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公開番号
2024178479
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-25
出願番号
2021183481
出願日
2021-11-10
発明の名称
電動車両
出願人
三菱自動車工業株式会社
代理人
個人
主分類
B60L
58/13 20190101AFI20241218BHJP(車両一般)
要約
【課題】消費電力の検出誤差に起因するSOCの過剰な低下、それによる車両停止を回避できる電動車両を提供する。
【解決手段】充放電可能なバッテリ102と、発電電力を制御可能なジェネレータ103と、車両を駆動する駆動モータ101と、電力を消費する電気機器類105と、を備える電動車両10であって、バッテリの充電状態値(SOC)が所定値より低下すると、その低下量に応じて増大する補正量Δを生成する補正量生成部301と、電気機器類の消費電力検出値から算出された第1消費電力値P1に補正量Δを加算して第2消費電力値P2を算出する加算部302と、車両を駆動するための車両駆動電力値Pdおよび第2消費電力値P2を含む電力値に基づいてジェネレータによる発電電力を制御し、バッテリの充電状態値を所定値以上に維持する制御部200と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
充放電可能なバッテリと、発電電力を制御可能なジェネレータと、前記バッテリおよび/または前記ジェネレータからの電力により車両を駆動する駆動モータと、電力を消費する電気機器類と、を備える電動車両であって、
前記バッテリの充電状態値が所定値より低下すると当該充電状態値の低下量に応じて増大する補正量を生成する補正量生成部と、
前記電気機器類の消費電力検出値から算出された第1消費電力値に前記補正量を加算して第2消費電力値を算出する加算部と、
車両を駆動するための車両駆動電力値および前記第2消費電力値を含む電力値に基づいて前記ジェネレータによる発電電力を制御し、前記バッテリの充電状態値を前記所定値以上に維持する制御部と、
を備えたことを特徴とする電動車両。
続きを表示(約 390 文字)
【請求項2】
前記バッテリの充電状態値が所定値以上であれば前記補正量がゼロに維持され、前記所定値より低下すれば前記低下量に比例して前記補正量が増大し、かつ前記補正量に過充電保護のための上限値が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電動車両。
【請求項3】
前記所定値が前記バッテリの放電禁止値であることを特徴とする請求項1または2に記載の電動車両。
【請求項4】
前記電気機器類の前記第1消費電力検出値は前記駆動モータの消費電力検出値を含む他の検出値に比べて検出精度が低いことを特徴とする請求項1-3のいずれか1項に記載の電動車両。
【請求項5】
前記ジェネレータがエンジンと連結し、前記制御部が前記エンジンおよび前記ジェネレータへの要求トルクを制御することを特徴とする請求項1-4のいずれか1項に記載の電動車両。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は電力によりモータ(電動機)を駆動して走行する電動車両の制御技術に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
電動車両において、バッテリの充電状態値(SOC:State Of Charge)が限度を越えて低下するとバッテリが劣化しやすくなりバッテリ保護の観点からSOCの過剰な低下を避ける必要がある。そのためにバッテリの電力マネージメントにおいて、駆動モータやエアコンの消費電力および補機類の消費電力を検出し、ジェネレータの発電電力および回生時のモータトルクを制御している。
【0003】
たとえば放電禁止レベルまでSOCが低下すると、駆動用バッテリを充電するために発電電力を増加させた上で、放電可能電力(あるいは出力限度電力)SOP(Status Of Power)
out
をゼロに制限し放電を抑制する。特許文献1には発電電力低下を防止するためにSOP
out
を補正する方法が開示され、また特許文献2には発電電力を増加させるために、入力限度電力SOP
in
と出力限度電力SOP
out
との差分が小さくなったとき発電電力に補正電力を加算する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-118558号公報
特開2021-118559号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した背景技術では消費電力の正確な検出が前提であり、検出誤差がある場合には有効な対策となり得ない。たとえば補機の消費電力の検出値は、センサや演算精度の不足により、実際よりも小さい値となる場合がある。検出値が実際の補機消費電力より小さいと、発電時や回生ブレーキ時の駆動用バッテリ充電電力が過小となり、駆動用バッテリの残量SOCが枯渇する可能性がある。
【0006】
上述した特許文献1では過渡的な放電電力超過の対策が開示されており、定常的な検出誤差の補正には適さない。また特許文献2ではSOP
in
とSOP
out
との電力差に応じて補正を実行するためにSOC低下を有効に防止できない可能性がある。
【0007】
このように車載電子部品類の消費電力が正確に検出されない場合、その消費電力検出値が実際より小さいと駆動用バッテリ充電電力が過小となり、実際のバッテリ残量SOCが枯渇して車両停止の可能性が高くなる。
【0008】
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は消費電力の検出誤差に起因するSOCの過剰な低下、それによる車両停止を回避できる電動車両を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するため本発明の一実施の形態は、充放電可能なバッテリと、発電電力を制御可能なジェネレータと、前記バッテリおよび/または前記ジェネレータからの電力により車両を駆動する駆動モータと、電力を消費する電気機器類と、を備える電動車両であって、前記バッテリの充電状態値が所定値より低下すると当該充電状態値の低下量に応じて増大する補正量を生成する補正量生成部と、前記電気機器類の消費電力検出値から算出された第1消費電力値に前記補正量を加算して第2消費電力値を算出する加算部と、車両を駆動するための車両駆動電力値および前記第2消費電力値を含む電力値に基づいて前記ジェネレータによる発電電力を制御し、前記バッテリの充電状態値を前記所定値以上に維持する制御部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、前記バッテリの充電状態値が所定値以上であれば前記補正量がゼロに維持され、前記所定値より低下すれば前記低下量に比例して前記補正量が増大し、かつ前記補正量に過充電保護のための上限値が設けられたことを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、前記所定値が前記バッテリの放電禁止値であることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、前記電気機器類の前記第1消費電力検出値は前記駆動モータの消費電力検出値を含む他の検出値に比べて検出精度が低いことを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態によれば、前記ジェネレータがエンジンと連結し、前記制御部が前記エンジンおよび前記ジェネレータへの要求トルクを制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一実施の形態によれば、バッテリの充電状態値が所定値より低下すると、当該充電状態値の低下量に応じて増大する補正量を生成し、その補正量を電気機器類の消費電力検出値に加算することで、電気機器類の消費電力検出値が実際の消費電力(実値)よりも小さい値であったとしても、ジェネレータの発電電力を適正化することができ、バッテリの充電状態値を適正に維持して車両停止を回避できる。
また、本発明の一実施の形態によれば、バッテリの充電状態値の減少が所定値までは電気機器類の消費電力検出値の補正は実行されず、所定値より低下したときに低下量に比例した補正が実行されることで、バッテリの充電状態が所定値より低下したときに低下量に応じて発電電量が増大し、バッテリの充電状態の適正化が迅速に行われる。
また、本発明の一実施の形態によれば、上記補正の実行開始基準となる所定値がバッテリの放電禁止値であることで、バッテリ充電電力の過少状態による車両停止を有効に回避できる。
また、本発明の一実施の形態によれば、検出あるいは演算精度が比較的低い電気機器類の消費電力検出値を補正することで、たとえば車両における補機類のように消費電力誤差が比較的大きい場合であってもバッテリの充電状態値を適正に維持して車両停止を有効に回避できる。
また、本発明の一実施の形態によれば、ジェネレータがエンジンと連結して発電電力が制御されることで、いわゆるハイブリッド車両でバッテリの充電状態値を適正に維持して車両停止を回避できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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