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公開番号2025012060
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114598
出願日2023-07-12
発明の名称作業車
出願人株式会社クボタ
代理人弁理士法人R&C
主分類B60K 17/12 20060101AFI20250117BHJP(車両一般)
要約【課題】第1モータの動力を作業動力出力部に伝達する伝達機構と、第1モータの動力と第2モータの動力とが入力され、入力された両動力を合成して合成動力を走行動力出力部に出力する遊星歯車機構と、が備えられた作業車において、第2モータの出力可能な動力を後進用の動力に効率よく利用して後進走行することを可能にする。
【解決手段】第1モータ21の回転制御および第2モータ22の回転制御を行う制御装置50が備えられている。制御装置50は、操作装置51から前進指令が付与されると、遊星歯車機構41が出力する合成動力が前進動力になるように第2モータ22の回転制御を行い、操作装置51から後進指令が付与されると、第1モータ21が減速または停止するように第1モータ21の回転制御を行うと共に遊星歯車機構41が出力する動力が後進動力になるように第2モータ22の回転制御を行う。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1モータと、
第2モータと、
前記第1モータの動力を作業動力出力部に伝達する伝達機構と、
前記第1モータの動力と前記第2モータの動力とが入力され、入力された両動力を合成して合成動力を走行動力出力部に出力する遊星歯車機構と、
前記第1モータの回転制御および前記第2モータの回転制御を行う制御装置と、
前記制御装置に前進指令および後進指令を付与する操作装置と、が備えられ、
前記制御装置は、前記前進指令が付与されると、前記遊星歯車機構が出力する合成動力が前進動力になるように前記第2モータの回転制御を行い、前記後進指令が付与されると、前記第1モータが減速または停止するように前記第1モータの回転制御を行うと共に前記遊星歯車機構が出力する動力が後進動力になるように前記第2モータの回転制御を行う作業車。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記伝達機構は、前記作業動力出力部に動力伝達する入り状態と、前記作業動力出力部に対する動力伝達を絶つ切り状態と、に切換え可能に構成されている請求項1に記載の作業車。
【請求項3】
前記遊星歯車機構は、前記第1モータの動力がキャリヤに入力され、前記第2モータの動力が太陽歯車に入力され、リング歯車から合成動力を出力するように構成されている請求項1または2に記載の作業車。
【請求項4】
前記第1モータに接続された第1インバータと、
前記第2モータに接続された第2インバータと、
前記第1モータ、前記第2モータ、前記第1インバータおよび前記第2インバータに冷媒を循環供給する冷却装置と、が備えられている請求項1に記載の作業車。
【請求項5】
前記冷却装置は、冷媒が前記第1インバータおよび前記第2インバータを経由して前記第1モータおよび前記第2モータに至る順序で冷媒を循環供給する請求項4に記載の作業車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、作業車に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に示されるように、第1モータと、第1モータの動力を作業動力出力部(第1出力軸)に伝達する伝達機構(第1入力歯車、第2歯車)と、第2モータと、第1モータの動力と第2モータの動力とが入力され、入力された両動力を合成して合成動力を走行動力出力部(第2出力軸)に出力する遊星歯車機構とが備えられた作業車(トラクタ)がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-77306号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した作業車では、第1モータが作業に必要な動力を出力することによって作業用の動力が得られ、遊星歯車機構が第1モータからの動力と第2モータからの動力とを合成して走行用の合成動力を出力することによって走行用の動力が得られるものである。
【0005】
本発明は、第2モータの出力可能な動力を後進用の動力に効率よく利用して後進走行することができる作業車を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による作業車は、
第1モータと、第2モータと、前記第1モータの動力を作業動力出力部に伝達する伝達機構と、前記第1モータの動力と前記第2モータの動力とが入力され、入力された両動力を合成して合成動力を走行動力出力部に出力する遊星歯車機構と、前記第1モータの回転制御および前記第2モータの回転制御を行う制御装置と、前記制御装置に前進指令および後進指令を付与する操作装置と、が備えられ、前記制御装置は、前記前進指令が付与されると、前記遊星歯車機構が出力する合成動力が前進動力になるように前記第2モータの回転制御を行い、前記後進指令が付与されると、前記第1モータが減速または停止するように前記第1モータの回転制御を行うと共に前記遊星歯車機構が出力する動力が後進動力になるように前記第2モータの回転制御を行う。
【0007】
本構成によると、前進時には、操作装置による前進指令に基づいて制御装置が第1モータの回転制御および第2モータの回転制御を行い、第1モータが作業に必要な動力を出力して作業用の動力が作業動力出力部に伝達され、遊星歯車機構が第1モータからの動力と第2モータからの動力とを合成して前進用の合成動力を発生して前進用の合成動力が走行動力出力部に伝達される。
【0008】
後進時には、操作装置による後進指令に基づく制御装置による第1モータの制御により、第1モータが駆動されている場合、遊星歯車機構が第1モータからの動力を第2モータからの動力によって打ち消して後進用の動力を出力する。第1モータが減速されると、第1モータが減速されない場合に比べ、第1モータからの動力を打ち消すのに掛かる負荷が軽く済むので、第2モータの出力可能な動力を後進用の動力の発生に効率よく利用することができる。後進時には、操作装置による後進指令に基づく制御装置による第1モータの制御により、第1モータが停止されている場合、遊星歯車機構が第1モータからの動力を第2モータからの動力によって打ち消す必要がなく、第2モータからの動力だけで後進用の動力を出力する。第1モータが停止されない場合に比べ、後進用の動力を出力するのに掛かる負荷が軽く済むので、第2モータの出力可能な動力を後進用の動力の発生に効率よく利用することができる。すなわち、後進時に第1モータが減速または停止されることにより、第2モータの出力可能な動力を後進用に効率よく利用して後進走行することができる。
【0009】
本発明においては、
前記伝達機構は、前記作業動力出力部に動力伝達する入り状態と、前記作業動力出力部に対する動力伝達を絶つ切り状態と、に切換え可能に構成されていると好適である。
【0010】
本構成によると、後進時に、伝達機構が切り状態に切り換えられるようにできる。すると、後進時に、第1モータが減速制御され、遊星歯車機構が第1モータからの動力を第2モータからの動力によって打ち消して後進用の動力を出力するのに掛かる負荷が、伝達機構が入り状態であって第1モータの動力が作業動力出力部に伝達される場合に比して軽く済み、第2モータの出力可能な動力を後進用の動力の発生に効率よく利用することができる。第2モータの出力可能な動力を後進用に効率よく利用して後進走行することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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