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公開番号
2024178527
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-25
出願番号
2023096712
出願日
2023-06-13
発明の名称
車両用表示装置
出願人
日本精機株式会社
代理人
主分類
B60Q
1/50 20060101AFI20241218BHJP(車両一般)
要約
【課題】落下物での反射による周囲の人間への照射を防止して影響を低減する。
【解決手段】車両200に設けられる車両用表示装置100であって、車両200の外部へ所望の投影表示を行うロードプロジェクタ1と、制御ユニット4のCPU41と、を備え、CPU41は、車両200の外部のロードプロジェクタ1による投影範囲Apにおける落下物Rを検知するステップS25の手順と、落下物Rの検知に応じて、ロードプロジェクタ1による投影表示における、少なくとも当該落下物Rに対応する存在拡張領域Aeを消灯又は減光させるステップS35~ステップS45の手順を実行する。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
車両に設けられる車両用表示装置であって、
前記車両の外部へ所望の投影表示を行う投影部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記車両の外部の前記投影部による投影範囲における落下物を検知する落下物検知処理と、
前記落下物検知処理での前記落下物の検知に応じて、前記投影部による前記投影表示における、少なくとも当該落下物に対応する領域を消灯又は減光させる暗化処理
を実行することを特徴とする車両用表示装置。
続きを表示(約 910 文字)
【請求項2】
前記車両の外部を撮像する撮像部をさらに備え、
前記制御部は、前記落下物検知処理において、
前記撮像部による撮像結果を画像解析することにより前記落下物を識別する
ことを特徴とする請求項1記載の車両用表示装置。
【請求項3】
前記制御部は、さらに、
前記落下物検知処理で前記落下物が検知された場合に、当該落下物が反射物であるか否かを判定する判定処理を実行し、
前記判定処理において前記落下物が前記反射物であると判定された場合に、前記暗化処理において、少なくとも当該反射物に対応する領域を消灯又は減光させる
ことを特徴とする請求項2記載の車両用表示装置。
【請求項4】
前記投影範囲は路面であり、
前記制御部は、前記判定処理において、
前記画像解析に基づき、前記撮像結果中に人物・動物の顔、空、及び建造物のうち少なくとも1つが含まれていた場合に、前記落下物が反射物であると判定する
ことを特徴とする請求項3記載の車両用表示装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記暗化処理において、
前記投影表示において、少なくとも前記落下物の外形を含む領域を消灯させるよう、前記投影部を制御する
ことを特徴とする請求項4記載の車両用表示装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記暗化処理において、
前記投影表示において、少なくとも前記落下物の外形を含む領域の輝度を他の領域の輝度よりも低くするよう、前記投影部を制御する
ことを特徴とする請求項4記載の車両用表示装置。
【請求項7】
前記制御部は、さらに、
前記車両の外部の所定範囲における人体の存在を検知する人体検知処理を実行し、
前記暗化処理において、
前記人体検知処理により前記人体の存在が検知された場合に前記暗化処理を行い、前記人体の存在が検知されない場合には前記暗化処理を実行しない
ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の車両用表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されて所望の表示を行う車両用表示装置に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に記載の表示装置が知られている。この表示装置は、車両に搭載されたプロジェクタから路面などにホログラム再生像などを投影することで、自車両の周辺を走行する車両に所定の情報を報知するよう表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許6344545号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術の表示装置に用いられるプロジェクタは、一般的にその投射光の照度が高いことなどからできるだけ人の顔面等への照射を回避すべきとされている。しかしながら、プロジェクタが投影表示する屋外の路面には予期しない落下物が落ちている場合があり、さらにその落下物が光沢のある表面を有して投影光を反射する反射物である場合もあり得る。その場合には、プロジェクタから路面上に向けて投影された投影光が落下物に反射して周囲にいる人の顔面に照射してしまう可能性があった。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、落下物での反射による周囲の人間への照射を防止して影響を低減できる車両用表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、車両200に設けられる車両用表示装置100であって、前記車両200の外部へ所望の投影表示を行う投影部1と、制御部41と、を備え、前記制御部41は、前記車両200の外部の前記投影部1による投影範囲Apにおける落下物Rを検知する落下物検知処理と、前記落下物検知処理での前記落下物Rの検知に応じて、前記投影部1による前記投影表示における、少なくとも当該落下物Rに対応する領域Arを消灯又は減光させる暗化処理を実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、落下物での反射による周囲の人間への照射を防止して影響を低減できる車両用表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態による車両用表示装置を搭載した車両の全体構成を表す図。
車両用表示装置のシステム構成を表す機能ブロック図。
ロードプロジェクタの投影光が路面上の落下物で反射して周囲の人間に照射される状況を説明する図。
ロードプロジェクタの投影範囲、投影座標と、車外カメラの撮像範囲、撮像座標との関係を表す図。
落下物が反射物であるか否かの判定要因となる検知画像の例を表す図。
落下物の範囲に対応して投影光を消灯、減光させる場合の投影表示内容易を表す図。
制御ユニットのCPUによって実行される制御手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0010】
本実施形態の車両用表示装置を搭載する車両を斜め前方側から見た全体斜視図を図1(a)に示し、また斜め後方側から見た全体斜視図を図1(b)に示す。なお、以下では、表示装置の構成の理解を容易にするために、車両の前方側を「前(Fr.)」、その反対側を「後(Re.)」、当該車両に搭乗した乗員から見た左側を「左(L)」、右側を「右(R)」、上側を「上(Up.)」、下側を「下(Lo.)」として各部を適宜説明する(各図中の矢印表記参照)。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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