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公開番号2025008729
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023111152
出願日2023-07-06
発明の名称昇降用ステップ装置
出願人株式会社諸岡
代理人個人
主分類B60R 3/00 20060101AFI20250109BHJP(車両一般)
要約【課題】運転者が容易かつ安全に昇降でき、路面との接触による干渉による外力を受けても変形や破損を抑制でき、簡単の構造で、既存の重機にも簡単に装着可能な昇降用ステップ装置を実現する。
【解決手段】昇降用ステップ装置10は、ステップ部11と、装着板12と、装着板12の前端側及び後端側にそれぞれ固定されて設けられた吊持ロック部13とを備え、重機に装着されて運転室への昇降に供する装置であり、常時は、支持軸33及び吊持用ブラケット32は、ロック孔44の上部の円形孔部を中心に回転可能であり、昇降時に、ステップ部11に下方への外力が加わると、吊持用ブラケット32が下方に移動し、圧縮コイルバネ35に抗して、支持軸33がロック孔44の下の長孔部に入り、支持軸33及び吊持用ブラケット32は、その回転がロックされる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ステップ部と、装着板と、装着板の前端側及び後端側にそれぞれ設けられた前後の吊持ロック部と、を備え、重機に装着されて運転室への昇降に供する昇降用ステップ装置であって、
ステップ部は、前後に間隔をあけて吊持された前後のチェーンと、前後のチェーンの間に着脱可能に装架された足掛けと、を備えており、
前後の吊持ロック部は、それぞれロック用ブラケットと、吊持用ブラケットと、支持軸と、圧縮コイルバネと、を備えており、
ロック用ブラケットは、上部の円形孔部と円形孔部に連通し下方に延びる下部の長孔部から成るロック孔を備えており、
吊持用ブラケットは、ステップ部のチェーンの上端を取り付けて吊持し、ロック用ブラケットを外側から囲うように配置されており、
支持軸は、上下の円弧部と上下の円弧部を結ぶ2つの直線から成る小判形の断面形状を有し、その両端において吊持用ブラケットに固定され水平に配置されているとともに、ロック孔の上部の円形孔部内に回転可能に挿通されており、吊持用ブラケットとともに、ロック用ブラケットに取り付けられた圧縮コイルバネによって上方へ付勢され、かつロック孔の上部の円形孔部を中心に回転可能であり、ステップ部に下方への外力が加わり、吊持用ブラケットが下方に移動し、支持軸が、圧縮コイルバネに抗して下降してロック孔の長孔部内に入ると、支持軸及び吊持用ブラケットは、回転不可能となるようにロックされる構成であることを特徴とする昇降用ステップ装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
ステップ部と、装着板と、装着板の前端側及び後端側にそれぞれ設けられた前後の吊持ロック部と、を備え、重機に装着されて運転室への昇降に供する昇降用ステップ装置であって、
ステップ部は、前後に間隔をあけて吊持された前後のチェーンと、前後のチェーンの間に着脱可能に装架された足掛けと、を備えており、
装着板は、昇降用ステップ装置を重機に固定する部材であり、
前後の吊持ロック部は、それぞれロック用ブラケットと、吊持用ブラケットと、支持軸と、支持円筒と、圧縮コイルバネと、を備えており、
ロック用ブラケットは、前後の側板と底板を備え、その前後の側板には、上部の円形孔部と円形孔部に連通し下方に延びる下部の長孔部から成るロック孔を備えており、
吊持用ブラケットは、前後の側板と、ステップ部を吊持する底板と、を備え、ロック用ブラケットを外側から囲うように配置されており、吊持用ブラケットの前後の側板の一方の側板には、上下の円弧部と上下の円弧を結ぶ2つの直線から成る小判形の取付孔が形成され、他方の側板にはネジ軸挿通孔が形成されており、
支持円筒は、ロック用ブラケットの内側に配置され、ロック用ブラケットの底板上に設けられた圧縮コイルバネによって上方へ付勢されており、
