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公開番号2024145830
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023058350
出願日2023-03-31
発明の名称フィルター清掃装置
出願人株式会社コーワ
代理人
主分類B60H 3/06 20060101AFI20241004BHJP(車両一般)
要約【課題】 製造コストの低減を図ることができると共に電力消費なく、車両を使用するたびに頻繁にフィルターの清掃を行わせることができるフィルター清掃装置を提供する。
【解決手段】 フィルター清掃装置10は、フィルター1aと、フィルター枠1bとを有するフィルター体1と、フィルター体1を叩打し、又はフィルター体1に振動を与えてフィルター体1に付着した塵埃を剥離させる除塵体2と、除塵体2を支持する共に、除塵体2の可動を制御する可動機構3とを有しており、可動機構3は、除塵体2を保持する長尺な支持台4を備え、支持台4の中間部は、フィルター1aの近傍に回動可能に固定されていると共に、車両の加減速及び操舵により生じる慣性力によって、除塵体2がフィルター1aに対して相対的に可動できるようにしている。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
車両用空調設備に設置されるフィルター清掃装置であって、
前記フィルター清掃装置は、フィルターと、フィルター枠と、を有するフィルター体と、
前記フィルター体を叩打し、又は前記フィルター体に振動を与えて前記フィルター体に付着した塵埃を剥離させる除塵体と、
前記除塵体を支持する共に、該除塵体の可動を制御する可動機構と、を有し、
前記可動機構は、前記除塵体を保持する長尺な支持台を備え、前記支持台の長手方向の中間部は、前記フィルターの近傍に回動可能に固定されていると共に、車両の加減速及び操舵により生じる慣性力によって、前記除塵体が前記フィルターに対して相対的に可動することを特徴とするフィルター清掃装置
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
支持台は、液体を保持すると共に、前記液体は、車両の加減速及び操舵により生じる慣性力によって、前記支持台の長手方向に往復可動することを特徴とする請求項1に記載のフィルター清掃装置
【請求項3】
支持台は、除塵体を往復可動可能に保持する第1案内レール部と、液体を移動可能に保持する第1液体保持部とを有することを特徴とする請求項2に記載のフィルター清掃装置
【請求項4】
除塵体は、内部に液体を移動可能に保持する第2液体保持部を有すると共に、車両の加減速及び操舵により生じる慣性力によって、支持台の長手方向に往復可動することを特徴とする請求項1に記載のフィルター清掃装置
【請求項5】
支持台は、フィルターと当接しない可動体を保持すると共に、前記可動体は、車両の加減速及び操舵により生じる慣性力によって、前記支持台の長手方向に往復可動することを特徴とする請求項1に記載のフィルター清掃装置
【請求項6】
支持台は、除塵体を往復可動可能に保持する第1案内レール部と、可動体を移動可能に保持する第2案内レール部とを有することを特徴とする請求項5に記載のフィルター清掃装置
【請求項7】
フィルター体は、該フィルター体の2箇所に、支持台の両端部が各々当接して前記支持台の回動を規制するストッパー部を有することを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のフィルター清掃装置
【請求項8】
ストッパー部は、支持台と当接する箇所に緩衝装置が設置されていると共に、前記緩衝装置は支持台が近づいた場合又は当接した場合に、前記支持台に対して反発力を生じさせ、前記支持台との衝突を緩和できることを特徴とする請求項7に記載のフィルター清掃装置
【請求項9】
フィルターは複数のプリーツを有すると共に、除塵体は前記プリーツを叩打し、又は前記プリーツに振動を与えることで、前記フィルターに付着した塵埃を剥離させることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のフィルター清掃装置
【請求項10】
除塵体は略球体であって、車両の加減速及び操舵により生じる慣性力によってフィルター表面を摺動しつつ、プリーツを叩打することを特徴とする請求項9に記載のフィルター清掃装置
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車等の車両用空調設備に設置されるフィルター清掃装置に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
車両用空調設備では外気を取り入れて空気を調和し室内に送り込む場合に、フィルターを通して外気を浄化した後に室内へと供給するようになっており、フィルターには外気中に含まれる塵埃が堆積して目詰まりが生じるため、フィルターの清掃が必要とされている。また、室内で内気を循環させる場合も同様に、室内で発生した塵埃を浄化するためにフィルターが設けられており、フィルターに堆積した塵埃の清掃が必要とされている。そして、このフィルターの清掃を自動化した発明が従来から知られている。(特許文献1)。
