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公開番号2025070459
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023180784
出願日2023-10-20
発明の名称車両構造
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人
主分類B60N 2/06 20060101AFI20250424BHJP(車両一般)
要約【課題】車両シートのシートクッションの下面領域を経由するように配索されたハーネスが、車両シートのスライドに起因して垂れ下がることを簡易な手段によって適切に防止し得る車両構造を提供する。
【解決手段】車両のフロア部1上においてスライド可能に設けられている車両シートSと、この車両シートSのシートクッション3の下面領域に配索されたシート下面配索部6aを有し、かつこのシート下面配索部6aの一端側には、フロア部1側のハーネス取付け部18に向けて延びる延設部6bが繋がっているハーネス6と、を備えている、車両構造Aであって、シートクッション3の下面領域に位置し、かつ車両シートSのスライド方向に弾性伸縮自在な伸縮バンド7を、さらに備えており、伸縮バンド7は、ハーネス6の延設部6bにシート下面配索部6a側への引っ張り力Fを常時付与するように、ハーネス6の一部分Naを車両シートSの定位置に橋渡し接続している。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両のフロア部上においてスライド可能に設けられている車両シートと、
この車両シートのシートクッションの下面領域に配索されたシート下面配索部を有し、かつこのシート下面配索部の一端側には、前記フロア部側のハーネス取付け部に向けて延びる延設部が繋がっているハーネスと、
を備えている、車両構造であって、
前記シートクッションの下面領域に位置し、かつ前記車両シートのスライド方向に弾性伸縮自在な伸縮バンドを、さらに備えており、
前記伸縮バンドは、前記ハーネスの前記延設部に前記シート下面配索部側への引っ張り力を常時付与するように、前記ハーネスの一部分を前記車両シートの定位置に橋渡し接続していることを特徴とする、車両構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車などの車両構造、より詳しくは、車両シートの下面領域に配されたハーネスの不当な弛みを抑制可能な車両構造に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
車両構造の具体例として、特許文献1,2に記載されたものがある。
これらの文献に記載された車両構造においては、車両に搭載された車両シートに取付けられた電装品にハーネスが接続されている。前記ハーネスは、車両のフロア部から車両シートのシートクッションの下面領域を経由して電装品に到達する経路で配索されている。一方、車両シートは、スライドレールを利用して車両前後方向にスライド可能とされている。
このような車両構造においては、車両シートをスライドさせた際に、ハーネスに不当な挟み込みや、過大な負荷が作用することを抑制することが望まれる。そこで、特許文献1,2においては、車両シートがスライド移動される際にハーネスを所定方向に移動ガイドさせるガイド手段、あるいはハーネスの所定部分を回転自在とする支持手段などが具備されている。
【0003】
しかしながら、前記従来技術においては、未だ改善すべき余地があった。
【0004】
すなわち、前記ハーネスの一部は、シートクッションの下面領域に配索されたシート下面配索部を有しているが、このシート下面配索部の一端側には、シートクッションの下面領域から車両のフロア部側に延びる延設部が繋がっている。この延設部は、車両シートを前後いずれかの方向にスライドさせた際に、弛みを生じる。このため、ハーネスの弛みを生じた部分が、大きく垂れ下がり、車両シートの下方のフロア部、あるいはこのフロア部上に搭載されている部材・機器に接触する虞がある。このような虞は適切に防止されることが要望されるが、従来においては、そのような要望に的確に応え得る手段は提案されていない。
【0005】
なお、特許文献3には、ハーネスの一部をシートクッションカバーによって支持させることにより、ハーネスの垂れ下がりを防止する手段が記載されている。ところが、この特許文献3の手段においては、ハーネスの他の一部は、シートクッションカバーからはみ出した延設部となっている。したがって、前記した特許文献1,2の場合と同様に、車両シートをスライドさせた際に前記延設部に弛みを生じ、垂れ下がる虞がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-142559号公報
特開2023-57585号公報
特許第6366446号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、車両シートのシートクッションの下面領域を経由するように配索されたハーネスが、車両シートをスライドさせた際に大きく弛んでフロア部またはフロア部上に搭載された部材・機器上に垂れ下がることを簡易な手段によって適切に防止することが可能な車両構造を提供することを、その課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0009】
本発明により提供される車両構造は、車両のフロア部上においてスライド可能に設けられている車両シートと、この車両シートのシートクッションの下面領域に配索されたシート下面配索部を有し、かつこのシート下面配索部の一端側には、前記フロア部側のハーネス取付け部に向けて延びる延設部が繋がっているハーネスと、を備えている、車両構造であって、前記シートクッションの下面領域に位置し、かつ前記車両シートのスライド方向に弾性伸縮自在な伸縮バンドを、さらに備えており、前記伸縮バンドは、前記ハーネスの前記延設部に前記シート下面配索部側への引っ張り力を常時付与するように、前記ハーネスの一部分を前記車両シートの定位置に橋渡し接続していることを特徴としている。
【0010】
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、ハーネスのシート下面配索部の一端側に繋がっている延設部は、本来的には、車両シートをスライドさせた際に弛みを生じ得る部分であるものの、前記構成によれば、前記延設部には、車両シートのスライド方向に弾性伸縮自在な伸縮バンドを利用して、シート下面配索部側への引っ張り力が常時付与されている。このため、ハーネスの延設部に大きな弛みを生じることを防止し、ハーネスがフロア部上またはフロア部上に搭載された部材・機器上に垂れ下がることも適切に防止することが可能である。
本発明においては、ハーネスの垂れ下がり防止手段として、伸縮バンドを用いており、かつこの伸縮バンドは、ハーネスの一部分を車両シートの定位置に橋渡し接続した状態に設定されていればよい。このため、このような構成は簡易であって、特殊かつ高価な機器などを用いる必要はなく、生産性の向上、製造コストの低減化、および車両重量の軽量化などを図る上で有利である。
(【0011】以降は省略されています)

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