支持軸は、吊持用ブラケットの一方の側板の取付孔と相似形の小判形の断面形状を有し、支持円筒及びロック孔の上部の円形孔部内に回転可能に挿通され水平に配置されており、支持軸の一端は、吊持用ブラケットの一方の側板の取付孔に嵌合されて取り付けられ、支持軸の他端は、該他端に形成されたネジ軸を吊持用ブラケットの他方の側板のネジ挿通孔を通してナットで固定されており、
支持軸は、支持円筒を介して、圧縮コイルバネによって吊持用ブラケットとともに上方に付勢されており、
支持軸及び吊持用ブラケットは、ロック孔の上部の円形孔部を中心に回転可能であり、ステップ部に下方への外力が加わり、吊持用ブラケットが下方に移動し、支持軸が、圧縮コイルバネに抗して下降してロック孔の下部の長孔部内に入ると、支持軸及び吊持用ブラケットは、回転不可能となるようにロックされる構成であることを特徴とする昇降用ステップ装置。
【請求項3】
足掛けの前端部及び後端部には、それぞれ前後のチェーンに係脱可能な係合突起が形成されており、係合突起がチェーンに係合された状態で、平面視で凹字形の取付金具を前後のチェーンのそれぞれ前方及び後方から前後のチェーン及び足掛けを挟むように被せて、ねじ止めすることで、足掛けの前端部及び後端部をそれぞれ前後のチェーンに着脱可能に固定する構成であることを特徴とする請求項1又は2に記載の昇降用ステップ装置。
【請求項4】
足掛けは、前後の吊持用ブラケットの間にも、装架して取り付ける構成であることを特徴とする請求項3に記載の昇降用ステップ装置。
【請求項5】
圧縮コイルバネは、ガイド杆が挿通されて支持されており、ガイド杆は、支持円筒から下方に向けて設けられ、ロック用ブラケットの底板に形成された孔に、摺動可能に挿通されている構成であることを特徴とする請求項1又は2に記載の昇降用ステップ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、キャリアダンプ等の重機の運転室へ昇降するための昇降用ステップ装置に関するものである。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、キャリアダンプ等の重機の運転室の昇降のために、図7に示すようなステップ装置71を装着する構成が知られていた。このステップ装置71は、キャリアダンプのフレームに取り付ける部材72とステップ(梯子)73から成り、ステップ73は、硬質ゴム等の剛性部材で形成された両側の杆材74に、足掛け75を1段又は複数段、装架して成る構成である。
【0003】
また、キャリアダンプ等の運転室近くに、軸回転可能な乗降用階段を設け、運転開始前の状態では、クローラ周りに機械前方方向に傾斜させた状態で配置させ、運転時には乗降用階段が走行または作業の障害とならない退避位置へ移動可能とする構成が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-165861号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図7に示すような従来のステップ装置は、両側の杆材74が剛性部材で構成されているので、キャリアダンプが登り坂や横方向に傾斜した路面を走行する場合に、ステップの下端が路面に接触したり、或いは路面上の岩石、倒木等(障害物)に接触した際等に、路面や岩石等からの外力によってステップの本体が変形したり破損したりして、ステップ装置が機能しなくなったり、破損が生じたりする問題があった。
【0006】
このような問題を解決するために、ステップ装置として、両側の長手部材を、ロープ、鎖、チェーン等の可撓性の部材とし、その間に足掛けを装架する縄梯子のような構成も考えられるが、このようなステップ装置であると、運転者が運転室との間で昇降する際に、ステップ装置が動いたり逃げたりすることで、足を掛けにくかったり、また足を掛けて昇降できたとしても、転落したりする危険もあるので、必ずしも好ましくはない。
【0007】
特許文献1の乗降用階段は、走行時に乗降位置から退避することが可能であるので、路面に接触することは回避し、路面との接触による変形や破損は生じないものと考えられる。しかしながら、モータ、コントローラ等の機器が必要でその構造は、必ずしも簡単とは言えない。
【0008】
