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公開番号
2024180036
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-26
出願番号
2023099454
出願日
2023-06-16
発明の名称
タイヤ洗浄装置の軸受構造
出願人
個人
代理人
個人
主分類
B60S
3/04 20060101AFI20241219BHJP(車両一般)
要約
【課題】 摺動部分が摩耗しても部品の交換が容易でコストにも優れた、タイヤ洗浄装置の軸受構造を提案する。
【解決手段】 洗浄機能プレート7が、軸受構造14に支えられた支軸ピン15を中心として、シーソー状に揺動するタイヤ洗浄装置の軸受構造14において、前記軸受構造14は、前記支軸ピン15が嵌入される内側ブシュ20と、前記内側ブシュ20と組み合わされる外側ブシュ30と、車両支持リブ12の両端部若しくはその延長方向上に設けられ、前記外側ブシュ30を上部から脱着可能なU字形部材34と、を備え、前記洗浄機能プレート7がシーソー状に揺動する際には、前記内側ブシュ20の外周面と前記外側ブシュ30の内周面とが相互に摺動する。
【選択図】 図10
特許請求の範囲
【請求項1】
水槽内に車両支持リブと軸受構造を設け、中央部に支軸ピンを有するアームの一端がタイヤ踏掛部に構成され、且つ前記支軸ピンの反対側が柄杓機能部に構成された洗浄機能プレートが、前記軸受構造に支えられた前記支軸ピンを中心として、シーソー状に揺動するタイヤ洗浄装置の軸受構造において、
前記軸受構造は、
前記支軸ピンが嵌入される内側ブシュと、
前記内側ブシュと組み合わされる外側ブシュと、
前記車両支持リブの両端部若しくはその延長方向上に設けられ、前記外側ブシュを上下方向に着脱可能なU字形部材と、を備え、
前記洗浄機能プレートがシーソー状に揺動する際には、前記内側ブシュの外周面と前記外側ブシュの内周面とが相互に摺動することを特徴とするタイヤ洗浄装置の軸受構造。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
前記支軸ピンは、外周面に平行溝が切削加工され、
前記内側ブシュは、前記支軸ピンに嵌入されたのち、外周面にポンチ打刻されることで、内周面の一部が前記平行溝に突出する突出部が形成され、
前記平行溝と前記突出部が噛み合うことで、前記支軸ピンに対し前記内側ブシュが回り止めされることを特徴とする、請求項1に記載されたタイヤ洗浄装置の軸受構造。
【請求項3】
前記U字形部材は、少なくとも一方に上方に伸びる伸長部を備え、当該伸長部に前記U字形部材のU字溝と直交する穴が明けられ、当該穴に挿通されるボルトにより、前記外側ブシュが上方向への外れ止めされることを特徴とする、請求項1に記載されたタイヤ洗浄装置の軸受構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤ洗浄装置の洗浄機能プレートの支軸ピンに用いられる軸受構造の技術に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
土木建設現場等に出入りするダンプトラック等のタイヤには現場内の泥土が付着することが多く、そのまま現場から一般道路に出ると泥土が落下散乱して路上を汚し、頻繁な路上清掃が必要となる。特に降雨後には湿潤した泥土が帯状に延々と路上に残り、景観を損なう。さらに、乾燥後は粉塵となって舞い上がり、周辺住民の住環境を損ね環境問題にも発展しかねない。
【0003】
上記問題を解決するものとして、本件出願人は、水槽内に車両支持リブと軸受を設け、中央部に支軸ピンを有するアームの一端がタイヤ踏掛部で且つ支点反対側が柄杓機能部に構成された洗浄機能プレートが、前記軸受に支えられた前記支軸ピンを中心として、シーソー状に揺動する「タイヤ洗浄装置」についての特許を受けている(特許第5152596号)。
【0004】
上記特許発明に係るタイヤ洗浄装置(以下、「本洗浄装置」という。)は、車両が水槽内を通過する際に車両のタイヤがタイヤ踏掛部を下方に押し下げることで、その支点反対側に設けられた柄杓機能部に蓄えられた水がタイヤに打ち掛けられるという効果が連続的に得られ、水中での段差走行によるタイヤの上下運動と併せて効果的にタイヤ洗浄できるものである。
【0005】
本洗浄装置は、車両自身の移動エネルギーを利用する為、水掛け作業のための動力を必要とせず、タイヤ洗浄のための作業員も不要である。また、機械作動のスイッチ操作が必要ない為、停車及び車両運転者の降車も無く円滑にタイヤ洗浄を行える。さらに、単純構造なので故障が極めて少なく修理も簡単である。このように、本洗浄装置は、非常に優れた特徴を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第5152596号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、本洗浄装置は軸受が水槽内の泥水に浸かった状態で洗浄機能プレートが支軸ピンを中心にシーソー状に揺動するものであるため、支軸ピンと支軸ピンを支える軸受との間に泥水が入り込むと、泥水に含まれる砂の粒子に削られ支軸ピンと軸受の摺動面が摩耗する可能性がある。
【0008】
支軸ピンは、洗浄機能プレートを構成するアームに溶接されて一体に構成されたものであるので、摩耗した支軸ピンのみを交換するのは困難である。また、軸受も車両支持リブに溶接されて一体に構成されたものであるので、軸受のみの交換も困難である。支軸ピンのみ、及び軸受のみを簡単に着脱・交換可能な構造とできれば良いが、強度面及び信頼性の面から現実的な対応ではない。
【0009】
一方、軸受にオイルシール(又はダストシール)を装着することで、軸受の摺動面に泥水が入らないようにすることで摩耗を抑える方策も考えられる。しかし、軸受が受ける荷重が大きくかつ衝撃も伴うものであり動作環境が過酷なため、オイルシールの信頼性・耐久性の面で問題がある。また、本洗浄装置は多数の洗浄機能プレートを有しており軸受の個数が多い。そのため多数のオイルシールを必要とし、装置全体として非常にコストアップにもなってしまう。これらの理由から、オイルシールを用いることも現実的な解決手段ではない。
【0010】
そこで、本件出願人は、本洗浄装置の改良発明として、摺動部分が摩耗しても部品の交換が容易でコストにも優れた、本洗浄装置に使用される新たな軸受構造を提案する。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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