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公開番号
2025009598
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023119514
出願日
2023-07-21
発明の名称
旋回キャスタ構造
出願人
株式会社ナンシン
代理人
個人
主分類
B60B
33/00 20060101AFI20250109BHJP(車両一般)
要約
【課題】スラストベアリングおよびラジアルベアリングを有する旋回キャスタの静音化を実現する旋回キャスタ構造に関する。
【解決手段】スラストベアリングSの上輪S1をキャスタ取付プレート1で支持し、下輪S2を支持ヨーク3の扁平面で挟持してなり、ラジアルベアリングRの内輪R1の上面をスペーサ部で固定し、内輪の下面を旋回軸の下端のスペーサ部5で固定されており、前記ラジアルベアリングの外輪の上面を支持ヨークの角部で掛け止めて固定してなることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
上端にフランジを有する取付軸と、該取付軸が隙間無く貫挿されフランジが掛止められる取付穴を有する取付プレートと、該取付プレートの裏面に形成された下向き水平面と、前記取付プレートの下方で前記取付軸を貫挿する支持ヨーク側の孔を有すると共に前記下向き水平面と平行に対峙する上向き水平面が形成された支持ヨークとからなっており、前記下向き水平面にスラストベアリングの上輪が支持され、上向き水平面にスラストベアリングの下輪が支持されており、
前記支持ヨークの上向き水平面の基端側で立ち上がり、前記旋回軸方向に延びてヨーク側の孔まで延びる断面L字状となる上向き段部と、
該上向き段部の角部がラジアルベアリングの外輪の上部を上から掛け止めてなり外輪の下方は開放されてなり、
前記取付穴から上向き段部の間で旋回軸に沿って垂下し、下端がラジアルベアリングの内輪の上端と衝合するスペーサー部とからなって、
ラジアルベアリングの内輪の下端が、前記取付軸の下端側に固定されてなることを特徴とする旋回キャスタ構造。
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
スペーサー部が、取付プレートとは別体で、取付軸に嵌合されたワッシャ形状からなっていることを特徴とする請求項1に記載の旋回キャスタ構造。
【請求項3】
スペーサー部が、取付プレートの取付穴の口縁部に沿って垂下し取付軸に外嵌する垂下壁からなっていることを特徴とする請求項1に記載の旋回キャスタ構造。
【請求項4】
ラジアルベアリングの内輪の下端が、取付軸の下端のかしめ部の段部に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の旋回キャスタ構造。
【請求項5】
ラジアルベアリングの内輪の下端が、取付軸の下端に嵌合されてかしめ部によって固定された下段スペーサー部からなっていることを特徴とする請求項1に記載の旋回キャスタ構造。
【請求項6】
スラストベアリングの下輪の上面とラジアルベアリングの内輪、外輪の上端面とがほぼ同一面となるように高さ方向に密着して配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の旋回キャスタ構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、搬送用機器類や各種運搬車、台車類などの車輪として使用される静音効果に優れた旋回キャスタ構造に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に示す特開2007-22254号のキャスタおよび台車では、同特許文献1の公報の図6から図8に示す第2の実施形態において、旋回軸に、キャスタ取付プレート、スラストベアリング、第1座金、ラジアルベアリング(外輪にヨーク部が固定されている)、第2座金、を順番に挿通して旋回軸と同軸上に配置し、旋回軸の端部をかしめ加工している。
これにより、旋回軸のフランジ部と端部との間に挟み込んだ各部材を固定(挟持)している。
【0003】
しかし、上記構成では、スラストベアリングとラジアルベアリングの間に別体の大径な第1座金でラジアルベアリングの内輪上面を衝合し、ラジアルベアリングのヨークの凹部でラジアルベアリングの外輪下面を支持しているので、前記ベアリングへの荷重が別々に生じて振動時の騒音を防止することができない欠点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-22254
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、簡単な構成で、スラストベアリングおよびラジアルベアリングを有する旋回キャスタの静音化を実現する旋回キャスタ構造に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、この発明では、上端にフランジを有する取付軸と、該取付軸が隙間無く貫挿されフランジが掛止められる取付穴を有する取付プレートと、該取付プレートの裏面に形成された下向き水平面と、前記取付プレートの下方で前記取付軸を貫挿する支持ヨーク側の孔を有すると共に前記下向き水平面と平行に対峙する上向き水平面が形成された支持ヨークとからなっており、前記下向き水平面にスラストベアリングの上輪が支持され、上向き水平面にスラストベアリングの下輪が支持されており、
前記支持ヨークの上向き水平面の基端側で立ち上がり、前記旋回軸方向に延びてヨーク側の孔まで延びる断面L字状となる上向き段部と、
該上向き段部の角部がラジアルベアリングの外輪の上部を上から掛け止めてなり外輪の下方は開放されてなり、
前記取付穴から上向き段部の間で旋回軸に沿って垂下し、下端がラジアルベアリングの内輪の上端と衝合するスペーサー部とからなって、
ラジアルベアリングの内輪の下端が、前記取付軸の下端側に固定されてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
これにより、旋回軸のフランジ部と下端部との間に挟み込んだ各部材を隙間無く一体的に固定することができるので、各部材が個別に揺動することがなく、効率的に荷重を受けることができると共に、振動や騒音の発生を抑えて、走行時の静音を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
旋回キャスタの要部断面図である。
ベアリングを覆うダストカバーを付加した要部断面図である。
同要部拡大図である。
異なる実施例を示す要部断面図である。
キャスタの縦断面図である。
同平面図である。
同正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、この発明の好適実施例について図面を参照しながら説明する。
【実施例】
【0010】
実施例1の旋回キャスタ20は、図5に縦断面から見た一例を示し、図6が平面図、図7が正面図を示している。
図1に示す要部拡大図は、旋回軸10の周辺の構造で旋回軸10の軸線に沿った断面図を示している。
前記旋回軸10は、略円柱状の形状を有しており、軸線方向の一方の側にフランジ部11が形成されている。
(【0011】以降は省略されています)
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