【0003】
特許文献1に記載の車両用空調装置は、小物を収脱するためにグラブボックスを開放すると、ワイヤがブラシボックスを引張り、掻落し部材がエアフィルター上の異物を除去して排気ダクトから排出する構成としており、グラブボックスを閉止すると引張りコイルばねによってブラシボックス及び掻落し部材は原位置へ戻る構成としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-216712号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載の車両用空調装置は、掻落し部材を駆動させるモーターを必要とせず、該モーターに電気を供給する配線も必要としないことから、製造コストの低減を図ることができる装置であった。しかしながら、グラブボックスの開け閉めを行わない場合にはフィルターに塵埃が堆積したままの状態となり、目詰まりが生じる課題を有するものであった。
【0006】
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、モーターや電気配線を必要としないので製造コストの低減を図ることができると共に、車両を使用するたびに頻繁にフィルターの清掃を行わせることができるフィルター清掃装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記従来の課題を解決するために、請求項1の発明は、車両用空調設備に設置されるフィルター清掃装置であって、前記フィルター清掃装置は、フィルターと、フィルター枠と、を有するフィルター体と、前記フィルター体を叩打し、又は前記フィルター体に振動を与えて前記フィルター体に付着した塵埃を剥離させる除塵体と、前記除塵体を支持する共に、該除塵体の可動を制御する可動機構と、を有し、前記可動機構は、前記除塵体を保持する長尺な支持台を備え、前記支持台の長手方向の中間部は、前記フィルターの近傍に回動可能に固定されていると共に、車両の加減速及び操舵により生じる慣性力によって、前記除塵体が前記フィルターに対して相対的に可動することを特徴としている。
【0008】
請求項1の発明では、可動機構が車両の加減速及び操舵により生じる慣性力を利用して、除塵体がフィルターに対して相対的に可動できるように制御する構成としたので、モーターや電気配線を必要としないことから、製造コストの低減を図ることができると共に、余分な電力消費を抑えることができる。また、車両の加減速及び操舵により生じる慣性力は、車両を使用するたびに発生するので、頻繁にフィルターの清掃を行わせることができる。また、除塵体がフィルター体を叩打し、又はフィルター体に振動を与えて塵埃を剥離させるため、フィルターの内部に入り込んだ、排気ガス等に含まれる細塵を効果的に除去することができる。また、除塵体を保持する支持台が長手方向の中間部で回動可能に固定されているため、除塵体がフィルター表面の広範囲を叩打又は振動を与えることができ、清掃効率を向上させることができる。また、フィルター体の面を車両の進行方向と略平行且つ略鉛直に配置した場合は、車両の加減速により生じる慣性力を、支持台の回動に効率良く変換することができると共に、重力によって除塵体の動きに緩急をつけることができる。また、フィルター体の面を車両の進行方向と略平行且つ略水平に配置した場合は、車両の加減速及び操舵により生じる慣性力の両方を、支持台の回動に変換することができる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、支持台は、液体を保持すると共に、前記液体は、車両の加減速及び操舵により生じる慣性力によって、前記支持台の長手方向に往復可動することを特徴としている。これにより、除塵体と比べて可動抵抗が小さく動きやすい液体が、慣性力により除塵体に先立ち可動することで、支持台が除塵体の可動より先に回動し、除塵体の可動を促進させることができる。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、支持台は、除塵体を往復可動可能に保持する第1案内レール部と、液体を移動可能に保持する第1液体保持部とを有することを特徴としている。これにより、液体が第1液体保持部内を移動することによって、支持台が回動するため、フィルターに対して支持台の回動だけで除塵体を相対的に可動させることができる。また、支持台の回動に伴い第1案内レール部内を除塵体が移動することとなるので、除塵体を可動させ易くすることができると共に、フィルターの清掃を確実に行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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