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公開番号2025015296
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023118621
出願日2023-07-20
発明の名称乗員保護装置
出願人豊田合成株式会社
代理人個人
主分類B60R 21/18 20060101AFI20250123BHJP(車両一般)
要約【課題】ラップベルト部にエアバッグが設けられた構成において、ラップベルト部の意匠性が低下することを抑制することができる乗員保護装置を提供する。
【解決手段】乗員保護装置10は、シートベルト11のラップベルト部13に設けられたエアバッグ30と、ラップベルト部13に取り付けられ、エアバッグ30の折り畳まれた状態のバッグ本体部30aを収容するエアバッグカバー59を備える。エアバッグカバー59の表面59aには、ラップベルト部13の幅方向におけるエアバッグカバー59の表面59aの中央部を含み、ラップベルト部13の長手方向に沿って延びる高明度領域59a1と、ラップベルト部13の幅方向における高明度領域59a1に対する一端側と他端側の領域であり、高明度領域59a1より色彩の明度が低い低明度領域59a2が設けられている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
シートに着座する乗員を保護するための乗員保護装置であって、
前記シートに着座する乗員の腰部を拘束するラップベルト部を有するシートベルトと、
膨張用ガスを放出するインフレーターと、
前記ラップベルト部に設けられたエアバッグであって、前記膨張用ガスが供給されることにより膨張して乗員を受け止めるバッグ本体部と、前記インフレーターに接続され、前記インフレーターから放出される前記膨張用ガスを前記バッグ本体部に案内して前記バッグ本体部に前記膨張用ガスを流入させる導管部と、を有するエアバッグと、
前記ラップベルト部に取り付けられ、折り畳まれた状態の前記バッグ本体部を収容するエアバッグカバーと、
を備え、
前記シートベルトが乗員に装着された状態における前記エアバッグカバーの乗員側の面とは反対側の面である表面には、
前記ラップベルト部の幅方向における前記表面の中央部を含み、前記ラップベルト部の長手方向に沿って延びる第1の領域と、
前記幅方向における前記第1の領域に対する一端側と他端側の領域であり、前記表面の前記幅方向の両端部を含む領域である第2の領域であって、前記第1の領域より色彩の明度が低い第2の領域と、
が設けられていることを特徴とする乗員保護装置。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記第1の領域は、前記長手方向に沿って直線状に延びていることを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。
【請求項3】
前記第1の領域の幅は、前記長手方向における前記エアバッグカバーの中央部から一端部及び他端部に向かうにつれて狭くなることを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。
【請求項4】
前記第1の領域の幅は、前記ラップベルト部の幅以下であることを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。
【請求項5】
前記エアバッグカバーにおける前記乗員側の面である裏面の全域の色彩の明度は、前記第1の領域の色彩の明度より低いことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の乗員保護装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のシートに着座する乗員を保護するための乗員保護装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、乗員を保護する乗員保護装置として、乗員をシートに拘束するシートベルトを設ける構成が広く知られている。また特許文献1では、シートベルトにおける乗員の腰部を拘束するラップベルト部にエアバッグを設ける構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2002-506401号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の構成では、エアバッグは折り畳まれた状態でエアバッグカバーに収容されているものの、ラップベルト部にエアバッグが設けられていない構成と比較すると、エアバッグの体積等によってラップベルト部が実質的に大型化する。これによりラップベルト部の意匠性が低下するおそれがある。
【0005】
そこで本発明は、ラップベルト部にエアバッグが設けられた構成において、ラップベルト部の意匠性が低下することを抑制することができる乗員保護装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明に係る乗員保護装置の代表的な構成は、シートに着座する乗員を保護するための乗員保護装置であって、前記シートに着座する乗員の腰部を拘束するラップベルト部を有するシートベルトと、膨張用ガスを放出するインフレーターと、前記ラップベルト部に設けられたエアバッグであって、前記膨張用ガスが供給されることにより膨張して乗員を受け止めるバッグ本体部と、前記インフレーターに接続され、前記インフレーターから放出される前記膨張用ガスを前記バッグ本体部に案内して前記バッグ本体部に前記膨張用ガスを流入させる導管部と、を有するエアバッグと、前記ラップベルト部に取り付けられ、折り畳まれた状態の前記バッグ本体部を収容するエアバッグカバーと、を備え、前記シートベルトが乗員に装着された状態における前記エアバッグカバーの乗員側の面とは反対側の面である表面には、前記ラップベルト部の幅方向における前記表面の中央部を含み、前記ラップベルト部の長手方向に沿って延びる第1の領域と、前記幅方向における前記第1の領域に対する一端側と他端側の領域であり、前記表面の前記幅方向の両端部を含む領域である第2の領域であって、前記第1の領域より色彩の明度が低い第2の領域と、が設けられていることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、ラップベルト部にエアバッグが設けられた乗員保護装置において、ラップベルト部の意匠性が低下することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係る乗員保護装置を搭載したシートの斜視図である。
乗員保護装置を搭載したシートの左側面図である。
乗員保護装置を搭載したシートの正面図である。
エアバッグが膨張した状態のシートの左側面図である。
図3に示すA-A断面で切断したバッグ組付体の断面図である。
エアバッグが膨張した状態のバッグ組付体を下側から見た斜視図である。
エアバッグカバーの表面と裏面の平面図である。
他の構成のエアバッグカバーの表面と裏面の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、まず本発明の一実施形態に係る乗員保護装置10の全体構成について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。また、以下の説明において、左右方向は、乗員保護装置10を搭載したシート1の左方向と右方向、具体的にはシート1に着座する乗員Mから見た左方向と右方向を意味する。前後方向は、シート1の前方向と後方向、具体的にはシート1に着座する乗員Mから見た前方向と後方向を意味する。上下方向は、鉛直方向の上方向と下方向を意味する。
【0010】
図1は、乗員保護装置10を搭載したシート1の斜視図である。図2は、シート1の左側面図である。図3は、シート1の正面図であり、シート1に着座してシートベルト11を装着した状態の乗員Mと乗員保護装置10の膨張した状態のエアバッグ30を二点鎖線で示している。図4は、エアバッグ30が膨張した状態のシート1の左側面図であり、シート1に着座してシートベルト11を装着した状態の乗員Mを二点鎖線で示している。なお、説明の便宜上、図1~図4において乗員保護装置10のエアバッグカバー59を白抜きで示している。エアバッグカバー59の詳しい形態については、他の図面を用いて後述する。
(【0011】以降は省略されています)

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