本発明は、このような従来のキャリアダンプ等の重機の運転室の昇降用ステップに係る問題を解決することを目的とし、運転者が容易かつ安全に昇降でき、路面との接触による干渉による外力を受けても、変形や破損を抑制でき、比較的簡単の構造で、既存の重機にも簡単に装着可能な構成の昇降用ステップ装置を実現することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
ステップ部と、装着板と、装着板の前端側及び後端側にそれぞれ設けられた前後の吊持ロック部と、を備え、重機に装着されて運転室への昇降に供する昇降用ステップ装置であって、ステップ部は、前後に間隔をあけて吊持された前後のチェーンと、前後のチェーンの間に着脱可能に装架された足掛けと、を備えており、前後の吊持ロック部は、それぞれロック用ブラケットと、吊持用ブラケットと、支持軸と、圧縮コイルバネと、を備えており、ロック用ブラケットは、上部の円形孔部と円形孔部に連通し下方に延びる下部の長孔部から成るロック孔を備えており、吊持用ブラケットは、ステップ部のチェーンの上端を取り付けて吊持し、ロック用ブラケットを外側から囲うように配置されており、支持軸は、上下の円弧部と上下の円弧部を結ぶ2つの直線から成る小判形の断面形状を有し、その両端において吊持用ブラケットに固定され水平に配置されているとともに、ロック孔の上部の円形孔部内に回転可能に挿通されており、吊持用ブラケットとともに、ロック用ブラケットに取り付けられた圧縮コイルバネによって上方へ付勢され、かつロック孔の上部の円形孔部を中心に回転可能であり、ステップ部に下方への外力が加わり、吊持用ブラケットが下方に移動し、支持軸が、圧縮コイルバネに抗して下降してロック孔の長孔部内に入ると、支持軸及び吊持用ブラケットは、回転不可能となるようにロックされる構成であることを特徴とする昇降用ステップ装置を提供する。
【0010】
ステップ部と、装着板と、装着板の前端側及び後端側にそれぞれ設けられた前後の吊持ロック部と、を備え、重機に装着されて運転室への昇降に供する昇降用ステップ装置であって、ステップ部は、前後に間隔をあけて吊持された前後のチェーンと、前後のチェーンの間に着脱可能に装架された足掛けと、を備えており、装着板は、昇降用ステップ装置を重機に固定する部材であり、前後の吊持ロック部は、それぞれロック用ブラケットと、吊持用ブラケットと、支持軸と、支持円筒と、圧縮コイルバネと、を備えており、ロック用ブラケットは、前後の側板と底板を備え、その前後の側板には、上部の円形孔部と円形孔部に連通し下方に延びる下部の長孔部から成るロック孔を備えており、吊持用ブラケットは、前後の側板と、ステップ部を吊持する底板と、を備え、ロック用ブラケットを外側から囲うように配置されており、吊持用ブラケットの前後の側板の一方の側板には、上下の円弧部と上下の円弧を結ぶ2つの直線から成る小判形の取付孔が形成され、他方の側板にはネジ軸挿通孔が形成されており、支持円筒は、ロック用ブラケットの内側に配置され、ロック用ブラケットの底板上に設けられた圧縮コイルバネによって上方へ付勢されており、 支持軸は、吊持用ブラケットの一方の側板の取付孔と相似形の小判形の断面形状を有し、支持円筒及びロック孔の上部の円形孔部内に回転可能に挿通され水平に配置されており、支持軸の一端は、吊持用ブラケットの一方の側板の取付孔に嵌合されて取り付けられ、支持軸の他端は、該他端に形成されたネジ軸を吊持用ブラケットの他方の側板のネジ挿通孔を通してナットで固定されており、支持軸は、支持円筒を介して、圧縮コイルバネによって吊持用ブラケットとともに上方に付勢されており、支持軸及び吊持用ブラケットは、ロック孔の上部の円形孔部を中心に回転可能であり、ステップ部に下方への外力が加わり、吊持用ブラケットが下方に移動し、支持軸が、圧縮コイルバネに抗して下降してロック孔の下部の長孔部内に入ると、支持軸及び吊持用ブラケットは、回転不可能となるようにロックされる構成であることを特徴とする昇降用ステップ装置を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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