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公開番号
2024073724
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-05-30
出願番号
2022184584
出願日
2022-11-18
発明の名称
車両構造
出願人
ダイハツ工業株式会社
代理人
個人
主分類
B60R
22/20 20060101AFI20240523BHJP(車両一般)
要約
【課題】車両の衝突時に下方へ変位したシートベルトがシートベルトの下方の部材に接触することを防止できる車両構造を提供する。
【解決手段】車両の側方に設けられている内装部材と、前記車両の側方に設けられてシートベルトの端部が固定されたベルトアンカと、前記車両の側方かつ前記ベルトアンカの前方に配置された部分を有する特定部材と、を備え、前記内装部材は、前記車両の衝突時に下方へ変位した前記シートベルトを前記特定部材の車内側へ案内させるように車内側に張り出す張出部を有する、車両構造。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
車両の側方に設けられている内装部材と、
前記車両の側方に設けられてシートベルトの端部が固定されたベルトアンカと、
前記車両の側方かつ前記ベルトアンカの前方に配置された部分を有する特定部材と、を備え、
前記内装部材は、前記車両の衝突時に下方へ変位した前記シートベルトを前記特定部材の車内側へ案内させるように車内側に張り出す張出部を有する、
車両構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の衝突時に下方へ変位したシートベルトがシートベルトの下方の部材に接触することを防止できる車両構造に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1のシートベルト装置のシートベルトは、座席の着座者の車外側に位置する肩から車内側の腰に向かって斜めに架け渡されるショルダベルトと、上記着座者の腹部周辺を車外側から車内側に向かって横切るラップベルトとを有する。ショルダベルトの端部はリトラクタに固定され、ラップベルトの端部はラップアウタアンカーに固定されている。リトラクタとラップアウタアンカーとはピラー部の下部に取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-95302号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ラップベルトは、車両の前面衝突時、乗員の前方への変位に伴って下方へ変位する。シートベルトの下方に部材が配置されていると、下方へ変位したシートベルトがシートベルトの下方に位置する部材と接触するおそれがある。
【0005】
本発明の目的の一つは、車両の衝突時に下方へ変位したシートベルトがシートベルトの下方の部材に接触することを防止できる車両構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る車両構造は、
車両の側方に設けられている内装部材と、
前記車両の側方に設けられてシートベルトの端部が固定されたベルトアンカと、
前記車両の側方かつ前記ベルトアンカの前方に配置された部分を有する特定部材と、を備え、
前記内装部材は、前記車両の衝突時に下方へ変位した前記シートベルトを前記特定部材の車内側へ案内させるように車内側に張り出す張出部を有する。
【発明の効果】
【0007】
上記車両構造は、内装部材が張出部を有することで、車両の衝突時に下方へ変位したシートベルトがシートベルトの下方に位置する特定部材に接触することを防止できる。したがって、上記車両構造は、上記接触に伴う特定部材の損傷を抑制できる。上記車両構造は、車両の衝突時に変位したシートベルトが張出部によって特定部材の車内側へ案内されることで、シートベルトが乗員に近づく。そのため、上記車両構造は、シートベルトによる乗員の拘束力が高くなる。したがって、上記車両構造は、乗員を保護する効果が高い。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態の車両構造を示す概略斜視図である。
図2は、図1のII-II断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の車両構造の実施形態を図1、図2を参照しつつ以下に説明する。図1は、図示が省略された右方のフロントシートを車両の左後方から見た斜視図である。図1、図2に二点鎖線で示されたシートベルト50は、車両の衝突前の通常時のシートベルト50aである。通常時とは、シートベルト50aが通常に使用された状態、即ち、シートベルト50aによって図示が省略されたフロントシートに着座する乗員が拘束されている状態をいう。乗員の図示は省略されている。図1、図2に実線で示されたシートベルト50は、車両の前面衝突時のシートベルト50bである。車両の前面衝突時のシートベルト50bは、車両の前面衝突によって通常時のシートベルト50aが下方へ変位した後の状態である。図中の同一符号は同一名称物を示す。図中の「UP」は本実施形態の車両構造1が設けられる車両の上方、「LWR」は下方、「FR」は前方、「RR」は後方、「RH」は右方、「LH」は左方を示す。以下の説明の「上」、「下」、「前」、「後」、「右」、および「左」のそれぞれは、上記車両の「上方」、「下方」、「前方」、「後方」、「右方」、および「左方」のそれぞれに対応している。
【0010】
《実施形態》
〔車両構造〕
実施形態の車両構造1は、車両の側方に設けられた内装部材と、シートベルト50の端部が固定されたベルトアンカ30と、車両の側方かつベルトアンカ30の前方に配置された部分を有する特定部材とを備える。実施形態の車両構造1の特徴の一つは、内装部材が特定の張出部21を有する点にある。本実施形態の車両構造1は、詳しくは後述するように、内装部材がBピラートリム20であり、特定部材が排熱ダクト42である場合を例に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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