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公開番号2024164670
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-27
出願番号2023080328
出願日2023-05-15
発明の名称自動車
出願人YKS特許評価株式会社
代理人個人
主分類B60R 1/26 20220101AFI20241120BHJP(車両一般)
要約【課題】自動車の後部座席の搭乗者が降車する際に安全を容易に確認することができるようにする。
【解決手段】後部座席にドアを開けても0103そのドアに衝突しそうな移動体がないか確認できるようにドア側面の後方映像0104を後部座席に着座している人が容易に確認できるように、ドアを開けたとしたらそのドアによってドア方向移動が妨げられる移動体の存在可能領域の映像を取得するドア進路映像カメラ0101、0102と、その映像を後部座先の搭乗者がように確認できる後部ディスプレイ0105を自動車に備える。
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項１】
前後２列以上の座席を有する自動車の２列目以降の後部ドアを開いた場合に、開いたドアによって自車に近づく移動体（自動車、バイク、自転車、手押し車、人など）の進路が妨害される領域の映像を含むドア進路映像を取得する自動車ボディの左右それぞれに設けられたドア進路映像カメラと、
前記後部ドアに対応する後部座席と、この後部座席の前の座席の背面との間の空間（前記背面並びに前記後部ドアも含まれる）に配置され、それぞれの座席に対応したドア進路映像を前記後部座席に着座した人が視認可能に映し出す後部ディスプレイと、
後部ディスプレイを制御するとともに、後部ドア、後部座席、温調装置、後部座席用照明、ＡＶ装置、のいずれか一以上を制御する後部座席空間制御部と、
を有する自動車。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記ドア進路映像カメラは、左右フロントドア又は左右フロントフェンダーに備えられている請求項１に記載の自動車。
【請求項３】
前記後部ディスプレイは、前記後部座席に着座する人が乗降するために利用する後部ドア又は座席に対応するセンターピラーに設置されている請求項１に記載の自動車。
【請求項４】
搭乗している人（着座している座席は問わない。）が降車可能になったか判断する降車可能判断部をさらに有し、
前記後部座席空間制御部は、降車可能判断部が降車可能と判断した場合に、
ドア進路映像を後部ディスプレイに表示させる請求項１に記載の自動車。
【請求項５】
座席に着座していた人が降車し、その座席に新たな乗車があるかを、判断する新規乗車判断部を有し、
前記後部座席空間制御部は、
新規乗車判断部が、着座していた人が降車し、その座席に新たな乗車があると判断した場合には、前記後部座席空間制御部に対する制御命令を受付けるアイコン、ボタン、スイッチのいずれか一以上を前記判断がされた座席に対応する後部ディスプレイに表示させる乗車時映像制御手段を有する請求項１から請求項４のいずれか一に記載の自動車。
【請求項６】
前記ドア進路映像カメラは、ドア進路映像として、後部座席に対応する後部ドアの外側面と、後部ドア後方の映像である後方映像とを含む映像であるドア後方映像を取得するドア後方映像取得手段を有する請求項１から請求項４のいずれか一に記載の自動車。
【請求項７】
前記後部座席空間制御部は、
ドアの開動作をロックするドアロック手段と、
ドアのロックを解除するドアロック解除手段と、
ドアのロックの解除をロックする解除ロック手段と、
ドア進路映像に基づいてドアロック解除が妥当か妥当でないか判断する解除妥当性判断手段と、
解除妥当性判断手段が妥当と判断した場合に、ドアロック解除ができるように制御し、解除が妥当でないと判断した場合にドアロックの解除ができないように制御するドアロック制御手段と、
をさらに有する請求項１から請求項４のいずれか一に記載の自動車。
【請求項８】
前記後部座席空間制御部は、ドア進路映像に基づいてドアの可能開角度を制御する開角度制御手段を有する請求項５に記載の自動車。
【請求項９】
前記ドアの開閉を行うドア開閉モーターを有し、
ドア開閉モーターは、前記開角度制御手段に従ってドアを開くように構成された請求項７に記載の自動車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本件発明は後部座席のドアを開ける際の安全確認を容易にすることができる後部座席用のカメラとディスプレイを搭載した自動車、及び、この安全確認を自動で行うことでドアの開動作を制御することができる情報システムを搭載した自動車の技術に関する発明である。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
自動車の運転席や助手席の着座者は、後方を映し出すディスプレイが自動車の第一列座席用に配置されている場合で、かつ停車時でも後方の映像を映し出す機能を有する場合にはディスプレイの映像を後方映像に切り替えることで自車の後方映像を視聴することができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【０００３】
カーネクスト記事：バックカメラの装着が義務化！いつから義務化？後付けは必要？（cmgroup.jp/column/11387/）
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかし、仮に可能であったとしても停車時に運転席に備えられているディスプレイを後方映像に切り替えるのは煩雑である。
【０００５】
非特許文献１では、後方カメラが義務化される旨の記載があるが、この後方カメラ設置の目的は自動車をバックさせる際に運転者に後方の危険を認識させるためのものである。つまりあくまでもバック運転のために利用される映像であり、主に自動車のリアガラス越しに後方の路面付近を見るために利用される。この映像では、自車のドアを開いた場合に映像内のどの位置にまで開いたドアがくるのかを把握することは困難であった。したがって、基本的には自動車のバック運転の際に後方カメラの映像が映し出され、自動車が停車状態の場合には利用できなかったり、仮に停車状態で自動車の後方の見通しを映し出すものであっても、後部座席から運転席のディスプレイを見ることは、座席や、座席に配置されたディスプレイなどに邪魔されて視認しにくかったり、という問題があった。
そこで本発明では、自動車の左右にカメラを配置するとともに、後部座席空間内に停車時に座席ドア後方の見通しの映像を視認できるようにディスプレイを設置し、後部ドアを開く際の安全確認を搭乗者が振り返るなどの無理な姿勢にしなくとも可能となった。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
第一の発明として、前後２列以上の座席を有する自動車の２列目以降の後部ドアを開いた場合に、開いたドアによって進路が妨害される領域の映像を含むドア進路映像を取得する自動車ボディの左右それぞれに設けられたドア進路映像カメラと、
前記後部ドアに対応する後部座席と、この後部座席の前の座席の背面との間の空間（前記背面並びに前記後部ドアも含まれる）に配置され、それぞれの座席に対応したドア進路映像を前記後部座席に着座した人が視認可能に映し出す後部ディスプレイと、
後部ディスプレイを制御するとともに、後部ドア、後部座席、温調装置、後部座席用照明、ＡＶ装置、のいずれか一以上を制御する後部座席空間制御部と、
を有する自動車を提供する。
【０００７】
第二の発明として、第一の発明を基礎として、前記ドア進路映像カメラは、左右フロントドア又は左右フロントフェンダーに備えられている自動車を提供する。
【０００８】
第三の発明として、第一の発明と第二の発明のいずれかを基礎として、前記後部ディスプレイは、前記後部座席に着座する人が乗降するために利用する後部ドア又は座席に対応するセンターピラーに設置されている自動車を提供する。
【０００９】
第四の発明として、第一から第三の発明のいずれか一を基礎として、搭乗している人（着座している座席は問わない。）が降車可能になったか判断する降車可能判断部をさらに有し、前記後部座席空間制御部は、降車可能判断部が降車可能と判断した場合に、ドア進路映像を後部ディスプレイに表示させる自動車を提供する。
【００１０】
第五の発明として、第一から第四の発明のいずれか一を基礎として、座席に着座していた人が降車し、その座席に新たな乗車があるかを、判断する新規乗車判断部を有し、
（【００１１】以降は省略されています）

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