光された光を透過させるシェード開口を有するシェードと、シェード開口を透過した光を投影する投影レンズを備え、投影レンズはシェード開口の開口形状を光パターンとして投影する構成とされる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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